「これといった趣味がないし、なんだか毎日がつまらない……」
「仕事(や学校、家事)と家の往復だけで、一日が終わっていく」
「SNSを開けば、みんな楽しそうなのに、自分だけが取り残されている気がする」
そんな風に感じて、心がどんよりと重くなっていませんか?
「何か趣味を見つけなきゃ」と焦るほど、何がしたいのか分からなくなって、余計に虚無感を抱いてしまう。そのお気持ち、とてもよく分かります。
もしかしたら、その「つまらない」という感覚は、「趣味がない」こと自体が原因なのではなく、あなたの心が「ちょっと疲れているよ」「自分の『好き』を見失っているよ」と送っているサインなのかもしれません。

この記事では、なぜ「趣味がないし毎日つまらない」と感じてしまうのか、その心の仕組みを一緒にひも解きながら、立派な趣味でなくても毎日が少しだけ色づいて見えるような、心が軽くなるヒントをご紹介します。
焦らなくて大丈夫。あなたの「楽しい」を一緒に見つけるお手伝いをさせてくださいね。
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たま先生
『たま お悩み相談室』代表カウンセラー / 鍼灸師
『たま お悩み相談室』の代表として、夫婦関係・人間関係・人生の悩みなど、誰にも言えない気持ちに寄り添いながら、一人ひとりが“自分を大切にできる生き方”をサポートしています。
著書『40歳からの幸せの法則 ― 自分ファーストで心も時間も自由になる』
FM845にて10年以上、ラジオパーソナリティを務める
SNS総フォロワー数:3万人以上
Voicyにてラジオ配信中
- 1. もしかして「趣味がないとダメ」と焦っていませんか?
- 1.1. 「毎日つまらない」と感じる心の裏側にあるもの
- 1.2. 趣味がない自分を責めないで。まずはその気持ちに寄り添うことが大切
- 2. なぜ「趣味がない」状態になってしまうのか?3つの心理的ブレーキ
- 2.1. 理由1:日々の疲れで「好き」を感じるセンサーが鈍っている
- 2.2. 理由2:「どうせ続かない」という過去の経験や完璧主義
- 2.3. 理由3:他人の「いいね」を気にしすぎて、自分の「好き」が分からない
- 3. 「趣味がない」毎日から抜け出す。エネルギーが少なくても始められる3つのステップ
- 3.1. ステップ1:「快・不快」の感覚を取り戻す小さなリハビリ
- 3.2. ステップ2:子どもの頃に「時間を忘れたこと」を思い出してみる
- 3.3. ステップ3:「続く趣味」より「5分で満足できること」を探す
- 4. 「毎日つまらない」を変えるのは「立派な趣味」じゃなくていい
- 4.1. 「趣味」という言葉のハードルを下げてみよう
- 4.2. 日常にある「小さな好き」を集めるヒント集
- 5. どうしても「毎日つまらない」虚無感が晴れない時は
- 5.1. それは「心が疲れている」という大切なサインかもしれません
- 5.2. 「たま お悩み相談室」であなたの「好き」や「楽しい」を一緒に探してみませんか?
- 5.3. 一人で抱え込まず、専門家と話すことで見えてくるもの
- 6. まとめ:「趣味がない」毎日から、小さな「楽しい」がある毎日へ
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もしかして「趣味がないとダメ」と焦っていませんか?

「毎日つまらない」と感じる心の裏側にあるもの
「毎日つまらない」と感じるとき、私たちの心は「何かが足りない」というサインを出しています。
現代社会は、仕事や勉強、家事育児など、常に「何かを達成すること」や「生産的であること」を求められがちです。その流れの中で、プライベートな時間まで「何か充実したことをしなくては」という無意識のプレッシャーを感じてしまうことがあります。
「趣味」は、その「充実」を象徴する分かりやすいものの一つです。
だからこそ、「趣味がない」という状態が、まるで自分が空っぽで、価値ある時間を過ごせていないかのように感じさせ、焦りや虚無感につながってしまうのです。
趣味がない自分を責めないで。まずはその気持ちに寄り添うことが大切
まず一番にお伝えしたいのは、「趣味がないからといって、あなたがダメなわけでは決してない」ということです。
人生には、何かに夢中になれる時期もあれば、心が静かに休息を必要としている時期もあります。「趣味がない」と感じる今は、もしかしたら後者の時期なのかもしれません。
「ああ、私はいま『つまらない』と感じているんだな」「『趣味がない』ことに焦っているんだな」
まずは、そう感じているご自身の気持ちを、ジャッジせずにそのまま受け止めてあげてください。自分を責める必要はまったくありません。そこが、心が軽くなるための大切なスタートラインです。
なぜ「趣味がない」状態になってしまうのか?3つの心理的ブレーキ

