39歳の女性です。数ヶ月前のことなのですが、隣の家の軒下に小さな黒いカメラが設置されました。そのレンズは、まっすぐうちの玄関に向けられています。
勇気を出して聞いてみたのですが、隣の奥様は笑顔で「お互いのための防犯です。安心でしょ」と言います。
安心なんかできません。24時間誰かに見張られているようです。誰が来て何時に帰るのか、私の全てが監視されています。夫は「気にしすぎだ」と言います。しかし、私はもう自分の家にいても心が休まりません。ここは私の家のはずなのに、この恐怖とどう向き合えばいいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど、「たまたまカメラが向いているだけかもしれない」「他のご近所さんに意見を聞いてみて」とお伝えしたのは、心の仕組みとして、強い不安や恐怖を感じている時は、どうしても物事をネガティブな方向に結びつけてしまう「認知の歪み」が起きやすくなるからなんです。
家という本来一番安心できるはずの場所が脅かされたと感じると、私たちの脳は危機察知モードになり、「すべてが自分を監視するためのものだ」と過敏に反応してしまいます。ご主人から「気にしすぎだ」と言われて孤立してしまったことも、その恐怖をさらに大きくさせている原因ですよね。あなたが怯えてしまうのは、心を守ろうとする自然な防衛反応であって、決してあなたがおかしいわけではありませんよ。
ただ、その恐怖のレンズを通したままお隣さんを見てしまうと、どんどんご自身が苦しくなり、ますます心が休まらなくなってしまいます。
この記事を読んでくださっている方の中にも、他人のちょっとした行動が自分への悪意に感じられて、心が休まらないと悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。そんな時は、ご自身の中で膨らんだ恐怖を一旦脇に置いて、「客観的な事実」と「自分の感情」を切り離す練習をしてみてください。
「第三者の目から見たらどう映るだろう?」と考えるために、今回のように信頼できる他の人に意見を聞いてみることは、冷静さを取り戻すためのとても有効なステップです。まずは「自分の家なのに落ち着かなくて怖かったね」とご自身の本音を優しく受け止めてから、少しずつ周りの客観的な意見を取り入れてみてくださいね。