40代の女性です。夫が勝手に会社を辞めてしまいました。事後報告を受けました。夫は課長職でお給料もかなり良かったです。家のローンも子供の学費も夫の収入が頼りでした。
それなのに一言の相談もなく、「もう無理だった」と彼は今言っています。その顔は憑き物が落ちたように穏やかです。怒鳴りつけたいし、これからどうするのと責めたいところです。しかし、彼の疲れきった顔を見ると言葉が出てきません。
生活への不安と、相談さえしてくれなかった夫への不信感。私は彼にお疲れ様と言うべきでしょうか。それともふざけるなと怒るべきでしょうか。正解が分かりません。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「怒るのではなく、悲しかったと伝えて一緒に稼ぐことを提案してみて」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、パートナーへの「怒り」の奥には必ず「悲しみ」や「不安」が隠れており、そこを素直に伝えないと相手の心には届かないからなんです。
事後報告で退職されるなんて、本当に頭が真っ白になりますよね。「ふざけるな」と怒りたくなるのは、ご自身の生活の安全基地が突然奪われた恐怖からの、当然の自己防衛の反応です。しかし、憑き物が落ちたようなお顔をされているご主人は、心身ともに限界を迎え、正常な判断や「家族に相談するエネルギー」すら残っていなかったSOSの状態だったのだと思います。
ここでご主人を責め立ててしまうと、お互いの心が完全に離れてしまいます。だからこそ、「どうして相談してくれなかったの!」と相手を責めるのではなく、「相談してもらえなくて寂しかった、不安だったよ」と「私」を主語にして本音を伝えることが、すれ違った夫婦の絆を結び直す第一歩になります。
この記事を読んでくださっている皆さんも、もしパートナーの予期せぬ行動に不信感を抱いた時は、一度立ち止まって「これから2人でどう乗り越えるか」というチームとしての視点を持ってみてくださいね。「夫が大黒柱でなければならない」という思い込みを少し手放し、片方が倒れたらもう片方が支える。そうやって2人で形を変えながら、新しい夫婦のバランスを作っていけば大丈夫ですよ。
生活のことで心が押しつぶされそうになった時は、いつでもここでお話しを聞かせてくださいね。お2人が新しい夫婦の形を築いていけるよう、心から応援しています。