「自分が嫌いすぎる」と感じるあなたへ。
今、とても苦しいですよね
今、この記事を開いてくださったあなたは、「自分が嫌いすぎる」というどうしようもない苦しさの中にいるのかもしれません。
「どうして自分はこうなんだろう」
「周りはあんなに上手くやっているのに」
「こんな自分が、いなくなればいいのに…」
呼吸をするのも辛いほど、自分の存在そのものを否定したくなる。
誰にも理解してもらえない孤独感と絶望感で、心が押しつぶされそうになっている…。
そんなギリギリの状態で、なんとか現状を変えたい、助けてほしいという思いで、この記事にたどり着いてくださったのなら。
まずは、ここまで本当によく耐えてこられましたね。
その苦しさを、少しだけ私にお話しいただけませんか。
たま先生

『たま お悩み相談室』代表カウンセラー / 鍼灸師
『たま お悩み相談室』の代表として、夫婦関係・人間関係・人生の悩みなど、誰にも言えない気持ちに寄り添いながら、一人ひとりが“自分を大切にできる生き方”をサポートしています。
著書『40歳からの幸せの法則 ― 自分ファーストで心も時間も自由になる』
Voicyにてラジオ配信中
- 0.1. その自己嫌悪、抱えきれないほどの重さになっていませんか?
- 0.2. あなたは一人じゃない。「自分を嫌い」と感じる人はたくさんいます
- 0.3. この記事で一緒に見つけたいこと
- 1. なぜ、こんなに「自分が嫌いすぎる」と感じてしまうのでしょうか?
- 1.1. 原因1:高すぎる理想と「完璧主義」
- 1.2. 原因2:過去の経験による「思い込み」
- 1.3. 原因3:他人との比較(特にSNS)
- 1.4. 原因4:心や体が疲れているサイン
- 2. まずは試してほしい。「自分が嫌いすぎる」苦しさを今すぐ和らげる応急処置
- 2.1. 自分の「辛い」「嫌い」という感情を否定しない
- 2.2. 「できたこと」を5分だけ書き出してみる
- 2.3. 辛い情報や人から物理的に距離をとる
- 2.4. 体を温め、ぐっすり眠る(セルフケア)
- 3. 自分が嫌いすぎる状態から抜け出すための「自己受容」4ステップ
- 3.1. ステップ1:自分を責める「思考のクセ」に気づく
- 3.2. ステップ2:自分の「小さな好き」や「心地よさ」を大切にする
- 3.3. ステップ3:他人の評価ではなく「自分の基準」を持つ
- 3.4. ステップ4:「完璧」ではなく「まあまあOK」を増やす
- 4. どうしても自己嫌悪が止まらない…専門家に相談する勇気も大切です
- 4.1. 一人で抱え込むのが一番辛い選択
- 4.2. カウンセリングは「ダメな自分」を変える場所ではありません
- 4.3. 【たま お悩み相談室】では、あなたの「自分が嫌い」という気持ちを否定しません
- 5. まとめ:焦らなくて大丈夫。「自分が嫌いすぎる」自分も、あなたの大切な一部です
その自己嫌悪、抱えきれないほどの重さになっていませんか?
「自分が嫌い」という感情は、誰にでも芽生えることがあります。
でも、「自分が嫌いすぎる」という状態は、心の重りが限界まで増え、自力で持ち上げることができなくなっている状態です。
- 朝、目が覚めた瞬間から「今日も嫌だ」と憂鬱になる。
- 鏡に映る自分を見るのも嫌悪感を覚える。
- 人から褒められても、素直に受け取れず「どうせお世辞だ」と疑ってしまう。
- 小さなミスでも「やっぱり自分はダメだ」とすべてを否定してしまう。
このような状態が続くと、心はどんどん擦り切れ、生きていることそのものが苦痛になってしまいます。
あなたは一人じゃない。「自分を嫌い」と感じる人はたくさんいます
信じられないかもしれませんが、今この瞬間も、あなたと同じように「自分が嫌いすぎる」と悩み、息を潜めるようにして生きている人はたくさんいます。
そして、この「たま お悩み相談室」にも、そうした苦しさを抱えた方々が毎日いらっしゃいます。
あなたは、決して一人ではありません。
あなたのその苦しみは、決して「甘え」や「気のせい」ではありません。
それは、あなたがこれまで真面目に、一生懸命に生きようとしてきた証拠でもあるのです。
この記事で一緒に見つけたいこと
この記事は、あなたに「無理やり自分を好きになりましょう」と伝えるものではありません。
そんな簡単なことではないと、私は知っているからです。
この記事でお伝えしたいのは、まず、その重すぎる荷物を少し下ろすための「応急処置」。
そして、「自分が嫌いすぎる」という苦しみの正体を知り、少しずつ「こんな自分でも、まあいいか」と受け入れていくための「自己受容」のステップです。
焦らなくて大丈夫です。
あなたのペースで、できそうなところから、一緒に見ていきましょう。
なぜ、こんなに「自分が嫌いすぎる」と感じてしまうのでしょうか?
