ふと鏡を見たときや、朝起きた瞬間に「あれ、なんだか今までと違う?」と感じることはありませんか?
- 「疲れがなかなか取れない」
- 「病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調…」
そんな40代、50代、60代の女性の皆さんから、よくこんな相談を受けます。
「健康のために何かしたいけれど、激しい運動は苦手だし、ストイックな食事制限も続かないんです」
そんな方にこそ知ってほしいのが、東洋医学の「養生(ようじょう)」という考え方です。
「養生」と聞くと、「粗食に耐える」とか「修行のような生活」といった少し堅苦しいイメージをお持ちの方もいるかもしれません。でも、本来の養生はもっと優しくて、自分を大切にするポジティブな習慣なんですよ。
今回は、鍼灸師であり心理カウンセラーでもある私が、今日からできる「無理なく続く養生」のヒントをお伝えします。
中森万美子鍼灸院 院長
鍼灸師・心理カウンセラー。「心身一如」を掲げ、東洋医学(体)と心理学(心)の両面から、40代以降の更年期・自律神経の悩みに寄り添う。
FM845パーソナリティや歌手としても活動し、その声と人柄はSNS総フォロワー4万人超に支持されている。著書『40歳からの幸せの法則』。

- 1. 養生とは?東洋医学が教える「生命を養う」ポジティブな習慣
- 1.1. 養生の本来の意味とは「生命力を守り育てること」
- 1.2. 単なる健康法とは違う?心と体のバランス重視の考え方
- 1.3. 未病を防ぐための「養生」の役割
- 2. なぜ今、40代・50代・60代の女性に「養生」が必要なのか
- 2.1. 年齢とともに変化する「気・血・水」のバランス
- 2.2. 更年期や何となくの不調(不定愁訴)と養生の関係
- 2.3. 頑張りすぎないことが大切!「ゆる養生」のススメ
- 3. 【食事・心・休息】今日からできる「3つの養生」実践法
- 3.1. 食事の養生:「薬食同源」で季節の食材を味方につける
- 3.2. 心の養生:感情(七情)が内臓に与える影響を知る
- 3.3. 休息の養生:質の高い睡眠と深い呼吸で「気」を補う
- 4. 養生の効果を高める「経絡(けいらく)」へのアプローチ
- 4.1. 全身を巡るエネルギーの通り道「経絡」とは
- 4.2. 経絡の流れが整うと、なぜ心と体が楽になるのか
- 4.3. 運動が苦手でも大丈夫!「経絡ストレッチ」のメリット
- 5. オンラインで心身を整える「たま式 養生経絡ストレッチ」のご案内
- 5.1. 東洋医学×ストレッチで60分間の深いリラックス体験
- 5.2. 40代~60代女性限定!同じ悩みを持つ仲間と繋がる安心感
- 5.3. まずは体験レッスンで「自分の体と向き合う時間」を
- 6. まとめ:養生とは自分を慈しむこと。まずは小さな一歩から
養生とは?東洋医学が教える「生命を養う」ポジティブな習慣

まずは、「養生とは」どういう意味なのか、少し紐解いてみましょう。
養生の本来の意味とは「生命力を守り育てること」
養生という言葉は、文字通り「生(せい)を養(やしな)う」と書きます。
東洋医学(中医学)では、私たちは生まれたときに親から「先天の精(せんてんのせい)」という生命エネルギーを受け継ぐと考えます。これは使うと減っていくもので、例えるなら「電池の残量」のようなものです。
養生とは、この大切なエネルギーを無駄遣いせず、食事や睡眠などの後天的なエネルギーで補いながら、生命力を守り育てていく知恵のこと。
つまり、「寿命を縮めるような無理をせず、本来持っている生命力を最大限に輝かせること」が養生の本質なのです。
関連記事
東洋医学とは?西洋医学との違いや「気・血・水」の考え方をわかりやすく解説|40代からの不調ケア
単なる健康法とは違う?心と体のバランス重視の考え方
西洋医学的な健康法では、数値を正常に戻したり、悪い部分を取り除いたりすることに注目しがちです。
一方、東洋医学の養生は「心と体はつながっている(心身一如)」と考え、全体のバランスを整えることを重視します。
例えば、「イライラして胃が痛い」というのは、心の状態が体に影響している典型的な例ですよね。
体だけをケアするのではなく、心の声にも耳を傾け、心身ご機嫌に過ごすこと。これがたま先生流の養生の基本です。
関連記事
心身一如とは?東洋医学のプロが教える「心と体のつながり」と40代からの不調ケア
関連記事
【東洋医学と西洋医学の違い】40代からの不調はどう向き合う?「検査で異常なし」の辛さに寄り添うヒント
未病を防ぐための「養生」の役割
東洋医学には「未病(みびょう)」という言葉があります。
これは、検査では異常がないけれど、病気に向かいつつある「半健康・半病気」の状態のこと。
- 手足が冷える
- なんとなくダルい
- 眠りが浅い
こうした「なんとなくの不調(不定愁訴)」は、体からのSOSサインです。
養生とは、この未病の段階でケアをして、健やかな状態を保つための「転ばぬ先の杖」なのです。
関連記事
未病とは?「検査で異常なし」の不調を改善へ導く東洋医学の知恵
なぜ今、40代・50代・60代の女性に「養生」が必要なのか

