「義両親 援助してくれない」「義両親 何もしてくれない」と検索窓に打ち込んだあなた。出産祝い、入学準備、住宅ローン――節目を迎えるたびに、胸の奥がざわっと重くなる、そんな夜を過ごしていませんか。
「実家はこれくらいしてくれたのに、義両親からは何もない」「ケチなのかな、嫁だから軽く見られているのかな」「お金の話で気持ちが揺れる自分が、なんだか卑しく感じてつらい」。そんな気持ちを誰にも打ち明けられず、画面の前で考え込んでいるのではないでしょうか。
そのモヤモヤは、あなたが意地汚いからでも、がめついからでもありません。家族を大切にしたい、子どもの環境を少しでも整えたいという真剣な気持ちが土台にあるからこそ、援助の差が小さなトゲのように刺さるんです。
この記事は、税務・相続の解説書でも、義両親を責めるための記事でもありません。カウンセラーの立場から、援助されない悔しさを抱えるあなたの心を整理しつつ、相場感、援助されない理由のパターン、期待のほどき方を、あなたのペースに合わせてお伝えしていく場所です。
読み終えたとき、肩の力がふっと抜けて、「期待を少し手放してもいい」と息がしやすくなっていたら、うれしく思います。
※本記事は、援助を受ける・受けないに関する一般的な考え方をまとめたものです。税務・相続・贈与の具体的な判断は、税理士・FP・弁護士などの専門家にご相談ください。
目次

年間500件以上のお悩みに寄り添うカウンセラー。解決を押しつけるのではなく、ご相談者様にとって「心を整える場所」となることを目指したサポートを行っている。SNS総フォロワー数は4万人を超え、著書『40歳からの幸せの法則』の執筆や、FM845のラジオパーソナリティ、大学やカルチャーセンターでの講師など幅広く活動中。
義両親援助してくれないと感じる主な場面
まずは、どんな場面で「援助がない」と感じやすいかを整理しましょう。
結婚・結婚式・新居
結納金、結婚式の費用補助、新居の家具・家電。結婚期の援助は地域差・家庭差がもっとも大きい領域です。
出産・育児用品
ベビー用品、お宮参り、お食い初め、初節句、七五三などの節目で、義両親が援助するかどうか。実家はたっぷり用意するのに、という対比が生まれやすい時期です。
住宅購入・ローン
住宅購入の頭金、贈与税の特例を使った援助、ローンの補助など。大きな金額が動くため、家庭差も大きくなります。
教育費・進学
幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校・大学。進学時に祖父母から援助があるかどうか、は子育て世帯にとって切実な課題です。
日常の生活費・小遣い
日常の仕送り、孫のお小遣い、食料品やお土産。一時金ではなく、継続的な関わりとしての金銭。
義両親からの援助に「相場」はあるのか
気になる相場の話です。
家庭ごとの差が非常に大きい
「子の結婚式に援助する家」「しない家」の割合は、調査によってばらつきますが、「しない家」も決して少数派ではありません。家庭文化・経済状況・家族観で、大きく分かれる領域です。
地域・時代でも変わる
農村部と都市部、祖父母世代の価値観、現役世代の共働き比率。条件によって、「援助が標準」かどうかは大きく変わります。昔より「親は援助しない派」が増えている傾向もあります。
「援助が当たり前」の時代ではない
高齢化・長寿化で、親世代も自分の老後資金を確保する必要が高まっています。「子を援助できる親」のほうが、実は現代ではむしろ恵まれた立場、と見ることもできるんですよ。
義両親が援助してくれない理由のパターン
「なぜ援助してくれないか」を、いくつかのパターンに分けて見ていきましょう。
経済的に余裕がない
年金生活・貯蓄が少ない・医療費がかさむ、など現実的に出せない状況。こうしたお家では、むしろ今後は逆に、こちらが義両親の老後を支える側にまわる可能性もあります。
