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自分の部屋がなくて一人になりたい主婦のあなたへ|家のなかに「自分のコーナー」を作る方法

「自分の部屋がない 一人になりたい 主婦」と検索窓に打ち込んだあなたは、画面の前で少し息を止めたのではないでしょうか。

家のなかを見渡してみる。子どもの部屋、夫の書斎か趣味部屋、リビングは家族みんなのもの。そう数えていくと、自分が一人で座れる場所が一つも残っていないことに気づくんですよね。台所の椅子もダイニングテーブルもソファも、全部「家族の誰かの視界に入る場所」なんです。

「自分の部屋を欲しがるなんて、子どもじゃないんだから」と、自分のなかで打ち消してきたかもしれません。けれど、本を開けば夫が後ろを通り、お茶を飲めば子どもが声をかけてくる、その一つ一つに身体が小さくこわばっているのではないでしょうか。

このしんどさは、あなたが甘えているからでもわがままだからでもないんです。主婦のあなたに「自分の部屋」がないのは、家族のための部屋を優先してきた結果なんです。

この記事は、代表カウンセラーのたまが、主婦に自分の部屋がない構造を整理し、いまの間取りのまま「自分のコーナー」を作る具体的な方法をご一緒に見つけていく場です。読み終わったとき「家のなかに私の場所を作っていいんだ」と少しだけ思えていたら、それで十分なんですよ。

目次

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この記事の監修者
たま先生(中森 万美子)
たまお悩み相談室 代表カウンセラー
たま先生(中森 万美子)

年間500件以上のお悩みに寄り添うカウンセラー。解決を押しつけるのではなく、ご相談者様にとって「心を整える場所」となることを目指したサポートを行っている。SNS総フォロワー数は4万人を超え、著書『40歳からの幸せの法則』の執筆や、FM845のラジオパーソナリティ、大学やカルチャーセンターでの講師など幅広く活動中。

主婦に「自分の部屋」がないのは、あなたのせいではありません

「自分の部屋がほしいなんて、いまさら言えない」と感じてきたあなたに伝えたいのは、主婦に自分の部屋がない状態は、住居の設計と家族の優先順位がそうさせてきた結果だ、ということなんですよ。

子ども部屋を最優先してきた20年

家を建てるとき、引っ越すとき、間取りを決めるとき、ほとんどの主婦は最初に「子ども部屋をどう確保するか」を考えてきました。

子どもの成長に合わせて、あなたは部屋を譲り続けてきたはずです。気づけば家のなかに、子どものために用意した部屋だけが2つ並んでいる。これは母親として子どもを大切にしてきた当然の結果なんです。ただ、その配分のなかに「お母さんの部屋」という選択肢は、最初から入っていなかったんですよね。

夫の書斎・趣味部屋を当然のように受け入れてきた

ふたつ目の構造が、夫の個室です。

「夫の書斎」「夫の趣味部屋」「夫の物置」と名前はいろいろですが、家のなかに夫の専用空間があるご家庭は珍しくありません。そしてあなたは、その空間に「私のスペース」を主張することを当然のように諦めてきたのではないでしょうか。「夫は外で働いているから書斎が必要」「私は家にいるんだから部屋はいらない」。この思考の連鎖が、あなたを家のなかで透明な存在にしてきたんですよ。

LDK中心の住居設計は、主婦に「個室」を想定していない

みっつ目は、もっと根の深い構造です。

日本の戸建てやマンションの多くは、LDKと寝室、子ども部屋、夫婦の個室の優先順位で設計されています。間取りそのものが「主婦は家族と一緒の空間にいるべき」という前提で組み立てられているんですよ。あなたが部屋を持てなかったのは、社会全体の住居設計があなたの個室を想定してこなかったからなんです。

主婦の身体は、家のなかで休む場所を持たない

よっつ目は、これらの結果として起きている、いちばん切実な問題です。

会社員の身体は、退勤して家に帰れば「休む場所」に身体を移せます。ところが主婦のあなたには、その「家のなかで休む場所」が物理的にないんですよ。リビングは家族の声がする場所、台所は次の仕事が見える場所、寝室は夜になれば夫と共有する場所。家のどこに座っても「家族の視線」と「次の仕事」から逃れられない。これでは、家にいるのに一人になれないのは当然なんです。

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「自分の部屋」がなくても作れる5つの単独空間

部屋がないからといって、自分の場所を諦めないでくださいね。家のなかをよく見てみると、まだ手つかずの「あなたの単独空間候補」が必ず眠っています。ここでは5つに分けて整理してみますね。

