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突然のブロック。彼への執着を手放した夜、私が私に出会うまで

突然のブロックと、画面越しの冷たい拒絶

送信したメッセージの横に、いつまで経っても「既読」の文字はつかなかった。

何度LINEの画面を開き直しても、結果は同じ。

数年間、ずっと片思いをしていた彼から、私は突然連絡先をブロックされたのだ。

「何か気に障るようなこと、言っちゃったかな……」

冷たくなったスマホを握りしめながら、ベッドの上で何度も何度も過去のやり取りをスクロールしては、自分の言動を激しく責め立てた。

彼に嫌われたくない一心で、いつも顔色を窺っていたはずなのに。どこで間違えてしまったのだろう。

心臓がギュッと締め付けられ、息をするのもしんどい日々が続いた。ご飯の味もしない、眠りも浅い。

ただひたすらに、「拒絶された」という事実だけが、冷たい刃のように私を切り裂いていた。

愛していたのか、それとも「価値」を求めていたのか

少しずつ時間が経ち、ようやく泣かずに夜を越せるようになった頃。ふと、心の中にある「違和感」に気がついた。

私は本当に、彼のことが純粋に好きだったのだろうか。

彼には、私にない才能や人脈、自信に満ちたオーラがあった。私はただ、キラキラしている彼が羨ましくて、そんな彼に「認められること」でしか、空っぽな自分の価値を見出せなかったのではないか。

彼への想いの正体が「愛」ではなく、ただの「執着」だったと気づいた時、私は自分自身を変えようと決心した。

資格の勉強を始めたり、新しいコミュニティに参加したり。自分で自分を誇れるようになるために、必死に行動し始めた。

それでも、ふとした瞬間に、どうしようもない虚しさが波のように押し寄せてくる。

夜、誰もいない部屋で一人きりになると、胸の中にぽっかりと空いた穴から冷たい風が吹き込んでくるようで、まだこんなにも辛いのだと思い知らされる。

何かにならなくても、今のままで素晴らしい

マグカップから立ち上るハーブティーの湯気をぼんやりと見つめながら、私は自分の心に問いかけた。

「どうしてこんなに虚しいの?」

その時、心の奥底で静かな声が響いた。私はずっと、「愛されない人間だ」と無意識に自分を切り捨ててきた。

彼に振り向いてもらえなかった自分はダメな存在だから、何か新しいものを得て「誇れる自分」にならなきゃいけないんだと、自分を追い詰めていたのだ。

でも、本当にそうだろうか。 悲しくて、辛くて、虚しい。その感情から逃げたり蓋をしたりする必要なんてない。

彼に執着して泣いていた自分も、まだ立ち直れなくて辛いと藻掻いている今の自分も、不器用で人間らしくて、十分に愛おしい存在じゃないか。

何か特別なものを得て「誇れる自分」になるのではない。ただ、傷つきながらも必死に生きている「今のままの私」を、私自身が許し、認めてあげること。それが一番必要だったのだ。

まだ、心の傷が完全に癒えたわけじゃない。でも、ありのままの自分を抱きしめることができたなら、きっと私の世界は少しずつ変わっていく。

窓の外には、新しい朝が静かに広がり始めていた。私は温くなったハーブティーを飲み干し、今日を生きる「私」のために、ゆっくりと立ち上がった。

※本記事は、「たまお悩み相談室」に寄せられた相談をもとに、相談者の個人が特定されないよう変更を加えながら構成しています。

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