特に女性にとって、40代以降は体質の曲がり角と言われています。
年齢とともに変化する「気・血・水」のバランス
東洋医学の古典『黄帝内経(こうていだいけい)』には、女性の体は7の倍数で変化すると記されています。
- 28歳:体が最も充実するピーク
- 35歳:少しずつ衰えが見え始める
- 42歳:白髪が目立ち始め、顔の色つやが陰る
- 49歳:閉経を迎え、肉体が急激に変化する
この時期は、体を巡るエネルギーである「気(き)」や、栄養を運ぶ「血(けつ)」、潤いを与える「水(すい)」が不足したり、巡りが滞ったりしやすくなります。
だからこそ、若い頃と同じ無理は禁物。今の自分の年齢や体質に合わせたケア=養生が必要になるのです。
関連記事
気血水とは?40代からの不調を整える東洋医学の基礎知識と体質チェック
更年期や何となくの不調(不定愁訴)と養生の関係
更年期と呼ばれる時期は、ホルモンバランスの乱れとともに、東洋医学でいう「腎(じん)」のエネルギーが低下する時期でもあります。
「腎」は生命力の源。ここが弱ると、足腰のダルさや耳鳴り、不安感などが出やすくなります。
養生によって減りゆくエネルギーを補い、巡りを良くすることで、この揺らぎの時期を穏やかに過ごす助けとなります。
関連記事
更年期のイライラ・怒りが爆発する原因は?性格のせいじゃないとわかる理由と対処法
頑張りすぎないことが大切!「ゆる養生」のススメ
真面目な方ほど、「あれも食べちゃダメ」「こうしなきゃダメ」と自分を追い込んでしまいがちです。でも、ストレスは一番の敵!
- 「昨日は食べすぎたから、今日はお粥にしよう」
- 「疲れたから、今日は家事を手抜きして早く寝よう」
そんなふうに、自分の体の声を聞いて調整する「ゆる養生」で十分です。無理なく続けることが、一番の薬になりますよ。
【食事・心・休息】今日からできる「3つの養生」実践法

では、具体的に何をすれば良いのでしょうか?難しいことはありません。基本は「食事」「心」「休息」の3つです。
食事の養生:「薬食同源」で季節の食材を味方につける
「薬食同源(やくしょくどうげん)」という言葉をご存知ですか?
食事は薬と同じくらい、体を養い、整える力があるという考え方です。
ポイントは「旬のものを食べる」こと。
春(木の季節)
ネギやシソなどの香味野菜で、気の巡りを良くして冬に溜め込んだものを発散させます。
夏(火の季節)
きゅうりやトマトなど夏野菜で、こもった熱を冷まします。
秋(金の季節)
梨やきのこ類で、乾燥から肺を守ります。
冬(水の季節)
体を温める根菜類や、腎を補うとされる黒い食材(黒豆・黒ごま)を取り入れます。
高価なスーパーフードでなくても、季節の野菜を美味しくいただくことが立派な養生です。
心の養生:感情(七情)が内臓に与える影響を知る
東洋医学では、感情の起伏が激しすぎると内臓を傷つけると考えます。これを「七情(しちじょう)」と言います。
- 怒りすぎると「肝」を傷める(気が上がる、イライラ)
- 思い悩むと「脾(胃腸)」を傷める(食欲不振、胃もたれ)
- 恐れや驚きは「腎」を傷める(老化に関わる)
心穏やかに過ごすことは、内臓を守ること。
イライラしたら深呼吸をする、悩んだら誰かに話す。心のデトックスも忘れずに行いましょう。
休息の養生:質の高い睡眠と深い呼吸で「気」を補う
「寝ても疲れが取れない」という方は、睡眠の質を見直してみましょう。
夜は、陰陽でいうと「陰」の時間。体を休め、血を養う大切な時間です。日付が変わる前に寝るだけでも、立派な養生になります。
また、意識してほしいのが「呼吸」です。
呼吸は、体内の悪い気を出し、自然界の清らかな気を取り入れる一番簡単な方法。
1日1回、窓を開けて大きく深呼吸するだけでも、「気」の巡りが変わりますよ。
養生の効果を高める「経絡(けいらく)」へのアプローチ

