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毒親に苦しんできたあなたへ

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毒親に苦しんできたあなたへ|カウンセリングで取り戻す3つのもの

「カウンセリング 毒親」と検索窓に打ち込んだあなたは、今どんな夜を過ごしていらっしゃるでしょうか。

親のことを思うと胸の奥が痛む、怒りが沸いて止まらない、それなのにふとした瞬間に泣きたくなる──そんな矛盾した感情を、何年も、もしかしたら何十年も、誰にも言えないまま抱えてこられたのではないでしょうか。「毒親」という言葉に出会って、ようやく自分の経験に名前がついた気がした。でも同時に、自分の親をそう呼ぶことに、強い罪悪感も感じていらっしゃるかもしれません。

まずお伝えしたいのは、ここまでたどり着いたあなたは、ひどい娘・息子なのではない、ということ。長い時間をかけて深く傷ついてきたから、今こうして言葉を探しているんですよ。

この記事は、「毒親」という言葉を煽るためでも、「親を許しましょう」と説教するためでもありません。年間500件以上のご相談を聴いてきたカウンセラーの立場から、毒親パターンの構造、カウンセリングで取り戻せるもの、距離を取らずに始められる心の作業、そして縁を切る/許すの二択以外の道まで、結論を急がせずにお伝えしていきますね。

読み終えたとき、長く一人で背負ってきた言葉の重さが、ほんの少し軽くなっていたらうれしく思います。

目次

この記事の監修者
たま先生(中森 万美子)
たまお悩み相談室 代表カウンセラー
たま先生(中森 万美子)

年間500件以上のお悩みに寄り添うカウンセラー。解決を押しつけるのではなく、ご相談者様にとって「心を整える場所」となることを目指したサポートを行っている。SNS総フォロワー数は4万人を超え、著書『40歳からの幸せの法則』の執筆や、FM845のラジオパーソナリティ、大学やカルチャーセンターでの講師など幅広く活動中。

「カウンセリング 毒親」と検索した、その夜のあなたへ

検索の手前で、あなたはどれくらい迷われたでしょうか。「カウンセリング」と打ったあとに「毒親」と続ける指先には、たぶん何度ものためらいがあったはずなんです。

「毒親」という言葉を、自分の親に使ってもいいのでしょうか

「自分の親をそう呼ぶのは、罪深い気がしてしまうんです」。ご相談の場でよく耳にする言葉です。

「毒親」はここ十数年で広く使われるようになった、比較的新しい表現。「ようやく自分の経験に名前がついた」と救われる一方で、「親をそう呼ぶ自分は、ひどい人間なのでは」という後ろめたさも一緒に抱えている方が、本当に多いんですよ。

その後ろめたさは、あなたが冷たいから生まれているのではありません。むしろ親への情がちゃんと残っているからこそ、簡単にその言葉を使えないんです。

言葉を使うかは、あなたが決めていい

カウンセリングの場では、ご自身の親を「毒親」と呼ぶ方もいれば、最後まで「お母さん」「父親」と呼び続ける方もいらっしゃいます。どちらが正しい、ということはありません。

「毒親」という言葉を使うかどうかは、あなたが決めていいんです。使ったほうが整理がつくならそう呼べばいいし、しっくりこないなら別の言葉でも構いません。大切なのはラベルではなく、あなたの中で起きてきたことを、あなた自身の言葉で安全な場所で語れるようになることなんですよ。

何十年抱えてきたかを、まず自分でねぎらってください

ここまで読んでくださっている時点で、あなたはもう、ご自分の苦しさにきちんと向き合おうとしていらっしゃいます。それは、ものすごく勇気がいることなんですよ。

多くの方は、「親のことなんて考えたら自分が壊れる」と感じて、フタをしたまま何十年も過ごします。そのフタを、今日少しだけ開けようとされている。何より先に「ここまで一人でよく抱えてきたね」と、ご自分の中で声をかけてあげてくださいね。

毒親パターンの3つの構造|支配・否定・投影

「毒親」と一口に言っても、その関わり方にはいくつかのパターンがあります。ご相談の場で多くの方のお話をうかがっていると、大きく3つの構造が見えてきます。あなたのご家族にどれが、どのくらいの濃さで重なっていたかを、そっと見つめる時間にしてみてくださいね。