「自立して当然」という教育方針
「大人になったら親の世話にならない」「夫婦で立つのが当然」という教育観。悪意ではなく、方針の違いです。むしろこの方針は、あなたたち夫婦を長期的には強くしてくれる面もあります。
兄弟姉妹の手前、公平性を重視
複数の子がいる場合、「一人だけに援助するわけにはいかない」と考える義両親もいます。公平性を重んじる家の、合理的な判断です。
援助してもらえる家と思っていない
「お宅は稼いでいるから大丈夫」と思い込んでいるパターン。あなたたち夫婦の経済状況を誤解している可能性もあります。
嫁に対して距離を置いている
残念ながら、「嫁家族には援助しない」というスタンスの義両親もいます。相手の言動に振り回されず、自分の心と家計を守るための境界線を引く発想や、嫌いと感じても仕方がないと自分を許す視点を、少しずつ身につけていけるといいですね。
義両親の援助への期待の根っこを見直してみる
ここで、自分の期待の構造も一度覗いてみましょう。
「実家が援助するタイプ」が標準ではない
あなたの実家が援助するタイプなら、無意識に「親は援助するもの」と内面化されている可能性があります。でも、それは一つの家庭文化にすぎないんですよ。
援助への期待の背景にある心理
期待の背景には、「認めてほしい」「家族として扱ってほしい」「大切にされたい」という気持ちがあることも。お金の問題のようで、実は愛情・承認の問題であることが多いもの。
期待を手放すと見えてくるもの
期待を手放すと、義両親の別の良さ(干渉しない、詮索しない、ペースを乱さない)が見えてくることもあります。実家と比べずに、義実家そのものを独立した目で見てみる。この視点の切り替えは、義両親に「いい人なのになぜか嫌い」という複雑な気持ちを抱えるときとも共通する、義両親との付き合いを軽くしてくれる発想です。
義両親の援助と実家の援助を比べる落とし穴
比較は感情を増幅させます。
比較は感情を増幅させる
「実家は100万援助してくれたのに、義実家はゼロ」と数字で並べた瞬間、義両親への不信感が増します。数字で並べること自体が、感情を煽る仕組み。
両家の家計体力は違って当然
両家の収入・貯蓄・資産状況は違って当然です。「援助額の差」は、愛情の差ではなく、単に家計体力の差であることがほとんどです。
比較で夫を責めないために
夫にとって、実家を比較されるのはつらいもの。「うちの実家は援助してくれたよ」という言葉は、夫には「うちの親はダメだ」と聞こえてしまいます。比較を口にしない工夫が、夫婦関係を守ります。お金の話をきっかけに夫婦の会話そのものが減ってしまうことを防ぐためにも、特に慎重に扱いたいテーマです。
義両親が援助してくれない件、夫との話し合い方
お金の話は感情化しやすい領域です。
「お金の話」は感情化しやすい
お金は数字のようで、実は感情の塊。家族観・育ち方・価値観がすべて乗るテーマです。冷静に話すコツが必要になります。
「親に頼んで」は最後の手段
「あなたの親に頼んでよ」という要望は、夫の自尊心を傷つけがち。本当に必要なとき以外は、持ち出さないほうが夫婦関係のためです。
夫婦二人で家計を立てる前提に
家計設計の基本は、「夫婦二人の稼ぎで立つ」。援助はあくまでプラスアルファ、と位置づけましょう。この前提で立てば、援助の有無に気持ちが振り回されにくくなります。
義両親に援助を頼みたいときの頼み方(本当に必要な場合)
それでも、どうしても援助が必要な場面はあり得ます。
夫から義両親に話してもらう
嫁から頼むのは、最悪の形。夫から、夫の親に、具体的な用途で頼むのが鉄則です。
具体的な用途と金額を示す
