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義実家の正月が憂鬱なあなたへ|気持ちを軽くする乗り切り方と上手な断り方

「義実家 正月 行きたくない」「義実家 正月 しんどい」と検索窓に打ち込んだあなた。年末のカレンダーを眺める指先が止まり、胸の奥がきゅっと重くなる、そんな夜を過ごしていませんか。

「今年もまた、あの数日間に耐えなきゃいけない」「行きたくないなんて言える雰囲気じゃない」「自分だけがこんなに憂鬱なのはおかしいのかな」。そう思いながら、誰にも言えずにスマホをスクロールしているのではないでしょうか。

その気持ちは、あなたの心が狭いからでも、嫁として失格だからでもありません。年に一度のためにこれだけ神経を使えるのは、あなたが家族との関係を大切にしようと、長いあいだ真面目に向き合ってきた証拠なんです。

この記事は、お正月マナーの解説書でも、嫁としての心得集でもありません。カウンセラーの立場から、義実家で過ごす正月に揺れるあなたの心を整理しつつ、当日を少しでも楽にする工夫と、どうしてもつらい年の断り方まで、あなたのペースに合わせてお伝えしていく場所です。

読み終えたとき、肩の力がふっと抜けて、「これでいいんだ」と少し息がしやすくなっていたら、うれしく思います。

目次

この記事の監修者
たま先生(中森 万美子)
たまお悩み相談室 代表カウンセラー
たま先生(中森 万美子)

年間500件以上のお悩みに寄り添うカウンセラー。解決を押しつけるのではなく、ご相談者様にとって「心を整える場所」となることを目指したサポートを行っている。SNS総フォロワー数は4万人を超え、著書『40歳からの幸せの法則』の執筆や、FM845のラジオパーソナリティ、大学やカルチャーセンターでの講師など幅広く活動中。

義実家の正月が「憂鬱」「行きたくない」のはあなただけじゃない

まず、あなたに一番知っておいてほしいこと。

義実家で過ごす正月に憂鬱を感じているのは、決してあなただけではありません。「毎年、年末が近づくと気分が沈む」「本当は行きたくないのに、言い出せない」というご相談を、私は本当にたくさんいただいているのですよ。

お正月のことだけでなく、普段から義実家とのかかわりそのものに疲れを感じている方も、少なくないんですよ。

年末が近づくたびに気分が沈んでしまう理由

12月に入ると、テレビもSNSも「帰省」「お正月」という言葉で溢れ始めますよね。その度に、心がぎゅっと重くなる。

これは、「楽しみなイベント」としての正月ではなく、「義務としての正月」があなたの目の前に迫ってきている証拠です。

  • お料理の準備や片付けを手伝わなきゃ
  • 義両親への挨拶は、ちゃんとできるかな
  • 親戚の話題に、失礼なく返せるかな
  • 子どものこと、仕事のこと、また色々聞かれるんだろうな

こうした無数の「気遣い」を、心のどこかで前倒しに背負い始めるから、年末が近づくほどに気分が沈んでしまうんですよね。気分が重くなるのは、あなたが怠けているからではなく、すでに心がたくさんのことを抱えている証拠なのです。

義実家から帰るたびにぐったり疲れてしまうのも、気づかぬうちにストレスが積み重なっているのも、真面目に向き合おうとしているあなたの心が「これ以上は抱えきれないよ」と教えてくれているサインなんですよ。

「嫁だから我慢するべき」という思い込みを手放す

あなたが今、「義実家での正月が嫌だなんて、私はひどい嫁だ」と自分を責めているとしたら。その思い込みを、どうか一度そっと脇に置いてみてください。

「嫁だから」「家族なんだから」「年に一度のことなんだから」――こうした言葉は、あなたの本音にそっと蓋をしてしまう、重い鎖のようなもの。

義実家の方たちは、あなたにとっては「夫の家族」であって、あなたが育ってきた家族とは違います。価値観も、生活習慣も、背景にある歴史も違う。気を遣うのが当たり前で、それを「嫁なんだから我慢しなさい」と一括りにされていいはずがないんですよ。

あなたが感じる「憂鬱」は、決してわがままではありません。とても自然で、まっとうな感情なのです。義両親を嫌いだと感じるのは、むしろ当たり前のことなのだと、まずはご自身に言ってあげてくださいね。