食事や睡眠に加えて、私がおすすめしたいのが「経絡(けいらく)」を意識したケアです。
全身を巡るエネルギーの通り道「経絡」とは
経絡とは、全身に張り巡らされた「気と血の通り道」のこと。
電車の線路のようなものをイメージしてください。この線路(経絡)の上に、駅(ツボ)があります。
この線路が土砂崩れ(コリや冷え)で塞がってしまうと、エネルギーが全身に届かず、不調の原因になります。
関連記事
経絡とは?「体の不調」の正体を東洋医学のプロがわかりやすく解説!巡りを整えるセルフケア
経絡の流れが整うと、なぜ心と体が楽になるのか
経絡は内臓と直結しています。
例えば、腕にある「肺の経絡」を伸ばすと、呼吸が深くなり、リラックスしやすくなります。足にある「胃の経絡」を刺激すると、消化機能の働きを助けます。
経絡の流れを良くすることは、マッサージに行かなくても自分でできる健康習慣のようなものなのです。
運動が苦手でも大丈夫!「経絡ストレッチ」のメリット
「運動は苦手…」という方でも、経絡を意識したストレッチなら大丈夫。
筋肉をムキムキに鍛える必要はありません。
大切なのは、呼吸に合わせてゆっくりと体を伸ばし、滞っている経絡を通すこと。
痛気持ちいい範囲で伸ばすだけで、体がポカポカしてきたり、心がスッキリと感じられたりします。
オンラインで心身を整える「たま式 養生経絡ストレッチ」のご案内

- 「養生とは何か、頭ではわかったけれど、一人で続ける自信がない…」
- 「自分の体質に合ったケアを知りたい」
そんな方のために、私が考案したのがオンラインレッスン「たま式 養生経絡ストレッチ」です。
東洋医学×ストレッチで60分間の深いリラックス体験
このレッスンでは、難しいポーズは一切行いません。
東洋医学の理論をベースに、季節や気候に合わせた経絡を、呼吸とともにゆっくり伸ばしていきます。
鍼灸師の視点で「今日は低気圧だから、巡りを良くするツボを押しなら伸ばしましょう」といった具体的なアドバイスも行います。
40代~60代女性限定!同じ悩みを持つ仲間と繋がる安心感
参加者は、同世代の女性ばかり。
「更年期でホットフラッシュが辛い」「最近、肩が上がらなくて」
そんなお悩みを共有できる安心感も、オンラインレッスンの魅力です。
画面オフでの参加もOKなので、すっぴん・パジャマでも気軽にご参加いただけます。
まずは体験レッスンで「自分の体と向き合う時間」を
養生は、自分の体の声を聞くことから始まります。
週に1回、60分だけ、家族のためでも仕事のためでもなく、「自分のためだけの時間」を作ってみませんか?
体が軽くなると、心も軽くなります。
ぜひ一度、その感覚を味わってみてください。
まとめ:養生とは自分を慈しむこと。まずは小さな一歩から

「養生とは」、難しい修行ではなく、今の自分を認め、慈しむことです。
季節の野菜を食べる、早めに寝る、深呼吸をする。
そんな小さな積み重ねが、5年後、10年後のあなたの笑顔を作ります。
もし、「何から始めたらいいかわからない」と迷ったら、いつでもたま先生を頼ってくださいね。
オンラインレッスンでお会いできるのを、心から楽しみにしています。

オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書
出版社サイトを見る