50代です。
社会人になって、一人暮らしをしている20代前半の息子についての相談です。
お金の使い方が荒く、クレジットカードやネットバンクなど、保証人不要のローンで何度も借金をしているようです。
以前、見かねて私が全てを立替して清算し、「毎月少しずつ返す」と約束させたのですが、数回で返済は止まり、また同じように借金を繰り返しています。
生活費を払っても十分に余裕があるはずの給料をもらっているのに、理由を聞くと「遊びや食事に使いすぎる」「自分で考えてやっている」と言うんです。
私の金銭感覚とは全く違って、理解できません。
もう成人した大人として、親は何も言わずに見守るだけで良いのでしょうか。
もう立替はしたくありませんし、現在なっている賃貸の保証人は別として、今後いかなる保証人にもなりたくないと思っています。
このまま何もせず、ただ彼を信じて見守るだけで良いのか、アドバイスをお願いいたします。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「信頼して距離を置く」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、お金に関する親子関係を立て直すいちばん大切な姿勢だからなんです。
借金を繰り返してしまう方の心の中には、しばしば「困ったら誰かが助けてくれる」という、無意識の安心感が根付いています。
これは「親が悪い」ということではなくて、長い時間をかけて、親子の中で自然と作られてきたパターンなんですね。
そして、その安心感がある限り、本人がどれだけ「次は気をつけよう」と思っても、心の奥に「最悪、親に頼めばいい」という逃げ道があるので、行動がなかなか変わっていきません。
ですから、「これからは絶対に立替も保証人もしない」と決めることは、息子さんを突き放すことではなくて、息子さんが本当の意味で「自分の人生のお金を、自分で考える」一歩を踏み出すための、お母さんからの最大の応援なんですよ。
これを読んでくださっている、成人したお子さんとのお金の問題に悩んでいるあなたへ。
線引きをするとき、最も大切なのは「覚悟」です。
「もう貸さない」と決めても、お子さんが追い詰められた顔で頼みに来た時、もう一度手を差し伸べてしまえば――そこから、また同じパターンが始まってしまいます。
だからこそ、決める前に、ご自分の心に丁寧に問いかけてみてください。
「本当に手を引けるか」「最悪、息子が借金で自己破産に追い込まれても、それを息子の人生の経験として受け止められるか」――そこまで覚悟が決まったうえで、線を引いてあげてくださいね。
そして、線引きをした後は、お金以外のところでは、これまで通り温かく接してあげていいんですよ。
「お金は貸さないけれど、あなたのことは大切に思っている」――そのメッセージが、お子さんにとって、いちばん大事な土台になりますからね。