その苦しみの正体を知ることは、抜け出すための第一歩です。
「自分が嫌いすぎる」状態に陥ってしまう主な原因として、考えられるものを4つご紹介します。
きっと、あなたにも当てはまるものがあるはずです。
原因1:高すぎる理想と「完璧主義」
「こうあるべき」「こうでなければならない」という理想が、高すぎませんか?
真面目で、責任感が強い人ほど、自分に「100点」を求めがちです。
- 「いつも笑顔で、誰にでも優しくあるべき」
- 「仕事(勉強)ができて、人から尊敬されるべき」
- 「絶対に失敗してはいけない」
この高すぎる理想(完璧)を基準にすると、現実の自分(例えば80点できている自分)は、「20点も足りないダメな自分」にしか見えなくなります。
他人が見れば十分すぎるほど頑張っていても、自分だけが自分を許せない。それが完璧主義の苦しさです。
原因2:過去の経験による「思い込み」
私たちの「自分」に対するイメージ(自己イメージ)は、多くが過去の経験、特に幼少期の親との関係や、学校での友人関係によって形作られます。
- 親から常に「ダメな子」「早くしなさい」と否定や指示ばかりされて育った。
- ありのままの自分を受け止めてもらえず、良い成績を取った時だけ褒められた。
- 学校で仲間外れにされたり、容姿や能力をからかわれたりした経験がある。
こうした経験が心の傷(トラウマ)となり、「自分は価値のない存在だ」「自分は人から好かれない」という強固な「思い込み」となって、大人になった今もあなたを縛り付けている可能性があります。
原因3:他人との比較(特にSNS)
現代は、否応なく他人と自分を比較してしまう時代です。
特にSNSを開けば、友人や見知らぬ人の「キラキラした部分」だけが切り取られて流れてきます。
- 楽しそうな旅行の写真
- 仕事での成功報告
- 幸せそうなパートナーとの姿
それらと、自分の「パッとしない現実」や「隠したい欠点」を無意識に比べてしまう。
「みんなはあんなに充実しているのに、自分はなんて惨めなんだろう…」
この比較こそが、「自分が嫌い」という感情を毎日再生産してしまう大きな原因の一つです。
原因4:心や体が疲れているサイン
見落とされがちですが、非常に重要なのが「心身の疲労」です。
十分な睡眠や休息が取れていない時、心はネガティブな情報に非常に敏感になります。
うつ病や適応障害などの初期症状として、「理由のない自己嫌悪」や「これまで好きだったものへの興味の喪失」が現れることも少なくありません。
もし、以前はここまで自分を嫌っていなかったのに、ここ最近急に「自分が嫌いすぎる」と感じるようになったのなら、それはあなたの性格の問題ではなく、心や体が「もう限界だ」と悲鳴を上げているサインかもしれません。
まずは試してほしい。「自分が嫌いすぎる」苦しさを今すぐ和らげる応急処置
原因がわかっても、すぐに自分を変えるのは難しいですよね。
まずは、今感じている「自分が嫌いすぎる」という苦痛を、少しでも和らげるための「応急処置」を試してみましょう。
自分の「辛い」「嫌い」という感情を否定しない
最もやってはいけないのが、「こんなこと思っちゃダメだ」「ポジティブにならなきゃ」と、自分のネガティブな感情に蓋をすることです。
押さえつけられた感情は、消えてなくなるわけではありません。心の奥底でより強く反発し、あなたをさらに苦しめます。
今は、無理に前向きにならなくていいんです。
「そっか、今、自分は自分のことがすごく嫌なんだな」
「辛いんだな」
と、ただ、その感情の存在を認めてあげてください。
ジャッジせず、ただ認める。それだけで、心は少し楽になります。
「できたこと」を5分だけ書き出してみる
自己嫌悪に陥っている時、私たちの脳は「できなかったこと」ばかりに注目するクセがついています。
そのクセを、少しだけ矯正してみましょう。
夜寝る前に、5分だけで構いません。
今日、あなたが「できたこと」を小さなメモ帳やスマホのメモに書き出してみてください。
- 「朝、ベッドから起きた」
- 「歯を磨いた」
- 「(嫌々でも)会社や学校に行った」
- 「ご飯を食べた」
「こんなの当たり前」と思うような、本当に些細なことで構いません。
「できなかったこと(マイナス)」ではなく、「できたこと(プラス・ゼロ)」に意識を向ける練習です。
「自分はこんなに何もできていない」という思い込みが、少し揺らぐはずです。
辛い情報や人から物理的に距離をとる