支配──あなたの選択を奪い続ける関わり

進路、結婚、就職、住まい、子育ての方針。本来あなたが選ぶはずの一つひとつに、親が大きすぎる発言権を持ってきた。「あなたのため」「親心だから」という言葉とともに、決定権が親の側にあり続けた関係です。

支配の怖さは、暴力的とは限らないところ。穏やかな声で、優しい笑顔で、それでも「親の望むほう」以外を選ばせてもらえない。反論すれば不機嫌になる、ため息、無視。そういう静かな圧で、あなたの「自分で決める力」が少しずつ削られていったんです。

否定──ありのままを受け止めてもらえなかった経験

「もっとちゃんとしなさい」「あなたはダメな子」「お姉ちゃんはできるのに」。子ども時代から繰り返し、ありのままのあなたではなく、親の理想からの差分ばかり指摘されてきた関係です。

否定が積み重なると、大人になっても「自分は出来損ないだ」「愛されるに値しない」という感覚が心の底に居座り続けます。今のあなたが「自分を好きになれない」と感じているなら、それは性格の問題ではなく、否定されてきた長い時間の結果なんですよ。

投影──親自身の不安や劣等感を、子に背負わせる関係

親が満たせなかった夢、抱えてきたコンプレックス、夫婦関係の不全感。それらを子であるあなたに投げ込んで、「あなたが幸せにならないと私が報われない」と、親の人生の重さまで背負わされてきたケースです。

投影は、一見すると「愛情深さ」のようにも見えます。「あなたのためを思って」「あなただけが希望」という言葉で語られるから。でも子どもにとっては、自分の人生を生きているのか親の人生を肩代わりしているのか、わからなくなる構造なんですよ。

3つはきれいに分かれるわけではなく、2つ以上が重なって育つ方が多いです。「うちはどれだろう」と当てはめるだけでも、長年の混乱の輪郭が少し見えてきますよ。

カウンセリングで取り戻す3つのもの|境界線・感情・選択肢

「毒親の話をカウンセリングで扱って、本当に何かが変わるのでしょうか」。ご相談前によくいただく問いです。お答えするなら、変わるのは「親」ではなく「あなたの中で起きていること」なんですよ。

カウンセリングを続けていく中で、多くの方が少しずつ取り戻していかれるものが、3つあります。

境界線──「ここから先は私の領域」を初めて引く

毒親環境で育った方は、「自分の領域」と「親の領域」の境目が、ほとんど引かれずに大人になります。親の機嫌を自分のせいだと感じる、親の価値観を自分の価値観だと思い込む、親が悲しめば自分も悲しまなければいけない気がする。

カウンセリングの時間では、何が「親のもの」で何が「あなたのもの」かを、ゆっくり一緒に分けていきます。「お母さんが寂しいのは、お母さんの感情で、あなたが解決する義務はないんですよ」。そう一つひとつ確認していくうちに、初めて「自分の領域」が輪郭を持ち始めるんです。

感情──怒り・悲しみ・寂しさを、安全な場所で出す

「親に怒りを感じる自分は、ひどい人間だと思う」。そうおっしゃって涙を流される方は、本当に多いです。

毒親環境では、ネガティブな感情を出すことが許されてこなかったケースがほとんど。怒れば「生意気」、泣けば「うるさい」、寂しがれば「甘えるな」と返されてきた。だから、感情そのものにフタをして生きるのが、いちばん安全な戦略になっていたんですね。

カウンセリングは、そのフタを安全な場所でゆっくり開けていく時間。怒っても泣いてもジャッジされない、感情はあなたの一部であって当然のもの──そのシンプルな事実を、頭ではなく体で取り戻していかれます。

選択肢──「許す」「切る」だけじゃない第三の道

毒親の話題になると、世間ではすぐに「許すべきか/縁を切るべきか」という二択で語られがちです。でも現実は、そんなに単純ではないんですよ。

カウンセリングの中では、会う頻度を減らす、特定の話題だけ避ける、期間限定で距離を置く、物理的には会うけれど心の中では一線を引く──ご自分のペースで選べる中間の選択肢が、たくさん見えてきます。

