カウンセリング

カウンセリングとヒーリングの違いとは?心を整えるサポートの選び方を専門家が解説

「カウンセリングとヒーリング、どちらが自分に合っているんだろう?」
「そもそも、どう違うの?」

そう感じたことはありませんか?
心が疲れているとき、誰かに話を聞いてもらいたい気持ちや、そっと癒してほしいという想いはとても自然なものです。でも、情報が多すぎて、どのサポートを選べばいいのか迷ってしまうこともありますよね。

こんにちは、夫婦問題専門カウンセラーのたまです。
これまで多くのご相談を受けてきた中で、「カウンセリングを受けてみようか迷っている」「ヒーリングに興味はあるけど、ちょっと怪しく感じる」といった声をたくさん聞いてきました。

この記事では、そんなあなたのために、カウンセリングとヒーリングの違いをわかりやすく解説しながら、今のあなたに合ったサポートの選び方をお伝えしていきます。心が少しでも軽くなるヒントになればうれしいです。どうぞ、ゆっくり読み進めてくださいね。

カウンセリングとヒーリングの違いとは?

カウンセリングとヒーリングは、どちらも“心を整える”ことを目的としたサポートですが、そのアプローチや考え方は大きく異なります。ここではそれぞれの特徴を見ながら、違いをわかりやすく整理していきましょう。

カウンセリングとは?目的と方法

カウンセリングは、対話を通じて「今の悩み」や「感情の整理」を行う心理的サポートです。カウンセラーとの会話の中で、自分の気持ちや考えを言葉にしながら、問題の原因を明らかにしたり、これからどうしていきたいかを一緒に考えていきます。

たとえば、

  • パートナーとの関係がうまくいかない
  • イライラや不安が抑えられない
  • 誰かに気持ちを聞いてほしいけれど、身近な人には話せない

そんなときに、カウンセリングはとても有効です。基本的には“傾聴”が中心で、相談者の話に寄り添いながら必要に応じて助言を行うこともあります。言葉にすることで、自分の気持ちが少しずつ見えてくる。カウンセリングにはそんな力があります。

ヒーリングとは?どんな手法があるのか

一方のヒーリングは、言葉ではなく“感覚やエネルギー”を通して心身にアプローチするサポートです。疲れやすい・眠れない・涙が出る…そんな「言葉にできないしんどさ」をやわらげることを目的としています。

主なヒーリングの手法としては、

  • レイキヒーリング(手を当ててエネルギーを流す)
  • クリスタルヒーリング(天然石の力を使って心身を整える)
  • チャクラ調整(体のエネルギーの通り道を整える)
  • 音叉やアロマによる波動ヒーリング

などがあります。

「目に見えないものを扱う」という点で、少し不思議に感じる方もいるかもしれませんが、ヒーリングを受けた方の多くは「不思議と気持ちが楽になった」「涙が出てスッキリした」といった体感をされています。思考で整理するというよりも、感覚的に癒される方法と言えるでしょう。

違いを簡単にまとめると?

スクロールできます
項目カウンセリングヒーリング
アプローチ対話・言語中心感覚・エネルギー中心
対象悩み・感情・思考の整理心身の疲れ・波動の乱れ・感情の解放
効果の実感話すことで気づきが得られる感覚的に心が落ち着く・軽くなる
向いている人自分の気持ちを整理したい人言葉にならない疲れを感じている人

どちらが優れているということではなく、今のあなたの心の状態に合った方法を選ぶことが何より大切です。次のセクションでは、「自分にはどちらが合っているのか?」を見極めるヒントをお伝えしていきます。

あなたの悩みにはどっちが合う?選び方のポイント

カウンセリングとヒーリング、それぞれの違いがわかっても、「私にはどちらが合っているの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、選ぶときの目安になるポイントを、悩みの内容や心の状態別にご紹介します。

気持ちを整理したい・問題をはっきりさせたい人にはカウンセリング

今の自分の気持ちがうまく整理できていなかったり、「夫婦関係がギクシャクしているけど、どうすればいいか分からない」と悩んでいたりする場合は、カウンセリングがおすすめです。

たとえばこんな方に向いています

  • 夫に対してイライラしてしまうが、原因が自分でも分からない
  • 気持ちを言葉にするのが苦手だけど、誰かに整理してもらいたい
  • 自分の思考や感情のクセを知って、夫婦関係を改善したい

カウンセラーとの対話を通して、自分の気持ちが少しずつ“言葉”になっていくと、不思議と見えてくるものがあります。問題をはっきりさせ、次にどう動けばいいのかを一緒に探していくプロセスが、前向きな一歩につながります。