心が弱っている時は、外部からの刺激を最小限にすることが大切です。
もし、あなたを苦しめている原因が特定の人や情報(SNSなど)だとわかっているなら、物理的に距離をとりましょう。
- SNSのアプリを一時的に削除する。
- あなたを否定してくる人とは、意識的に会う回数を減らす。
- 暗いニュースや攻撃的なコメントを見ないようにする。
これは「逃げ」ではありません。
台風が来ている時に、窓を閉めて嵐が過ぎ去るのを待つのと同じ、「自分を守る」ための積極的な行動です。
体を温め、ぐっすり眠る(セルフケア)
心と体は密接につながっています。
心が辛い時は、まず体を労ってあげましょう。
- ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる。(シャワーだけで済ませない)
- 温かい飲み物(カフェインの入っていないハーブティーや白湯など)を飲む。
- 肌触りの良いパジャマに着替える。
- スマホは寝室に持ち込まず、いつもより早くベッドに入る。
体を丁寧に扱うことは、間接的に「自分は大切にされるべき存在だ」と心に伝えてあげる行為になります。
難しいことは考えず、まずは体を温かくして、休ませてあげましょう。
自分が嫌いすぎる状態から抜け出すための「自己受容」4ステップ
応急処置で心を少し休ませたら、次は「自分が嫌いすぎる」という根本的な状態から抜け出すための、少し本格的なステップに進んでみましょう。
ここで目指すのは「自己受容」です。
「自己受容」とは、無理やり「自分を大好きになる」ことではありません。
「ダメな部分も、嫌いな部分も含めて、まあ『これが自分』だよね」と、良いも悪いも判断せず、ありのままを認めてあげることです。
いきなりすべてをやろうとせず、できそうなところから試してみてください。
ステップ1:自分を責める「思考のクセ」に気づく
私たちは、何か出来事が起きた時、無意識の「思考のクセ」を通して物事を判断しています。
「自分が嫌いすぎる」と感じている時は、このクセが極端にネガティブになっていることが多いのです。
- 何か一つミスをすると、「いつも自分はこれだ」「全部ダメだ」と考える。(=白黒思考、過度な一般化)
- 良いことがあっても、「これはまぐれ」「誰かのおかげ」と過小評価する。(=過小評価)
- 他人が笑っていると、「自分のことをバカにしているに違いない」と思い込む。(=根拠のない推測)
まずは、自分が自分を責めている時、「あ、今『いつも』って思ったな」「『全部』ダメって決めつけようとしてるな」と、そのクセに気づくこと(メタ認知)が第一歩です。
気づけたら、「それは本当?」と、心の中でそっと問いかけてみましょう。
ステップ2:自分の「小さな好き」や「心地よさ」を大切にする
「自分が嫌いすぎる」人は、しばしば「自分を喜ばせること」に罪悪感を抱きがちです。「こんな自分が楽しちゃいけない」というように。
今日から、その練習をしてみましょう。
大きな達成感や「役に立つこと」である必要はまったくありません。
- 「今日のコーヒー、美味しく淹れられたな」
- 「この曲を聴いていると、ちょっと落ち着くな」
- 「ふかふかのお布団が気持ちいいな」
こんな、誰にも評価されない、自分の「小さな好き」や「心地よさ」を、一つひとつ丁寧に感じて、大切にしてあげてください。
「自分は、こういうことが好きなんだな」と確認していく作業が、「自分」という感覚を取り戻すリハビリになります。
ステップ3:他人の評価ではなく「自分の基準」を持つ
私たちは、他人の物差し(評価)で自分の価値を測りがちです。
「あの人にスゴイと思われたい」
「SNSで『いいね』が欲しい」
「親や上司に認められたい」
でも、他人の評価はとても移ろいやすく、コントロールできません。そこに自分の価値を委ねている限り、自己嫌悪から抜け出すのは困難です。
大切なのは、「自分はどう思うか?」という「自分の基準(物差し)」を持つこと。
- 「部長には怒られたけど、自分としては最善を尽くした」
- 「『いいね』は少ないけど、私はこの写真が気に入っている」
他人の物差しではなく、自分の物差しで自分を測る。
最初は難しくても、「自分は、どうしたい?」と問いかけるクセをつけることで、少しずつ他人の評価から自由になれます。
ステップ4:「完璧」ではなく「まあまあOK」を増やす
原因1でも触れましたが、高すぎる理想は自己嫌悪の大きな原因です。
100点を目指すのを、やめてみませんか?