義実家での正月が毎年しんどい、その3つの理由

ここからは、義実家で過ごすお正月を「ただ憂鬱」で終わらせず、その正体を少し言葉にしてみましょう。

「なんとなくしんどい」が「これが原因でしんどいんだ」と分かるだけで、心の負担は驚くほど軽くなります。ご自身の気持ちを責めずに、「うんうん、そうそう」と頷きながら読んでみてくださいね。

①「嫁」としての役割を無意識に求められるプレッシャー

義実家で過ごすお正月で、もっとも多くの女性を苦しめているのが、「嫁」という目に見えない役割。

  • 台所に立って手伝うのが当たり前
  • お酌や料理のお運びは嫁の仕事
  • 義父母や親戚に、愛想よく受け答え
  • 子どもの世話もしながら、場を明るく保つ

誰からも「やれ」と言われていないのに、なぜか自分だけが動いている状況。夫はのんびりテレビを見ていて、義兄弟たちは談笑している。その中で一人、気を張り続けることが、どれほどのエネルギーを消耗するか、想像以上のものなんですよ。

逆に、心が疲れきってしまってどうしても動けない日もあります。そんなとき、「何もしない嫁だと思われてしまうのでは」という罪悪感で、余計に苦しくなってしまう方もいらっしゃるでしょう。でも本来、あなたが全部を背負い込む必要なんて、どこにもないんですよ。

②生活リズム・食事・習慣の違いからくる静かなストレス

人の家に泊まる、というだけでも、実は大きなストレスです。

起床時間、お風呂の順番、食事の量や味付け、テレビの音量、暖房の設定温度…。義実家の「当たり前」と、あなたの家の「当たり前」は微妙に違っていて、そのズレの一つひとつに、小さな違和感が積み重なっていきます。

「自分のペースが乱れる」という感覚は、じわじわと心をすり減らしていくもの。帰宅したときにぐったり疲れているのは、決して気のせいではないんですよ。

③義両親・親戚との距離感がつかめない気まずさ

年に数回しか会わない義両親や、顔と名前しか一致しない義親戚。

「もっと親しくしたほうがいいのかな」「でも踏み込みすぎると失礼かな」――その絶妙な距離感の中で、言葉を選びながら会話を続けるのは、本当に神経を使いますよね。

「結婚はいつ?」「子どもはまだ?」「お仕事は続けてるの?」といった悪気のない質問が、ときにあなたの心を深く刺してしまうこともあるかもしれません。そのたびに笑顔で受け流しているあなたは、もう十分に頑張っています。

義両親はいい人なのに、なぜか心が疲れてしまう――そんな複雑な気持ちを抱えている方も少なくないんですよ。特に義母や義父との関係に、言葉にしづらいしんどさを感じているなら、どうか一人で抱え込まないでくださいね。

【当日編】義実家での正月を少しでも楽に過ごす5つの工夫

それでも、「今年も行かなければならない」というあなたへ。

ここからは、義実家で過ごすお正月当日を少しでも楽に、そしてあなたの心を守りながら過ごすための具体的な工夫を5つご紹介します。できそうなものから、一つずつ取り入れてみてくださいね。

(同居の場合や長期滞在になる場合は、日帰り・一泊とはまた違う対処が必要です。記事末尾の関連記事もあわせてご覧ください)

①滞在時間を「事前に」決めておく

まず何より大切なのが、「いつ帰るか」を決めておくこと。

ダラダラと長居してしまうと、疲労は雪だるま式に膨らんでいきます。「元日に行って、翌日のお昼には帰る」「泊まりではなく日帰りにする」など、具体的なタイムリミットを夫と事前に共有しておきましょう。