とにかく疲れている・言葉にならない心の重さがある人にはヒーリング

考えることすらしんどい。気力が湧かない。言葉にしようとしても涙が出てきてしまう――
そんな状態のときは、ヒーリングという選択肢が心をやさしく包んでくれます。

たとえばこんな方に向いています

  • 気持ちを言葉にすること自体がつらい
  • 頭では分かっていても、心が追いつかない
  • 理由のない不安や孤独感に押しつぶされそうなときがある

ヒーリングは「感じること」に重きを置いているため、言葉ではなく“感覚”で癒されることが多くあります。温かな手のぬくもり、香り、音、エネルギー――それらを通して、深く固まっていた心が少しずつゆるみ、「何もしなくていい時間」に救われることもあるのです。

両方を組み合わせると効果的な場合もある

実は、カウンセリングとヒーリングを組み合わせることで、相乗効果を感じられるケースも多くあります。

たとえば、

  • ヒーリングで心の緊張をゆるめたあと、カウンセリングで気持ちを整理する
  • カウンセリングで見えてきたテーマに対して、ヒーリングで深く癒していく

というように、それぞれのよさを活かしながら、自分のペースで心を整えることができます。

心の悩みには「正解」はありません。あなた自身が「これなら続けられそう」「なんだか心地いい」と感じられる方法が、いま必要な癒しです。次のセクションでは、ヒーリングに対してよくある疑問や不安について、たま先生の視点からやさしくお答えしていきます。

ヒーリングって怪しくないの?よくある疑問と注意点

「ヒーリングってなんだかスピリチュアルっぽくて信用できない」「宗教みたいで少し怖いかも」
そんなふうに感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。実際、ヒーリングには“目に見えないもの”を扱う側面があるため、不安や疑問を抱くのは自然なことです。ここでは、ヒーリングにまつわるよくある疑問と、注意しておきたいポイントについてお伝えします。

「本当に効果あるの?」という疑問

ヒーリングの効果は、医療や心理療法のように“科学的に証明されるもの”ではないことが多くあります。そのため、「本当に効果があるの?」と疑問に思うのは当然のことです。

ただし、効果=数値で見えるもの、とは限りません。
ヒーリングは「リラックスした」「涙が出た」「なぜか軽くなった」など、体感や感覚的な変化としてあらわれることが多くあります。

何より大切なのは、“その時間があなたにとって心地よかったかどうか”。
もし「少し楽になった」「また受けてみたい」と思えるなら、それはすでにあなたの心が癒しに向かっているサインです。

ヒーラーの選び方と注意点

ヒーリングが気になっていても、「どこで受ければいいの?」「誰を選べば安心?」と迷ってしまう方も多いと思います。
ヒーラーを選ぶ際には、以下のような点に注意してみてください。

  • 実績やプロフィールがしっかりしている
  • 料金や施術内容が明確で、説明が丁寧
  • 一方的な価値観の押しつけがない
  • 「依存させるような言葉」や「脅し文句」を使わない

ヒーリングは“人と人との信頼関係”がとても大切です。安心して任せられる相手かどうか、自分の感覚を信じて見極めてくださいね。

無理に信じなくてもいい。“自分の感覚”を優先して

「ヒーリングって効果があるって“信じないとダメ”なの?」と思う方もいるかもしれません。
でも、無理に信じようとしなくても大丈夫です。

癒しに必要なのは、「信じること」よりも、「自分の心がどう感じたか」。
少しでも「なんだか違和感がある」「無理して通ってるかも」と思うなら、それはあなたの感覚からの大切なサインです。

逆に、理屈じゃないけど「気持ちよかった」「なんか安心できた」と感じるなら、それはそのヒーリングがあなたに合っていたということ。どんな方法であっても、あなたの心が「落ち着いた」「軽くなった」と感じることが、いちばん大事な指標です。

夫婦関係にヒーリングが役立つケースとは?

「ヒーリングって、夫婦関係にも効果があるの?」
そんなふうに思われるかもしれませんが、実は心の疲れを整えるヒーリングは、夫婦のすれ違いや感情のぶつかり合いを和らげるきっかけになることがあります。ここでは、たま先生が実際に多くのご相談を受ける中で、「ヒーリングが役立った」と感じた具体的なケースをご紹介します。

感情のコントロールができなくなっているとき

怒りが抑えられない。イライラしては自己嫌悪になる。泣きたくないのに涙が止まらない――
そういった“感情の波”が自分でもコントロールできなくなっているとき、ヒーリングは心を落ち着かせる助けになります。

ヒーリングの時間は、「何もしなくていい」「頑張らなくていい」という安心感に包まれます。
外に向けて発散するしかなかった感情が、静かに自分の中で整っていくような感覚を得られることもあります。

感情が落ち着くと、相手の言動に過剰に反応せずにすんだり、自分の本音に気づけたりと、結果的に夫婦のコミュニケーションも改善していくことがあります。

パートナーに言葉が通じないと感じているとき

どれだけ話しても伝わらない。説明しても「そんなつもりはない」と返される。
そうして繰り返される“通じなさ”に疲れ果て、「もう何を言っても無駄」と感じてしまっているときも、ヒーリングは心の休息になります。