あなたの「完璧」の基準を、まずは「60点」くらいまで下げてみましょう。
「80点できた、でも20点できなかった(最悪だ)」ではなく、「60点できた。まあまあOK!」と思考を切り替える練習です。
- 家の掃除は、全部屋ピカピカじゃなくて、「今日は洗面所だけ磨けた。まあまあOK」
- 資料作成も、120%の出来じゃなくて、「最低限の要件は満たした。まあまあOK」
「まあまあOK」のハードルを下げることで、自分に「OK」を出せる回数が格段に増えます。
この「OK」の積み重ねが、「自分もまんざらじゃないかも」という自己受容の土台になっていくのです。
どうしても自己嫌悪が止まらない…専門家に相談する勇気も大切です
これまでご紹介した応急処置やステップを試してみても、どうしても「自分が嫌い」という深い沼から抜け出せない…。
一人で頑張ってはみたけれど、もう疲れた、心が折れそうだと感じることもあると思います。
それは、あなたの努力や根性が足りないからでは、決してありません。
それだけ、あなたの自己嫌悪の根が深く、長年かけて固まってしまっている証拠です。
そんな時は、自分をこれ以上責めないでください。
そして、「専門家の力を借りる」という選択肢を、どうか思い出してください。
一人で抱え込むのが一番辛い選択
「自分が嫌いすぎる」という苦しみは、誰にも言えず、理解してもらえないと感じながら、たった一人で抱え込むことで、何倍にも、何十倍にも膨れ上がります。
周りに心配をかけたくない、こんなことで悩んでいると知られたくない…。
その優しさやプライドが、あなたをさらに孤独にしてしまいます。
でも、本当は、あなたが今選んでいる「一人で抱え込む」という選択が、最も苦しく、困難な道なのです。
その重すぎる荷物を、少し誰かに預けてみる勇気。それが、今のあなたに一番必要なものかもしれません。
カウンセリングは「ダメな自分」を変える場所ではありません
「カウンセリング」と聞くと、何か特別なことのように感じたり、「ダメな自分」を無理やり「ポジティブな自分」に矯正させられる場所だ、と誤解されている方もいらっしゃいます。
でも、それは違います。
少なくとも、私はそう考えていません。
カウンセリングは、「ダメな自分」を消し去る場所ではありません。
「なぜ、こんなにも自分を責めてしまうのか」「どうして、自分を嫌いにならざるを得なかったのか」
その原因や心の背景を、専門家と一緒に、安全な空間で丁寧に紐解いていく場所です。
自分を縛り付けていた「思い込み」に気づき、自分でも知らなかった自分の本心に触れ、「まあ、こんな自分も仕方なかったよね」と受け入れていく。
そのプロセスに寄り添うのが、私たちカウンセラーの役目です。
【たま お悩み相談室】では、あなたの「自分が嫌い」という気持ちを否定しません
もし、あなたが「どこに相談していいかわからない」「自分の気持ちを話しても否定されたらどうしよう」と不安に思っているのであれば、一度「たま お悩み相談室」にご相談ください。
私たちカウンセラーは、あなたの「自分が嫌いすぎる」という切実な気持ちを、決して否定しません。
「そんなことないよ」「もっとポジティブに」などと、安易に励ましたりもしません。
ただ、あなたがそう感じざるを得なかった背景に、深く、深く、耳を傾けます。
あなたが自分自身を責める言葉の裏にある、本当の悲しみや痛みを、一緒に受け止めます。
「変わりたい」という気持ちも、「どうせ変われない」という絶望感も、すべて含めて、それが今のあなたです。
「こんな自分が相談してもいいんだろうか…」
そう悩んでいるあなたにこそ、私は来てほしいと思っています。
もし、この記事を読んでも心が晴れず、どうしようもない行き詰まりを感じ続けているのなら、ぜひ一度、あなたのお話をゆっくり聞かせてください。
まとめ:焦らなくて大丈夫。「自分が嫌いすぎる」自分も、あなたの大切な一部です
ここまで長い記事を読んでくださり、本当にありがとうございました。
「自分が嫌いすぎる」という苦しみの中で、この記事を読むこと自体、とてもエネルギーのいることだったと思います。
最後に、これだけは覚えておいてください。
「自分が嫌いすぎる」と感じている自分を、無理に消そうとしなくて大丈夫です。
その自分も、あなたがこれまで一生懸命に生きてきた結果、あなたを守るために必要だった、大切な一部なのです。
今は、「大嫌い」でも構いません。
でも、いつか「こんな自分もいたな」と、少し離れた場所から眺められる日が来るかもしれません。
この記事が、あなたの重すぎる荷物をほんの少しでも軽くし、「自分も、もう少し生きてみてもいいかもしれない」と感じる、小さなきっかけになることを心から願っています。
焦らなくて大丈夫。あなたのペースで、どうか、ご自愛くださいね。