「◯日の△時には家を出ないと」という理由(子どもの習い事、翌日の仕事、自分の実家への挨拶など)を一つ持っておくと、引き留められたときにも角が立ちにくいですよ。

②手伝う/手伝わないの線引きを夫と共有しておく

台所仕事をどこまで手伝うか。お酒のお酌をどうするか。これを夫と事前に話し合っておくだけで、当日の消耗がまったく変わります。

  • 料理は一品だけ手伝う。あとは義母に任せる
  • 片付けは一緒にする。でもお酌は夫がやる
  • 子どもの世話は夫と半分ずつ

「全部やる」でも「何もやらない」でもなく、あなたなりの「ちょうどいいライン」を夫と握っておくこと。これがあなたを守る一番の鎧になります。

③一人になれる「逃げ場」を物理的に作っておく

ずっと同じ空間にいると、息が詰まってしまいますよね。

  • 「ちょっとコンビニに行ってきますね」
  • 「子どもを少し散歩させてきます」
  • 「洗面所で一息つかせてもらいますね」

こうした「小さな離脱タイム」を、意識的に作りましょう。たった5分でも10分でも、一人になって深呼吸する時間があるだけで、心はずいぶん休まります。

④スマホ・読書・散歩で自分の時間を確保する

義実家では、ついつい「ちゃんとしていなきゃ」と気を張り続けてしまいがち。

でも、夜寝る前や早朝、少し時間があるタイミングで、スマホで好きなドラマを見たり、持参した本を開いたり、近所を軽く散歩したり。「自分を取り戻す時間」を意識して作ってあげてください。

ほんの少しでも「自分のため」の時間があると、翌朝の自分がずいぶん軽やかに感じられるものなんですよ。

⑤「ありがとう」と「ごめんなさい」だけは口に出す

どんなに疲れていても、この二つの言葉だけは心を込めて伝えるようにしましょう。

「お料理、とても美味しかったです。ありがとうございます」 「気が利かなくてすみません、ありがとうございます」

完璧な嫁を演じる必要はありません。でも、感謝と恐縮の気持ちを素直に言葉にすることで、関係はずいぶんとなめらかになります。義母も人間ですから、感謝されると嬉しいものなんですよ。

【事前準備編】義実家での正月を乗り切るための心の準備

当日の工夫と同じくらい大切なのが、出発前の「準備」。

準備がしっかり整っていると、それだけで心の余裕がまったく違います。ここでは、最低限おさえておきたい3つの準備をお伝えしますね。

手土産は「無難で日持ちするもの」で十分

手土産選びに毎年悩んでいませんか?

でも、正直に言うと、手土産は「無難で日持ちするもの」で十分なんですよ。

  • 有名和菓子店の詰め合わせ
  • 日持ちする洋菓子(クッキーや焼き菓子系)
  • 地元の銘菓や老舗の品

高価すぎるものは気を遣わせてしまいますし、珍しすぎるものも好みが分かれます。「安心感」がある定番品が、結局いちばん喜ばれるのです。毎年同じお店のものでも、むしろ「あそこのが美味しかったから」と定着することもあるくらいですよ。

服装は「きちんと感」と「動きやすさ」の両立を

義実家での服装は、一日中動き回ることを想定した「動きやすさ」と、失礼のない「きちんと感」のバランスが大切です。

  • ニットワンピース+カーディガン
  • シンプルなブラウス+パンツ
  • 汚れが目立たない落ち着いた色味

デニムは避けたほうが無難ですが、細身の黒パンツであれば問題ないことが多いですよ。何より、台所に立っても、子どもの世話をしても、苦しくない服を選びましょう。

夫との役割分担を年末までに必ず決めておく

そして、一番大切なのがこれ。夫との役割分担です。

「どちらの実家に何日行くか」「車の運転はどちらがするか」「義実家で子どもを見るのはどちらか」――こうした具体的な分担を、年末の忙しい時期に入る前に話し合っておきましょう。

当日になって「何となくいつも通り私が全部やる」という流れになってしまうと、不満と疲労が一気に押し寄せてきます。夫に「私の味方でいてほしい」という気持ちを、素直に伝えてみてくださいね。

夫婦の会話がなかなか生まれにくいご家庭ほど、こうした話し合いをいきなり切り出すのは難しく感じるもの。そんなときは、まず「義実家での正月、今年は一緒に考えたい」と切り出してみるだけでも、大事な一歩になります。旦那の親との関係で長く悩んできた方であれば、その悩みをちゃんと言葉にすること自体が、夫婦の関係を前に進めるきっかけになるんですよ。

どうしても義実家での正月に行きたくないときの「上手な断り方」

工夫をしてもなお、心と身体が悲鳴をあげている。そんな年もあるはずです。

「今年だけは、どうしても行きたくない」――その気持ち、わがままでも何でもありません。ここでは、角を立てずに義実家でのお正月をお休みする、上手な断り方をお伝えしますね。

角が立たない断り方と、使える3つの理由

断るときは、「嫌だから行かない」ではなく「事情があって伺えない」という伝え方をするのがコツです。

たとえば仕事の都合なら、「年末年始に出勤が入ってしまって…」と伝える方法があります。

体調の事情を理由にするなら、「少し疲れが溜まっていて、医師にも休息を勧められていて」と素直に話してみてくださいね。

子どもの事情として伝えるなら、「子どもが体調を崩しやすい時期で、遠出を控えたくて」という言い方もできます。

嘘をつく必要はありません。少しの事実を丁寧に言葉にするだけで、十分に伝わるものです。「今年は伺えないので、落ち着いたら改めてご挨拶に伺いますね」と一言添えると、印象がやわらかくなりますよ。

「毎年行く」のをやめるという選択肢もある

そもそも、「毎年必ず義実家に行く」というルールは、誰が決めたものでしょうか?