「許せないままでも、自分の人生を歩んでいい」「縁を切らなくても、距離は取れる」。そういう両極端ではない選び方を、一緒に探していく時間なんです。

親と物理的に距離を取らなくても、今日から始められる3つの心の作業

「親と離れないと何も始められないのでしょうか」と思い込んでいる方も多いんです。でも心の作業は、親との物理的距離とは別のところで進められるんですよ。

カウンセリングを始める前に、今日からあなた一人で始められる3つの作業をお伝えしますね。

自分の中の「親の声」と「自分の声」を分ける

頭の中で響く「ちゃんとしなさい」「そんなんじゃダメ」「迷惑をかけるな」という声──それは本当に「あなた自身」の声でしょうか。

長く一緒に過ごしてきた親の声は、いつのまにか自分の内側に住み着いて、自分の声のフリをしていることがあります。何かを決めようとした瞬間に湧いてくる否定的な声に、「これは誰の声だろう」と一度問いかけてみる。それだけで、自分と親の境目が見えはじめますよ。

「親に求めるのをやめる」を、悲しみと一緒に受け取る

毒親環境で育った方の多くが、心のどこかで「いつか親が変わってくれたら」「いつか謝ってくれたら」「いつか愛してくれたら」と願い続けています。その願いを否定する必要はありません。

ただ、「もうこの親には、それを求めないと決める」という選択肢も心の片隅に置いてみてください。求めないと決めた最初は、深い悲しみがやってきます。でもその悲しみを通り抜けたところに、「親に振り回されない自分の人生」がようやく姿を現すんですよ。

親の人生は親のもの、と心の中で線を引く

親が孤独だったり、不幸せそうだったり、老後を不安がったりする姿を見ると、こちらまで胸が痛みます。「私が支えなければ」「私が幸せにしてあげなければ」と湧くのは自然なこと。

でも親の人生の主人公は親自身。子であるあなたが、親の幸せを丸ごと背負う役割は本来持たなくていいんです。「お父さん(お母さん)の人生は、お父さん(お母さん)のもの」と心の中で静かに線を引く。それは冷たさではなく、両者が大人として向き合うための、健やかな距離の取り方なんですよ。

毒親の悩みは、どこで話すと届くのか

毒親は、相談先の選び方も少し迷いやすい領域です。「どこに行けばいいかわからない」というご相談もよくいただくので、状態に応じた選択肢を3つ整理しますね。

病院(精神科・心療内科)が向いているとき

過去のつらい記憶がフラッシュバックする、眠れない日が長く続いている、食欲が極端に変わっている、希死念慮(消えてしまいたいという気持ち)がある、動悸や涙が突然止まらなくなる──こうした強い症状が出ているときは、まず医療機関に相談してください。

お薬の力や専門医による診断が先に必要なケースもあるんです。「カウンセラーに話しに行くのはその後でいい」と判断される時期もあります。身体と命を守ることが、何より先ですからね。

民間カウンセリングが向いているとき

身体の症状はそこまで強くないけれど、親との関係を心の中で何度も反芻してしまう、誰にも話せない気持ちを安全な場所で言葉にしたい、距離の取り方を一緒に考えたい──そんな段階の方には、民間のカウンセリングが向いています。

健康保険は使えませんが、診断や処方ではなく、たっぷりの時間の中で「ご自分の物語」を語り直していく作業ができるのが、民間ならではの価値ですよ。

自助グループ・公的窓口という選択肢

同じような境遇の方が集まる自助グループ(アダルトチルドレン、AC関連の集まりなど)も選択肢のひとつ。「自分だけじゃなかった」という体験は、深い癒やしになります。

経済的にカウンセリングが難しいときは、自治体の女性相談窓口や、よりそいホットライン、いのちの電話などの公的窓口に声をかけてみてください。一人で抱える時間を減らせるなら、入り口はどこでも構いません。

「縁を切る」も「許す」も、強要しないという立場で

毒親というテーマでは、世の中の声がしばしば極端になります。「そんな親、絶縁すべき」と煽る声と、「親なんだから許してあげて」と諭す声。どちらも、当事者であるあなたの心の現実とは距離があるんですよ。カウンセリングの場では、どちらも強要しません。

距離を取ることは、嫌うこととは違うんですよ

物理的に距離を取ることは、必ずしも親を「嫌う」こととイコールではありません。「会うと自分が壊れるから、自分を守るために離れる」という選択もあります。心のどこかにまだ親への複雑な情を抱えたままでも、距離は取っていいんです。

