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旦那としたくないストレスで息が詰まるあなたへ|「妻の義務」という呪縛をほどくために

「旦那 したくない ストレス」と検索窓に打ち込んだあなた。きっと夫が眠ったあと、誰にも見られないようにそっと打ち込んだのではないでしょうか。

寝室に入る足取りが重くなるとき。背中から声をかけられて肩がすくむとき。「今日は疲れているから」と何度目かの言い訳を口にしたあと、うしろめたさが残るとき。そのたびあなたの中で「もう本当に無理」「でも応じないと夫の機嫌が悪くなる」「こんなふうに感じる私はおかしいのかな」という三つの声が、同時に鳴り続けているのだと思うんです。

旦那さんと性的な関係を持ちたくないと感じてしまうのは、あなたの愛情が冷えたからではありません。あなたが冷たい人間だからでもなく、女性として欠けているわけでもないんですよ。長い関係性の摩耗、心身の疲弊、過去の違和感の積み重ねが、あなたの身体に「これ以上は応じられない」と静かに教えてくれている、それだけのことなんです。

この記事は、セックスレスを解消するテクニックをお伝えするものではありません。たま先生がカウンセラーの立場から、「したくない」気持ちの正体と、あなたを縛っている呪縛をほどく考え方、夫を全否定せずに伝える方法、そして強要されている場合の出口までを、ゆっくりお伝えしていきますね。読み終わったとき、自分の感覚を少しだけ信じ直せていたら、それで十分なんですよ。

目次

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この記事の監修者
たま先生(中森 万美子)
たまお悩み相談室 代表カウンセラー
たま先生(中森 万美子)

年間500件以上のお悩みに寄り添うカウンセラー。解決を押しつけるのではなく、ご相談者様にとって「心を整える場所」となることを目指したサポートを行っている。SNS総フォロワー数は4万人を超え、著書『40歳からの幸せの法則』の執筆や、FM845のラジオパーソナリティ、大学やカルチャーセンターでの講師など幅広く活動中。

旦那としたくないと感じるのは、あなたの愛情が冷えたからではありません

性的な行為をしたくないと感じる自分を責めるとき、多くの女性が一番先に出会う言葉は「私はもう夫を愛していないのかもしれない」というものなんです。でも、本当にそうなのでしょうか。ここでは、その自責から少しだけ距離を取るところから始めていきますね。

「私が冷たい妻なのかもしれない」と検索したあなたへ

夫から「もう何ヶ月もしてないよね」「俺のこと嫌いになった?」と言われるたびあなたは、「私のほうが冷たいんだろうか」「私が応えられないだけなのかな」と、自分のほうを責めてしまったかもしれません。

でも、思い出してみてくださいね。結婚を決めたときから、夫との性的な関係に毎回違和感があったわけではないはずなんです。そのあなたが今、夫が寝室に入ってくる足音だけで身体がこわばるようになっているのは、愛情を失ったからではなく、関係のなかで「ここまで近づかれるのはもう無理」というラインが、知らないうちに引かれていったということなんですよ。冷たくなったのではなく、守るために線が引かれた。それだけのことなんです。

「したくない」は、あなたの心と身体からの正直なサインです

「したくない」という感覚は、わがままや甘えではないんです。あなたの心と身体が、関係のいまの状態をきちんと見ていてくれている証拠なんですよ。

身体は頭よりも正直なんです。頭で「妻だから応じなきゃ」と思っても、肩がこわばる、息が浅くなる、胃のあたりが重くなる、そういう小さな反応で守ってくれている。それを「私がおかしい」と封じ込めてしまうと、身体はもっと強い反応で訴えかけてきます。眠れなくなったり、夫の声を聞くだけで動悸がしたり。そうなる前に、まずサインを受け止めてあげてほしいんですよ。

求められなくなると怖い、求められても怖い、という矛盾

「したくない」と思っているのに、夫から急に求められなくなると、それはそれで「私には女性としての価値がもうないのかな」と不安になる。求められれば苦しい、求められなければ不安になる。その矛盾に、自分でも自分がわからなくなっているかもしれません。