  • 今年は義実家、来年は自分の実家、というローテーションに変える
  • 年末年始は自宅で過ごし、2月頃に改めて挨拶に伺う
  • ビデオ通話で新年のご挨拶を済ませる

時代とともに、家族のあり方も変わっていいんですよ。「毎年行って当たり前」という暗黙のルールを、あなた自身が手放してもいいのです。

義実家との距離をもっと大きく置きたい、絶縁に近い形にしたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。それもまた、あなた自身と家族を守るための一つの選択です。いきなり関係を断つ必要はなく、まずは「今年の正月はお休み」という小さな一歩から始めてみても、決して遅くはないんですよ。

夫を味方につけるための話し合いのコツ

正月をどう過ごすかは、夫婦の問題。そこで大切なのが、夫をあなたの味方にすることです。

「行きたくない」ではなく、「私もあなたの家族は大切に思っている。でも、今の私の体力と心では、これ以上頑張るのが難しい」という伝え方をしてみてください。

責める言葉ではなく、「助けてほしい」という言葉に変えるだけで、夫の反応は驚くほど変わるものです。日常の中で夫婦の会話がなかなかかみ合わないと感じているなら、正月の話題を入り口に、少しずつ対話の時間を取り戻していくのも、大切なきっかけになりますよ。

義実家での正月が毎年つらいなら、一人で抱え込まないで

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

「それでも、毎年毎年、本当につらい…」そう感じているあなたへ。どうか、一人で抱え込み続けないでほしいのです。

我慢し続けることで心がすり減っていくサイン

「我慢すればいい」「私さえ黙っていれば丸く収まる」――その優しさが、ときにあなた自身を追い詰めてしまうこともあるんですよ。

  • 年末が近づくと眠れなくなる
  • 義実家の話題になると涙が出る
  • 夫に対しても、話すのが億劫になる
  • 何をしていても気分が晴れない

こうしたサインが出ているとしたら、あなたの心はもう「限界近く」まで頑張っているのかもしれません。義父母とのやり取りで精神的にしんどい、義母のことを考えるだけで心が重たくなる――そんな状態が続いているなら、それはもう、心からのSOSなんですよ。どうか、そのサインを見逃さないであげてくださいね。

誰かに「ただ話を聞いてもらう」という選択肢

義実家のことは、友人にも、自分の親にも、なかなか話しづらいものですよね。

「こんなこと愚痴っていいのかな」「大したことじゃないのに…」と、自分の気持ちに蓋をしてきた方も多いかもしれません。

でも、どんなに小さく見える悩みでも、あなたがつらいと感じているのなら、それは紛れもなく大切な気持ちなのです。誰かに話を聞いてほしい、ただ愚痴を聞いてほしい――その気持ちは、決してわがままでも弱さでもありません。第三者に「ただ話を聞いてもらう」だけでも、心はずっと軽くなりますよ。

一人で抱え込まず、気持ちを話せる場所を持ってみる、という選択肢もあるということを、どうか覚えておいてくださいね。

まとめ|義実家での正月は「完璧に乗り切る」必要はありません

義実家で過ごすお正月を憂鬱に感じているあなたへ。最後に、もう一度お伝えさせてください。

あなたは、完璧に乗り切る必要なんてないんですよ。

手抜きもOK。早めに帰るのもOK。今年だけお休みするのもOK。あなたの心と身体が、少しでも楽でいられることのほうが、何よりも大切です。

義実家でのお正月は、人生の中のたった数日。その数日のために、あなた自身をすり減らしすぎないでくださいね。

「嫁としてちゃんとしなきゃ」ではなく、「自分を大切にしながら、できる範囲で関わろう」――そう考えられたとき、きっと肩の力は少し抜けているはずです。

この記事が、年末年始を前にしたあなたの心が、ほんの少しでも軽くなる一助になれば、これほど嬉しいことはありません。

あなたの新しい一年が、穏やかで、あなたらしい笑顔で始まりますように。心から応援しています。



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