私が先ほど「お仕事や家があることはとても幸せなことですよ」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、私たちは毎日同じことを繰り返していると、脳がそれに慣れてしまい、「すでにある幸せ」を感じとるセンサーが鈍くなってしまうからなんです。
「何のために生きているのだろう」と心が空っぽになってしまう時は、決してご相談者様がダメなわけではありません。毎日一生懸命に働き、一人で静かに暮らすという立派な日常を回し続けるために、心が少しエネルギー切れを起こしている状態なのです。そんな時に「何か楽しいことを見つけなきゃ!」と無理に外へ色を探しに行こうとすると、かえって疲れてしまいます。
だからこそ、まずは今、ご自身の足元にある「当たり前の日常」に光を当て直す『視点の転換』をしていただきたかったのです。雨風をしのげる静かな部屋があること。休日に安全な場所でスマホを見られる時間があること。それは、ご自身が今日まで毎日真面目に働いて、自分自身で築き上げてきた素晴らしい「色のついた世界」なのです。
この記事を読んでくださっている皆さんも、もし毎日がモノクロのように感じられて息苦しくなった時は、「ないもの」や「楽しいこと」を無理に探そうとしなくて大丈夫ですよ。温かいお茶を飲んで「美味しいな」と感じる。お布団に入って「温かいな」とホッとする。そんな小さな「あるもの」にそっと目を向けてみてください。
そのささやかな実感の積み重ねが、やがてあなたの心にポッと温かい色を灯してくれますよ。どうしても心が動かず苦しい時は、いつでもここへお話ししに来てくださいね。あなたが、あなたらしい色で毎日を心地よく彩っていけるよう、一緒に考えていきましょう。