「何か楽しいことを見つけたい」と思っているのに、なぜか見つからない。それは、あなたの心に無意識の「ブレーキ」がかかっているからかもしれません。
理由1:日々の疲れで「好き」を感じるセンサーが鈍っている
私たちは、心や体にエネルギー(元気)がないと、「楽しい」や「好き」を感じるセンサーが鈍くなってしまいます。
毎日、仕事や人間関係、やるべきことに追われていると、心は「生き延びること」「タスクをこなすこと」で手一杯になります。
スマートフォンのバッテリーが残り少ないと省電力モードになるように、心もエネルギー不足になると、感動したり、何かに興味を持ったりするためのアンテナを閉じてしまうのです。
「趣味がない」のではなく、単に「趣味を探すためのエネルギーが今はない」だけかもしれません。
理由2:「どうせ続かない」という過去の経験や完璧主義
「趣味」と聞くと、「長く続けなければいけない」「人並み以上にうまくならなければいけない」と、無意識にハードルを上げていませんか?
過去に何かを始めても三日坊主で終わってしまった経験から、「どうせ私なんて続かない」と最初から諦めてしまう。あるいは、「やるからには完璧に」という思いが強すぎて、気軽に一歩を踏み出せない。
こうした「失敗したくない」という思いや完璧主義が、「ちょっと試してみよう」という気軽な好奇心の芽を摘んでしまっているのです。
理由3:他人の「いいね」を気にしすぎて、自分の「好き」が分からない
SNSなどで目にする、他人の「充実した趣味」はとても魅力的に見えますよね。キャンプ、手の込んだ料理、素敵なハンドメイド作品、スポーツ…。
そういったものと比べて、「自分がちょっといいなと思うこと」がすごく地味で、つまらないものに思えてしまう。「こんなこと、趣味なんて言えない」と、自分で自分の「好き」を否定してしまうのです。
他人の基準や「いいね」の数を気にするうちに、自分が「本当に心地よい」と感じるものが何なのか、分からなくなってしまっているのかもしれません。
「趣味がない」毎日から抜け出す。エネルギーが少なくても始められる3つのステップ

もし今、心が疲れてエネルギーが少ない状態なら、無理に大きな趣味を探す必要はありません。まずは、あなたの「好き」を感じるセンサーを少しずつ取り戻すことから始めてみましょう。
ステップ1:「快・不快」の感覚を取り戻す小さなリハビリ
まずは、日常生活の中での本当に小さな「快(心地よい)」と「不快(心地よくない)」に意識を向けてみましょう。
- 「このコーヒーの香り、好きだな」(快)
- 「この服の肌触り、ちょっと苦手かも」(不快)
- 「窓から入る風が、今すごく気持ちいい」(快)
「趣味」という大きなものではなく、「今、この瞬間」の五感の感覚に集中するリハビリです。これを続けることで、鈍っていた「自分の感覚」を少しずつ信頼できるようになります。
ステップ2:子どもの頃に「時間を忘れたこと」を思い出してみる
大人の「趣味」という枠を一度忘れて、子どもの頃、何に夢中になっていたかを思い出してみませんか?
- ただひたすら絵を描いていた
- 泥だんごを作っていた
- 虫を追いかけていた
- 一人で本の世界に没頭していた
そこには、理屈抜きのあなたの「好き」の原石が隠れています。大人になった今、それをそのままやる必要はありません。
「一人で黙々と何かをするのが好きだったな」「自然の中にいるのが好きだったな」というヒントが見つかるだけで十分です。
ステップ3:「続く趣味」より「5分で満足できること」を探す
「毎日つまらない」と感じる日々の中に、「5分だけ満足できる時間」を作ってみませんか?
「続ける」ことを目標にすると、プレッシャーになります。目標は「今、5分だけ試してみる」こと。
- 好きな音楽を1曲だけ、目を閉じて真剣に聴く
- ベランダに出て、5分だけ空を眺める
- 気になっていたお菓子を、丁寧に紅茶と淹れて味わう
この「5分間の満足」の積み重ねが、「毎日つまらない」という感覚に風穴を開けてくれます。
「毎日つまらない」を変えるのは「立派な趣味」じゃなくていい

