67歳の女性です。息子は自営業で成功し、かなり裕福な生活をしています。
先日お嫁さんのInstagramを見たら、来月の沖縄旅行の計画が投稿されていました。高級リゾートホテルの写真がついています。もちろん私への声かけなど一切ありません。息子と嫁と孫だけで行くようです。
私はこれまで全て息子のためにと頑張ってきました。私立の学校の学費や塾など、普通のサラリーマン家庭でしたので、とにかく息子優先でやってきたのです。自分のものなど、息子が卒業するまでほとんど買ったことがありませんでした。
成功してお金に余裕ができたのなら、まず親を旅行に連れていくのが当然の親孝行なのではないでしょうか。自分は損な人生だったと思うと悲しくなります。
こんな風に思う私がおかしいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
今回のご相談では、「愛情のバトン」についてお話しさせていただきました。
私が先ほどあのようにお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、親から子への愛情は「下へ下へと流れていくのが自然な形」だからなのです。
自分の時間もお金もすべて捧げて子育てをしてきた方ほど、心のどこかで「あんなに頑張ったのだから、少しは報われたい」と見返りを求めてしまうものです。そのお気持ちは痛いほど分かりますし、決しておかしいことではありませんよ。
ただ、息子さんからの見返り(愛情が上へ逆流すること)を期待してしまうと、どうしても「期待外れ」の現実を見たときに、損をしたような悲しい気持ちに包まれてしまいます。
ですが、視点を少し変えてみてください。あなたが注いだ深い愛情は、確実に息子さんからお孫さんへと受け継がれています。息子さんがご自身の家族を大切にして幸せに暮らしていること自体が、あなたの子育てが大成功したという何よりの証拠なのです。
もし、同じように「子どもから大切にされていない」と虚しさを感じてしまうときは、「子どもから与えられないもの」ではなく、「自分が親から与えてもらった愛情」や「自分が子どもに渡すことができた愛情」に目を向けてみてください。
感謝の矢印をご自身の親に向けることで、心のつかえがスッと取れて、穏やかな気持ちを取り戻せるはずです。子育てという大仕事を立派に終えられたのですから、これからはご自身の人生のために、ご自身を一番大切にしてあげてくださいね。