1. リビングの一角|「自分のコーナー」を作る

ひとつ目は、リビングの一角を「あなたのコーナー」にしてしまう方法です。

窓際の一角、本棚の脇、ソファの反対側など、家族の動線から少し外れた場所は必ずあります。そこに「あなたの椅子」「あなたの小さな棚」「あなただけの読書ライト」を置く。これだけで、リビングのなかに小さな個室ができあがります。

ある40代の女性は、リビングの窓際に1人掛けの読書椅子とサイドテーブル、フロアランプを置きました。「物理的に1畳もないけど、ここに座ると確かに私の場所になる」とおっしゃっていました。

2. 寝室の一画|夫と共有しない時間帯に取り戻す

ふたつ目は、寝室を時間帯で取り戻す方法です。

寝室は夜になれば夫と共有しますが、日中の寝室はほとんどの場合あなた一人。日中の寝室の一画に「あなたの机」を置く、ベッドサイドにあなたの本と日記とお茶セットを置く。それだけで「日中の寝室=私の書斎」になります。

ある50代の女性は、寝室の窓際に小さなライティングデスクを置き、午前中の2時間をそこで過ごすように。「夫がリビングで仕事をしている間、私は寝室の机で日記を書く」とおっしゃっていました。

3. ウォークインクローゼット・納戸|小さな密室空間

みっつ目は、ウォークインクローゼットや納戸を「籠もる場所」にしてしまう方法です。

衣類や物の収納にしか使っていないクローゼットや納戸でも、人ひとりが座れる空間は必ずあります。床に小さな座布団を敷いて、間接照明を一つ置く。壁にかかった服に囲まれた半畳の空間は、家のなかで唯一「ドアを閉めて視線を完全に遮断できる場所」になるんですよ。

4. ベランダ・庭・玄関先|外の空気が吸える半個室

よっつ目は、ベランダ・庭・玄関先を「半屋外の個室」として活用する方法です。

ベランダに小さなチェアを一脚出すだけで、そこは家のなかでも家のそとでもない、不思議な余白の空間になります。風が通る、空が見える、家のなかの音が遠くなる。ある40代の女性は、ベランダにアウトドアチェアを置き、毎朝10分のコーヒー時間を作りました。「この10分が一日の支えになっている」とおっしゃっていました。

5. 車・トイレ・お風呂|家のなかの「移動可能な単独空間」

いつつ目は、家のなかの「もともと一人用の場所」を意識的に活用する方法です。

家族の車を一人で使う夕方の30分、ドアを閉めたトイレの3分、お風呂のなかの15分。これらは家のなかで唯一「ドアの内側に一人になれる」場所です。買い物のあと駐車場で音楽を聴いてから家に入る、湯船のなかは何も考えない時間にする。短くても、ドアの内側にいる時間を意識的に持つことで、身体は確実にゆるんでくれるんですよ。

「自分のコーナー」を作る5つの設計原則

家のなかに自分の場所を作るときに、最初に意識してほしい5つの設計原則があります。これを押さえると、小さなコーナーでも本当の意味で「あなたの場所」になりやすいんですよ。

原則1|視線が自分だけに向くように設計する

ひとつ目の原則は、椅子や机の向きを「自分だけが座る向き」にすることです。

家族と同じ方向を向いて並んで座っていたら、それはあなたの場所になりません。家族の視線が届かない方向、できれば壁に向かう、窓に向かう、本棚に向かう、そういう向きで椅子を置いてくださいね。誰かに見られている方向に身体が向いているだけで、人は緊張がほどけないものなんです。

原則2|触れていいのは自分だけ、と決めてしまう

ふたつ目の原則は、その場所のものは「触れていいのは自分だけ」と最初に決めてしまうことです。

家のなかのものはすべて家族で共有、と決めなくてもいいんですよ。「この椅子は私の椅子、この本棚の3段目は私の段、このマグカップは私のカップ」と所有を明確にする。家族を排除しているのではなく、あなたの心が「ここは私の領土」と認識するために必要な手続きなんですよ。

原則3|小さくていい、半畳でも領土になる

みっつ目の原則は、空間の大きさにこだわらないことです。

「自分の部屋」と聞くと6畳くらいを想像しますが、最初は半畳で十分なんですよ。椅子1脚と小さな棚1つが置ける場所さえあれば、そこはあなたの領土になります。広さではなく「ここは私のもの」と心が認識できるかどうかが本質なんです。最初から完璧な部屋を目指さなくていいんですよ。