言葉が通じないとき、人は孤独を感じます。その孤独にそっと寄り添ってくれるのが、ヒーリングのやさしさです。
ヒーリングによって心が癒されると、相手への期待や怒りが少し和らぎ、今までとは違う角度から相手を見る余裕が生まれることもあります。

言葉にしなくても感じ取ってもらえる――そんな体験が、心を再びひらく第一歩になるかもしれません。

カウンセリングに抵抗がある夫に代わって、妻が自分の心を癒すとき

「夫婦でカウンセリングに行きたいけれど、夫が嫌がっている」
「一人で相談に行くのは気が引ける」
そんな状況で動けずにいる方も多くいらっしゃいます。

そんなとき、まず妻自身がヒーリングを通して自分の心を整えるという選択肢があります。
パートナーを変えようとするのではなく、自分の中にある疲れや不安、怒りや寂しさを癒すことで、夫との関わり方に変化が生まれることも少なくありません。

「私ばかりが努力している気がする」――その気持ちも、本当によく分かります。
でも、自分を大切にすることが、結果として夫婦関係を動かす大きな力になることもあるのです。

まずは気軽に試してみたいあなたへ|おすすめの始め方

「ヒーリングやカウンセリングに興味はあるけれど、どこから始めればいいのかわからない」
「いきなり申し込むのはちょっとハードルが高い…」
そんなふうに感じているあなたに向けて、気軽に始められるステップをご紹介します。どれも“自分の心に無理をかけない方法”なので、ぜひできそうなことから取り入れてみてくださいね。

カウンセリングの体験セッションを受けてみる

もし「まずは誰かに話を聞いてほしい」という気持ちがあるなら、一度カウンセリングを受けてみることを検討してみてください。最近では、オンラインで受けられるカウンセリングも増えており、自宅から安心して相談できる環境が整っています。

実際に話してみることで、「この人には話しやすい」「自分に合っていそう」といった感覚がつかめてくるものです。
「カウンセリングってどんな感じ?」「何を話せばいいの?」と迷っていても、専門のカウンセラーがやさしく寄り添いながら進めてくれるので大丈夫です。

たま夫婦のお悩み相談室でも、あなたの状況に合わせたカウンセリングをご提供しています。ご希望や不安なことがあれば、事前にご相談いただければ丁寧にご説明いたしますので、気になった方はお気軽にお問い合わせくださいね。

自宅でできるセルフヒーリングを取り入れてみる

ヒーリングは、特別な場所でなくても自分の部屋で気軽にできる方法がたくさんあります。
まずは簡単なセルフヒーリングを取り入れてみるのも、心を整える第一歩です。

たとえば…

  • アロマを焚いて、深呼吸をしながら5分だけ目を閉じる
  • 自然音やヒーリングミュージックを聴きながら、身体をゆるめる
  • 胸に手を当てて、「いまの私、よく頑張ってるね」と声をかけてあげる

それだけでも、ふっと力が抜けたり、気持ちが少し軽くなったりすることがあります。
大事なのは「ちゃんと癒さなきゃ」ではなく、「少しでも心地いい」と感じられる時間をつくることです。

話してみて「しっくりくる」かを大切にする

カウンセラーやヒーラーを選ぶときは、“しっくりくるかどうか”という自分の感覚を大切にしてください。

「なんとなく話しやすい」「この人なら安心して任せられそう」
そんな直感は、とても大切なサインです。
逆に、「合わないかも」と感じたら、無理して続けなくても大丈夫。相性は人それぞれですし、あなたに合う人はきっと他にいます。

あなたが安心して自分をゆだねられる人、方法、場所を見つけることが、癒しの第一歩。
どうか焦らず、あなたのペースで進んでいってくださいね。

まとめ|“癒される”という感覚を、自分の手で取り戻そう

カウンセリングとヒーリング。
どちらも心の疲れに寄り添い、あなたの内側をそっと整えてくれるサポートですが、そのアプローチはまったく異なります。

カウンセリングは、言葉を通して“気づき”を深める場。
ヒーリングは、言葉では届かない部分を“感覚”で癒していく時間。

そして大切なのは、「どちらが正しいか」ではなく、「今のあなたにとってどちらが必要か」ということ。
迷ったときは、試してみて“しっくりくる”方を選んでください。たとえそれが小さな一歩でも、あなたが自分の心に向き合ったという事実が、すでに癒しの始まりです。

私たちは、忙しさや不安のなかで「ちゃんと感じること」を後回しにしがちです。でも、“癒される”という感覚は、他人がくれるものではなく、本来あなた自身が持っている力なんです。

たま夫婦のお悩み相談室では、その力を信じて、あなたが安心して心と向き合える場所をこれからも届けていきます。どうか、無理せず、自分のペースで心の声に耳を傾けてくださいね。