これは、あなたが矛盾しているのではなくて、長い夫婦の歴史のなかで「妻として求められること」と「個人として大切にされること」がずれたまま積み重なってきたサインなんですよ。求められ方や、その前後にある関係性のほうが問題なんですね。矛盾を抱えている自分も、責めなくていいんです。

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「したくない」の正体を分解する4つの層|身体・感情・記憶・疲労

「したくない」という感覚は、ひとつの理由で起きているわけではないんです。たま先生のところでお話を伺っていると、その奥には4つの層が重なっていることが多いんですよ。ここで一緒に分解してみますね。

第一の層:身体が反応しなくなっている

40代後半から50代にさしかかると、女性の身体は確実に変化します。ホルモンバランスがゆらいで、性的な反応そのものが起きにくくなる。行為そのものが痛みや違和感になってしまうんですよ。誰にでも起きうる自然な変化なんです。

それなのに「夫の前で痛いとは言いにくい」「我慢して合わせてしまう」となれば、身体が「もう無理」とサインを出すのは当然なんですよ。気になるときは婦人科で相談されると、身体の側からほどけることもあるので、選択肢として頭に入れておいてくださいね。

第二の層:感情として受け入れられなくなっている

身体は反応していても、感情がついていかない。これがふたつ目の層です。

夫の言動の積み重ね、義実家とのこと、家計のこと、家事育児の不公平、そうした日常の小さなしこりが心に溜まっていくと、いざ求められたときに全部が一気にこみ上げてくるんですよ。日常で大切にされていないという感覚があるなかで、性的な関係だけ切り離して受け入れることは、人間の感情にとって本当に難しいことなんですね。

第三の層:過去の不快な記憶が残っている

三つ目の層は、過去の出来事の積み重ねです。

嫌だと言ったのに強引に進められた。痛いと言っても止めてもらえなかった。気分が乗らないときに「妻なんだからさ」と笑われた。そうした小さな(あるいは大きな)出来事が、あなたの身体の記憶として残っていることがあるんですよ。頭では忘れたつもりでも、似た状況になると身体が先に思い出してしまう。人間の身体が自分を守ろうとする自然な働きで、それを無理に上書きする必要はないんです。

第四の層:心身がすでに疲れ切っている

そして四つ目が、いまのあなたの疲れそのものです。仕事、家事、子どものこと、親のこと、夫のこと。一日の終わりに残ったエネルギーで、さらに性的な行為に応じるというのはとても重い負担なんですよ。「したくない」のではなく「もう何ひとつ残っていない」というのが正直なところかもしれません。「ここまで疲れているのに頑張ってきたんだな」と、自分を労わるところから始めてほしいんです。

あなたを縛っている「妻なんだから応じるべき」という呪縛

「したくない」と感じるたびに、その隣で「でも妻なんだから」「断り続けたらこの人がかわいそう」というもうひとつの声が鳴っているのではないでしょうか。ここでは、その声の正体に少しだけ向き合ってみますね。

「断ったら申し訳ない」という気持ちの構造

夫からの求めを断ったあと、なぜか自分のほうが申し訳ない気持ちになる。あの感覚は、あなたが優しすぎるからではないんです。

長いあいだ、女性は「妻として性的な関係に応じるのが当たり前」という空気のなかで育てられてきました。母親世代から「あんまり断っちゃダメよ」と言われた人もいるかもしれません。雑誌でも「セックスレスは離婚の原因」と書かれているのを目にしてきた。そうやって、応じないこと=妻として欠けていることのように思わされてきたんですよ。これはあなたの本当の声ではなく、社会的な刷り込みが「申し訳ない」という形に変わっているだけなんです。

「同意」は妻でも夫でも、毎回必要なものなんです

夫婦であっても、性的な接触に「同意」は毎回必要なんですよ。これは特別な思想ではなく、近年の人権の考え方としても広がってきている大切な前提なんです。結婚していれば自動的に同意していることになる、というのは古い考え方なんですね。

つまり、あなたが「今日はしたくない」と感じることは、関係を壊す行為ではなく、対等な人間としてごく自然に持っている権利なんですよ。「したくない」と言える関係こそ、本来の夫婦の対等さなんです。