原則4|可動式でいい、ライフステージで動かしていい

よっつ目の原則は、その場所を「固定の部屋」にしなくていい、ということです。

子どもが小学生のときは寝室の一角、中学生になったら客間、独立したら子ども部屋、と少しずつ移動していけばいいんですよ。主婦の生活はライフステージに合わせて変わります。「いまの私にちょうどいい場所」を、その都度作り直していけばいいんですよ。

原則5|家族にアナウンスする|こっそり作らない

いつつ目の原則は、家族にきちんとアナウンスすることです。

こっそり自分のコーナーを作っても、家族に「ここは私の場所」と認識されていなければ、すぐに家族の物が侵入してきます。「ここは私のコーナーだから、私のいないときに勝手に座らないでね」と、最初に言葉にして伝える。これは家族に対して攻撃的になることではなく、あなたが家のなかで領土を持つ宣言です。最初に口にすることで、家族のなかにも「お母さんの場所」という認識が初めて生まれるんですよ。

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家族との交渉3ステップ|「自分の部屋がほしい」をどう伝えるか

「自分のコーナー」を超えて、家族から「自分の部屋」をもらいたいとき、どう伝えていけばいいのか。3ステップに分けて整理してみますね。

ステップ1|必要性を「ぐち」ではなく「設計の話」として伝える

ひとつ目は、感情のぐちではなく、家全体の設計の話として持ち出すことです。

「私だって部屋がほしい」と感情をぶつけてしまうと、家族は「そんなこと急に言われても」と身構えます。そうではなく、「家のなかにお母さんの場所がない設計のままだと、私の心が休まらないの。だから家全体の使い方を一度見直したいの」と、家全体の話として持ち出してみてくださいね。感情ではなく構造の話として置くのが、いちばん効きやすいんですよ。

ステップ2|具体的な場所と置きたい物を提示する

ふたつ目は、抽象的に「部屋がほしい」と言うのではなく、具体的に「どこを」「何を置いて」使いたいのかを提示することです。

「客間を私の机置き場にしたい。机と椅子と本棚を置いて、午前中の2時間そこで過ごしたい」「子ども部屋の片方が空いてるから、半分だけ私の場所として使いたい」。具体的に伝えると、家族は「それなら現実的だね」と判断しやすくなります。抽象的な要求は抽象的な反対で返されますが、具体的な提案には具体的な調整が始まるんですよ。

ステップ3|「試運転3か月」のフレームで提案する

みっつ目は、永久確定ではなく「試運転期間」として提案することです。

「3か月だけ、私の場所として使わせてみて。3か月後にもう一度家族で話そう」というフレームに変えると、家族の心理的なハードルがぐっと下がります。永久に部屋を取られるのではなく3か月だけお試しなら、と動きやすいんですよ。

ある50代の女性は、子どもの巣立ち後の空き部屋を「3か月だけ私の書斎として」と提案しました。3か月後の家族会議では「お母さんが穏やかになったから、このまま使っていいよ」と全員が認めてくれたそうです。試運転は、あなたの権利を認めてもらういちばん優しい入口なんですよ。

引っ越し・リフォーム・空の巣期の「自分の部屋」確保

人生のターニングポイントを利用して「自分の部屋」を確保していく考え方もあります。引っ越し、リフォーム、子どもの独立、それぞれの場面で動き方を整理してみますね。

引っ越し時こそ「お母さんの部屋」を最優先する

引っ越しを検討しているなら、間取り選びの段階で「お母さんの部屋」を最優先項目に入れてしまってくださいね。

引っ越しは、家族の住居設計を一度ゼロから組み直す数少ない機会です。子ども部屋・夫の書斎・寝室を先に決めてから残りを母の部屋にする、という従来の優先順位を一度ひっくり返してみてください。ある40代の女性は引っ越し時に「3LDKではなく4LDK、1部屋は私のもの」とご主人に伝え、家賃が少し上がっても確保しました。「いまでも、あの判断が一番よかった」とおっしゃっていましたよ。

リフォーム時に「お母さんの書斎コーナー」を組み込む

引っ越しが難しくても、リフォームのタイミングで「お母さんのコーナー」を間取りに組み込む選択肢があります。

リビングの一角を区切って小さな書斎コーナーにする、納戸を片付けて小部屋として使えるように改装する、ベランダにサンルームを増設する。こうしたリフォームは、本来の主目的(キッチンの動線改善や収納増設など)と組み合わせて提案すると通りやすいんですよ。

