私が先ほど、「自分が稼ぎ手であることにこだわりすぎないことも大切」とお伝えしたのは、心の仕組みとして、自分の「役割」や「成果」に自己価値を置きすぎてしまうと、相手からの分かりやすい評価がない時に深く傷ついてしまうからなんです。
ご相談者様が「頑張りに価値はないのか」と悲しくなられたのは、心理学でいう「承認欲求」が満たされなかったからです。身を粉にして働いたのだから、一番身近な家族に「すごいね」「ありがとう」と認めてもらいたいと思うのは、人間としてとても自然な感情です。決してあなたがわがままなわけではありませんよ。
ただ、「お金を稼いできた=自分の価値」と強く結びつけてしまうと、妻がボーナスを事務的に扱っただけで、「自分自身が否定された」「機械扱いされた」と極端に受け取ってしまい、苦しくなってしまうのですね。
この記事を読んでくださっている方の中にも、家族のために一生懸命頑張っているのに、それが「当たり前」とされてしまい、孤独や虚しさを感じている方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、まずご自身で自分をたっぷり褒めてあげてください。「毎日ストレスに耐えて、本当によく頑張っているな」と、自分で自分の最大の味方になってあげるのです。
そして、夫婦関係においては「察してほしい」と待つのではなく、「たまには『頑張ったね』って大げさに褒めてほしいな」と、素直な気持ちを少しおどけながら伝えてみるのもひとつの方法ですよ。あなたの毎日の頑張りは、間違いなくご家族の日常を支える尊い価値のあるものです。どうかご自身のことを誇りに思ってくださいね。