「いくらか助けてほしい」ではなく、「住宅の頭金として〇〇万円」「大学の初年度費用として〇〇万円」など、用途と金額を明確に。お金を貸す・贈与する側も判断しやすくなります。
貸し借りとして記録を残す
受け取った場合は、金額・日付・用途を書面で記録しましょう。贈与税の特例(住宅取得資金・教育資金)を使う場合は、税理士確認のうえで適切に書面化すると安心です。
義両親の援助がない前提での家計設計
もっとも大事なのは、この視点です。
夫婦の稼ぎで完結する設計を基本に
住宅ローン、教育費、老後資金。すべて夫婦の稼ぎで完結する設計を基本にしましょう。援助が入ったらボーナス、と考える程度で十分です。将来的に、こちらが義両親の生活を支える側になる可能性まで視野に入れると、なおさら自立した家計が大事になります。
教育費・住宅費の目標値
子一人あたり大学まで1,000万〜2,000万、住宅は年収の5〜7倍が一般的な目安と言われます。これを夫婦で積み立てる前提で、長期計画を立ててください。
公的制度・奨学金・控除を活用
児童手当、高等学校等就学支援金、高等教育の修学支援新制度、住宅ローン控除、iDeCo、NISA。使える制度をフル活用すれば、援助がなくても十分に立てる家計は作れます。FPに一度相談するのもおすすめですよ。
「義両親の援助=愛情」ではない視点
最後に、認識の整え方を。
お金を出さない=冷たい、ではない
むしろ「子の自立を信じて出さない」というのも、立派な愛情の形。「お金を出してくれない=愛されていない」ではない、と覚えておいてください。
援助を受けすぎるデメリット
援助を受けすぎると、関係性が対等でなくなり、口出しや干渉を受けやすくなる副作用もあります。金銭面でも生活面でも距離を保つ、という発想は、同居を検討するときにもそのまま役立つ、対等な関係を続けるための大事な考え方です。
自立していることの価値
援助に頼らず夫婦で立てている、という事実は、あなたたちの家族の強さ。長い目で見れば、それがいちばんの資産になります。
義両親援助してくれないで心がしんどいときの居場所
お金は、心の問題でもあります。
一人で抱え込まない
「お金のことで義両親にモヤモヤするなんて、私の心が貧しいのかな」と思わないでください。お金は感情の乗り物。気持ちが揺れて当然です。
夫婦・FP・カウンセラーの役割分担
家計の立て直しはFP、税務は税理士、心の整理はたまお悩み相談室のカウンセラー。役割を分けて頼ることで、一人で抱える必要はなくなります。
長い目で見た家族関係の損得
今の援助の有無は、長い家族関係の一場面にすぎません。ここで関係を壊してしまうよりは、期待を手放して静かに距離を取るほうが、長期的には穏やかに暮らせます。もしそれでも「関わりそのものを見直したい」と感じる段階まで来ているなら、関係を切る前に踏める段階的な工夫も参考にしてみてくださいね。
まとめ|義両親援助してくれないに振り回されない夫婦の立ち方
最後にポイントをまとめますね。
- 援助してくれないと感じる場面は、結婚・出産・住宅・教育・日常と多岐
- 援助に絶対的な相場はなく、「しない家」も決して少数派ではない
- 理由は経済・教育方針・公平性・誤解・距離感など複数パターン
- 「実家が援助するタイプ」は世間の標準ではない
- 期待の背景には、認めてほしい・大切にされたいという気持ち
- 実家比較は感情を煽るだけ、夫婦関係を守るために口にしない
- 頼むときは夫から、用途と金額を明確に、記録を残す
- 家計は夫婦の稼ぎで完結、援助はボーナス扱い
- 「援助=愛情」ではなく、自立こそが長期的な資産
援助の有無に振り回されない夫婦になれると、義両親との関係も不思議と落ち着いていきます。お金は大切、でもお金だけに愛情を測らせないでください。あなたたち夫婦の基盤は、あなたたち自身が一番よく作れますよ。