空の巣期|子どもの部屋を「お母さんの部屋」に転用する

子どもが独立したあとの空き部屋は、迷わず「お母さんの部屋」に転用してくださいね。

「子どもが帰ってきたときに使う部屋」と残しておく方が多いのですが、子どもは年に数回しか帰省しません。年に数日のために365日のあなたの居場所を諦める必要はないんですよ。帰省時は客用布団で十分です。20年子育てで部屋を譲ってきたあなたが、その分を取り戻す番が来たんです。

ある50代の女性は、長男が独立したあとの部屋を「私のアトリエ」にしました。「20年ぶりに、家のなかに私だけの空気がある場所ができた」とおっしゃっていましたよ。

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それでも家のなかで確保できないときの外部空間

「家のなかにはどうしても作れない」と感じる方は、外部の空間を組み合わせて使うという選択肢も持っておいてくださいね。

図書館・カフェ・コワーキング|徒歩圏の「あなたの席」

まずおすすめなのが、徒歩圏や自転車圏で「あなたの席」と決めた場所を持つことです。

市民図書館の決まった席、近所のカフェの決まったテーブル、コワーキングスペースの月会員。「ここに行けば一人になれる」という場所を3つ持っておくと、家のなかで限界が来たときに逃げ込める先ができます。「家のなかには席がないけど、図書館にはある」と思えるだけで、ずいぶん楽になるんですよ。

銭湯・温泉・スパ|身体ごと一人になれる場所

身体まるごと一人になりたいときは、銭湯・温泉・日帰りスパを使ってみてくださいね。

家族の声から完全に切り離された空間で、誰にも気を遣わず湯に浸かる時間。月1回でも身体を沈める時間があると、心の輪郭が戻ってきます。「家事も家族もない3時間があるから、また家に帰って主婦をやれる」、ある50代の女性のその言葉が、外部空間の力をよく表しているんですよ。

カウンセリングルーム|「主婦としての顔を外せる場所」

もうひとつ持っておいてほしい選択肢が、カウンセリングルームです。

カウンセリングルームは、母としても妻としても、何者でもなくいられる空間です。「いまの自分が何を感じているのか」だけに、誰にも遮られずに向き合える時間。これは家のなかでは絶対に作れない種類の時間なんですよ。「自分の部屋がない」というあなたの感覚を正直に話せる場所があるだけで、日々の重さはだいぶ軽くなります。たま先生はいつでもお話を聞く準備をしていますからね。

まとめ|家のなかに「あなたの場所」を作っていいんですよ

ここまで長くお付き合いくださって、ありがとうございました。最後にお渡ししたいことを少し整理しますね。

主婦のあなたに「自分の部屋」がないのは、子ども部屋優先・夫の書斎優先・LDK中心の住居設計という構造の結果です。あなたが望んで部屋を持たなかったわけではないんですよ。

「自分の部屋」がなくても、リビングの一角・寝室の一画・ウォークインクローゼット・ベランダ・車やトイレといった5つの単独空間は必ず作れます。生活に合うものをひとつだけ試してみてくださいね。

コーナーを作るときの5原則は、視線が自分だけに向く設計/触れていいのは自分だけ/半畳でいい/可動式でいい/家族にアナウンスする、この5つです。家族に持ち出すなら、感情のぐちではなく設計の話として、具体的な場所と物を提示し、3か月の試運転として提案する3ステップで、関係を壊さずに領土を取り戻せますよ。

引っ越しやリフォームではお母さんの部屋を最優先項目に。子どもの独立後の部屋は迷わずあなたに転用してくださいね。

「自分の部屋を欲しがる主婦はわがまま」という思い込みは、どうかここで置いていってあげてください。家のなかにあなたの場所が一つあること、それは家族の幸せをこれから何十年と支える、いちばん大事な土台なんですよ。


YMYL注記|つらさが限界に近いと感じたら

家のなかで一人になれない日々が続いて、家事の途中で涙が止まらない、朝布団から起き上がれない、家族の声で動悸がする、自分自身を傷つけたくなる。そういう状態にあるなら、ひとりで抱え込まずに、まずは下記の窓口に声をかけてみてくださいね。匿名・無料で、聞いてもらえる場所です。

よりそいホットライン:0120-279-338(24時間無料・どんな悩みでも)

こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(各都道府県の相談窓口につながります)

いのちの電話:0570-783-556(日本いのちの電話連盟)

各都道府県の精神保健福祉センターでも、心の健康についての相談を無料で受け付けています。家庭のなかで身体的・精神的な暴力にさらされていると感じる場合は、DV相談ナビ #8008(はれれば)に電話すると、最寄りの相談窓口につながります。個別の状況については、必ず専門家にご相談くださいね。


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