距離は、関係をゼロにする道具ではなく、自分の心の安全を確保する装置。そう捉え直すと、罪悪感が少し軽くなる方もいらっしゃいますよ。

許せないままでも、人生は前に進められる

「いつか親を許せる日が来るのでしょうか」と問われることがあります。許せる方もいれば、許せないまま一生を終える方もいらっしゃいます。そして、許せなくても、あなたの人生は前に進められるんですよ。

許すことが回復のゴールではありません。許す/許さないという軸そのものから、いったん降りてしまっていい。代わりに「自分の毎日を、自分のために過ごす」という別の軸を持つ。それで十分なんです。

あなたが決める、その一点を支えるのがカウンセラー

カウンセラーは「縁を切ったほうがいい」とも「許したほうがいい」とも言いません。あなたがあなた自身のペースで、納得のいく道を選び取る。その一点だけを横で支える役割です。

決めきれない時期も、揺れる時期も、進んでまた戻る時期も、全部含めてカウンセリングの時間。「決まっていないのに行ってもいいんでしょうか」へのお答えは、迷っているからこそ来てくださいね、になります。

毒親のことを、はじめて誰かに話してみたいあなたへ

「毒親の話を、まだ誰にも、ちゃんと話したことがない」という方は本当に多いんです。身近な家族や友人には、関係性が近すぎて言えない。同じ親を共有している兄弟姉妹とすら、立場が違えば見えている景色が違いすぎて噛み合わない。だからこそ、ジャッジしない第三者の前で言葉にしてみる時間が、役に立つんですよ。

「うまく話せない」のままで、大丈夫なんです

「何十年も抱えてきた話を、1時間で説明できる気がしません」とおっしゃる方もいます。当然です。整理してから来てくださる必要は、まったくありません。

「何から話せばいいかわからないんですが」「毒親、と言葉にするのも初めてで」──その一言から始めてくだされば、十分なんですよ。

カウンセラーは、ジャッジしない他人なんです

身近な人に言えない理由のひとつが、「あの親も大変だったんだよ」「あなたにも悪いところがあったんじゃない?」という、悪気のないジャッジが返ってくることです。

カウンセラーは、あなたの親を知りません。きょうだいの立場も、親戚の評判も、世間体も知らない。だからこそ、あなたの語りをあなたの語りのまま受け取れるんですよ。「ジャッジしない他人」という距離が、初めて本音を出せる安心になることが、本当によくあるんです。

たまお悩み相談室について

たまお悩み相談室は、こうした「家族の中の傷つき」をお一人で抱えてこられた方のための場所です。結論を出してから来られる方も、結論を出すために来られる方も、まだ言葉にもなっていない混乱を抱えて来られる方も、どなたでも大丈夫。

親のことをこれまでどおりフタをし続けるのではなく、安全な誰かの前で少しずつ言葉にしてみる。その時間を、必要なときに持っていただけたらと思います。

まとめ|あなたの人生を、あなたに返すための一歩

最後に、この記事でお伝えしたかったことを、そっと残しておきますね。

  • 「毒親」という言葉を使うかどうかは、あなたが決めていいこと
  • 毒親パターンは、支配・否定・投影の3つの構造で整理できることが多い
  • カウンセリングで取り戻すのは、境界線・感情・選択肢の3つ
  • 親と離れなくても、自分の中で始められる心の作業がある
  • 強い症状があるときは、まず医療機関へ
  • 縁を切るも許すも、強要されないこと
  • 「うまく話せない」「迷っている」ままで、相談していいこと

毒親というテーマは、すぐに答えが出るものではありません。何十年もかけて作られた関係を、数か月や数年で整え直していく、長い旅のような作業。でもその旅を、もう一人で歩かなくていいんですよ。

今日この記事を読んでくださったこと自体が、「親の人生」から「自分の人生」へ軸を取り戻し始めた証拠なんです。親のことを言葉にする場所として、もしよかったら、まずカウンセリングという選択肢を、心の引き出しに置いてみてくださいね。

※本記事はカウンセラーの臨床経験に基づく一般的な情報提供であり、医学的・法的アドバイスを代替するものではありません。フラッシュバック・希死念慮・強い不眠・動悸・解離症状など、心身の症状が強く出ている場合は、医療機関へのご相談を優先してください。緊急時には、よりそいホットライン(0120-279-338/24時間対応)、いのちの電話(0570-783-556)、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの公的窓口もご利用いただけます。命に関わる危険を感じるときは、ためらわずに「いのちの電話」または救急(119)にご連絡ください。


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