「趣味」という言葉のハードルを下げてみよう
そもそも、「趣味」とは何でしょうか。誰かに発表するものでも、お金を稼ぐものでもありません。
あなたが「ちょっと楽しい」「なんだか心地よい」「時間を忘れる」と思えることなら、それがどんなに地味なことでも、立派なあなたの「趣味」です。
- 「趣味は、お気に入りのカフェでぼーっとすることです」
- 「趣味は、猫の動画を見ることです」
- 「趣味は、金曜の夜にコンビニスイーツを食べることです」
堂々と、そう思ってみませんか?「趣味」という言葉の重い鎧を脱ぐだけで、心がふっと軽くなるはずです。
日常にある「小さな好き」を集めるヒント集
あなたの周りには、まだ気づいていない「小さな好き」のタネがたくさん落ちているかもしれません。
- 五感で楽しむ系
- 好きな香りのハンドクリームを塗る
- 肌触りの良いパジャマに着替える
- 少しだけ良い入浴剤を使ってみる
- ちょっと知る系
- Googleマップで、行ったことのない国のストリートビューを見る
- 好きな俳優やアーティストの昔のインタビュー記事を読む
- 図書館で、普段手に取らないジャンルの雑誌をパラパラめくる
- ちょっと動く系
- いつもと違う道で散歩してみる
- 部屋の一角だけ、無心で片付けてみる
- ラジオ体操を本気でやってみる
どうしても「毎日つまらない」虚無感が晴れない時は

それは「心が疲れている」という大切なサインかもしれません
ここまで読んで、「ヒントを試してみよう」という気力すら湧かない…。
「つまらない」というより、「何も感じない」という虚無感がずっと続いている…。
もしそう感じるなら、それはあなたの心が「趣味がない」レベルを超えて、深く疲れているという大切なサインかもしれません。
燃え尽き症候群(バーンアウト)や、うつ状態の始まりである可能性も考えられます。
心がエネルギー切れの状態で無理に「楽しいこと」を探そうとすると、かえって「何も楽しめない自分」に絶望し、悪循環に陥ってしまいます。
「たま お悩み相談室」であなたの「好き」や「楽しい」を一緒に探してみませんか?

「趣味がない」「毎日つまらない」という悩みは、一人で抱えていると「自分だけがおかしいのでは」と孤独を感じやすいものです。
もし、ご自身の力だけでは心が晴れないと感じたら、一度カウンセラーと話してみませんか?
「たま お悩み相談室」では、あなたが「つまらない」と感じる背景にある気持ちを、丁寧に一緒に見つめていきます。
「趣味がない」という悩みは、実は「これからの人生で何を大切にしたいか」「自分は本当は何がしたいのか」という、ご自身のキャリアや生き方を見つめ直す大切な入り口であることも多いのです。
一人で抱え込まず、専門家と話すことで見えてくるもの
カウンセリングは、特別な悩みがある人だけのものではありません。「なんだかモヤモヤする」「虚無感がある」といった、言葉にしにくい気持ちを整理するための安全な場所です。
あなたがリラックスして話せる空間で、ご自身の気持ちを一つひとつ言葉にしていくうちに、「あ、私、本当はこんなことを感じていたんだ」と、自分でも気づかなかった「好き」のヒントや、心が疲れてしまった原因が見えてくるかもしれません。
まとめ:「趣味がない」毎日から、小さな「楽しい」がある毎日へ

「趣味がないし毎日つまらない」と感じることは、決してあなたが悪いわけでも、空っぽなわけでもありません。それは、忙しい毎日の中で「自分自身の感覚」を見失いかけている、というサインです。
立派な趣味や、誰かに誇れるような充実した時間である必要はありません。
まずは、今の自分の「疲れているかも」「焦っているかも」という気持ちを認め、1日に5分でも「あ、これ好きだな」と思える瞬間を大切に拾い集めてみてください。
その小さな「好き」の積み重ねが、あなたの「毎日つまらない」と感じる日常に、少しずつ温かい色を灯してくれるはずです。
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