1. お悩み小説
  2. 恋愛の悩み
  3. 「会ってきちんと終わらせるから」誠実な彼が見せた裏の顔。私の幸せに上限はあるの?

 最終更新日:

「会ってきちんと終わらせるから」誠実な彼が見せた裏の顔。私の幸せに上限はあるの?

やっと手に入れた平穏を揺るがす、画面の通知

淹れたてのコーヒーの香りが漂う、静かで平和なリビング。度重なる不貞やDV、15回もの中絶、義両親の介護……

元夫との地獄のような25年間と4年にわたる壮絶な裁判を経て、私はようやく「一人で生きていける幸せ」を手に入れた。

子どもたちも立派に巣立ち、これからの人生は自分のためだけに穏やかに生きていくのだと安心しきっていた。

そんな私に訪れた、マッチングアプリでの新しい出会い。バツイチの彼はとても誠実そうで、すっかり閉ざしていた私の心を優しく解きほぐしてくれた。

しかし、幸せな時間は唐突に終わりを告げた。 デート中、彼のスマホの画面にふと浮かび上がった女性からのメッセージ。

彼が送った「来週は会えない?」という返信。

問い詰めると、彼は悪びれる様子もなく言った。

「過去の体だけの関係の人だよ。会ってきちんと終わらせるために連絡したんだ」

その言葉を聞いた瞬間、全身の血の気が引き、過去のトラウマがフラッシュバックして激しい吐き気がした。

幸せを望んだ私がバカだったのだろうか

「会って終わらせる」なんて、どうしてそんな言い訳が通用すると思っているのだろう。体だけの関係なら、会う必要すらないはずなのに。

一人きりの部屋に戻り、冷え切った体をベッドに横たえる。誠実だと思っていた彼が、別の女性と体を重ねていた事実が頭から離れない。

いずれ遠距離になる将来への不安も相まって、せっかく自立して安定していた私の心は、音を立てて崩れ去りそうだった。

やっとの思いで手に入れた平穏な生活だったのに、欲を出して「これ以上の幸せ」を望んだ私が間違っていたのだろうか。

私の人生には、いつもこんな苦しみばかりがつきまとう。誰かを信じようとするたびに裏切られるくらいなら、一生一人で孤独に生きていく方がマシだ。

涙で滲んだ天井を見つめながら、私は自分自身をひたすらに責め続けた。

幸せに制限なんていらない。自分の価値は私が決める

だが、一晩中泣き明かした明け方。白み始めた窓の外を眺めながら、私の心の奥底で、小さな、けれど確かな疑問が湧き上がった。

そもそも、「体だけの関係」を一つのスタイルとして割り切って持てるような彼の感覚は、どう考えてもバランスがおかしいのではないか。そんな歪んだ価値観を持つ彼を、私は本当に残りの人生をかけて信じたいのだろうか?

そして何より、私が「これ以上の幸せを望んではいけない」なんて、一体誰が決めたのだろう。

私は、地獄のような日々を生き抜き、立派に子どもたちを育て上げた。その強さと努力は、私が自分自身に一番誇っていいもののはずだ。

私たちは、何度でも、無限に幸せを受け取っていい。幸せになることに制限をかける必要なんて、どこにもないのだ。 彼の不誠実な生き方に、私の貴重な人生をこれ以上付き合わせる必要はない。

スマホを手に取り、彼とのトーク画面を開く。私はもう、二度と自分を不幸にする選択はしない。朝焼けの光を浴びながら、私は静かに、そしてきっぱりと未来への覚悟を決めた。

※本記事は、「たまお悩み相談室」に寄せられた相談をもとに、相談者の個人が特定されないよう変更を加えながら構成しています。

ほかのお悩み小説も読む


PAGE TOP