54歳です。長いトンネルをようやく抜けました。病気でこの10年ほど家から出られない生活でした。世間から置いて行かれたような孤独な10年、窓の外を見るだけの毎日でした。でもようやく心も体も回復しました。お医者様からもう大丈夫と言われました。
これから私の第2の人生を始めたい。失った時間を取り戻したいです。しかし浦島太郎状態で何から手をつければいいのか分かりません。体力にも不安があります。いきなり働くのも怖い。この年齢からのリスタート、先生ならまず何をしますか。
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54歳です。長いトンネルをようやく抜けました。病気でこの10年ほど家から出られない生活でした。世間から置いて行かれたような孤独な10年、窓の外を見るだけの毎日でした。でもようやく心も体も回復しました。お医者様からもう大丈夫と言われました。
これから私の第2の人生を始めたい。失った時間を取り戻したいです。しかし浦島太郎状態で何から手をつければいいのか分かりません。体力にも不安があります。いきなり働くのも怖い。この年齢からのリスタート、先生ならまず何をしますか。
ご病気から回復されて、本当に良かったですね。おめでとうございます。
まずは、できることからゆっくり始めてみてください。お散歩であったり、近くへのお買い物であったりですね。時間やルールを厳密に決めずに、ご自身のやりたいこと、できることを少しずつやっていくのが良いですよ。
そうやって「できること」が増えていくと、自然と「次はこのくらいやってみようかな」「あそこにも行きたいな」と、やりたいことが見えてくるものなのです。まだまだお若いですから、急がず、そして諦めずにご自身のペースでやりたいことをやってくださいね。
10年という長いご病気を乗り越えられたご相談者様なのですから、きっと何でもできますよ。第2の人生、応援しています。頑張ってくださいね。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「時間やルールを決めず、できることからゆっくり始めて」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、長いブランクから復帰する際に出やすい「焦りの感情」が、心と体の大きな負担になってしまうからなんです。
10年という長い間、窓の外を見つめながらじっと耐えてこられたのですから、「失った時間を取り戻したい!」と強く思うのはごく自然で、当然のお気持ちです。しかし、心が「早く元通りにならなきゃ」「早く社会に追いつかなきゃ」と急いでしまうと、まだリハビリ段階の体との間にギャップが生まれ、「やっぱり私には無理なんだ」と自信を失う原因になってしまいます。
これからは「失った時間」を取り戻そうとするのではなく、「これからの新しい時間」をどう心地よく味わうかに意識を向けてみてください。今日、外の空気を吸えた。自分の足で買い物に行けた。そんな風に「今日できた小さなこと」をひとつずつ積み重ねていくことで、心は「私、できている!」という達成感(自己効力感)で満たされ、自然と次のステップへ進むエネルギーが湧いてきます。
この記事を読んでくださっている皆さんも、もし病気やお休みなどで社会から長く離れてしまい、浦島太郎のような不安や孤独感を感じている時は、いきなり高い目標を立てて自分を追い込まないでくださいね。「昨日より少しだけ心地よく過ごせた」くらいの、とても小さな一歩で十分なのです。
ご自身のペースで、ゆっくりと外の世界の温かさに触れていってください。心がまた少し不安になった時は、いつでもここへ立ち寄って羽を休めてくださいね。あなたの第2の人生が、笑顔あふれる素晴らしいものになるよう心から応援しています。