「子どものために我慢する」が積み重ねるもの

「子どものために離婚はしない」「だから性的な部分も我慢する」と、自分を納得させてきたかもしれません。それはとても献身的な選択であり、あなたが家族を大切にしてきた証なんです。

ただ、我慢を積み重ねた身体は、いつかどこかで反動を出すんですよ。心身の不調、突然の涙、説明のつかない怒り、夫への嫌悪が深まる感覚。そうしたサインがすでに出ている場合、「子どものために」が、いつのまにか「子どものために、自分を消していく」になりかけているかもしれません。我慢の量と、自分を取り戻す時間のバランスを、いまのあなたが守られているかの目安にしてくださいね。

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求められるたびに身体が固くなるとき、起きている3つのサイン

「したくない」という気持ちが続いているとき、あなたの中ではすでにいくつかのサインが現れているはずです。気づかないうちに進んでいる変化を、ここで確認してみますね。

サイン①:寝室に入る前から気持ちが沈む

夫が先にお風呂を出る音が聞こえると胃のあたりが重くなる。寝室の電気が消えていないと「今日も求められるかも」と緊張する。寝たふりをするために、わざと早めに布団に入る。こうした行動の変化は、身体がもう「予期不安」を抱えている状態なんですよ。あなたが過敏なのではなく、繰り返しのなかで身体が学習してしまっただけなんです。

サイン②:夫の小さな仕草にも嫌悪が反応する

性的な場面以外でも、夫の咳払い、足音、笑い声、食事の音、そうした日常の小さな仕草に強い嫌悪を感じるようになっていませんか。これは性的な「したくない」が、関係全体への嫌悪に広がりかけているサインなんですよ。ここからどう向き合うかで、この先が変わってくるんです。

サイン③:自分の身体を自分で受け入れにくくなる

いちばん奥にあるサインが、自分の身体を自分でも好きでいられなくなる感覚です。鏡に映る自分の身体を見ても他人事のように感じる、お風呂で自分の肌に触れることにも違和感がある。夫との関係のなかで起きていた違和感が、あなた自身と身体との関係にまで影響し始めているということなんですよ。ここまで来ているとしたら、もう一人で抱え込む段階ではないんです。

夫を全否定せずに「したくない」を伝える3つの段階

伝えることが怖いのは、当然なんです。怒鳴られるかもしれない、もっと不機嫌になるかもしれない、関係そのものが壊れるかもしれない、そんな不安が先に立つと思います。だからこそ、いきなり全部を伝える必要はないんですよ。3つの段階で考えてみてくださいね。

第一段階:身体を理由にする「やんわり」

最初の段階は、あなた自身の身体を理由にする伝え方です。「最近、身体が冷えていて痛みがあるから、しばらく休ませてね」「ホルモンバランスが落ち着くまで時間がかかりそう」というふうに、身体的な理由で線を引く。これは嘘ではなく、実際にあなたの身体に起きていることでもあるんですよ。

この段階の目的は、いきなり関係性に踏み込まずに、まず一度「応じない時間」を作ることです。ここで夫が理解を示してくれるなら、関係を立て直す余地がまだ残っているということなんですね。

第二段階:気持ちを伝える「はっきり」

第一段階を続けても、夫が察してくれない、強引さが収まらないとき、次は気持ちのほうを伝える段階に進みます。

「責めているわけではないけど、いまの私は性的な接触をすると、関係そのものを嫌いになってしまいそうなんだ」「あなたを大切にしたいからこそ、いまは少し時間がほしい」というふうに、「あなたを否定しているわけではない」というメッセージとセットで伝えてくださいね。相手を傷つけまいとしすぎて自分の本心をぼかしすぎないことも大切で、「したくない」をはっきり伝えるのは、わがままではなく関係を続けるための誠実さなんですよ。

第三段階:寝室を分けるなど「空間で守る」

言葉で伝えても改善が見られないとき、次は空間で自分を守る段階です。子どもの受験のため、いびきがつらいから、生活時間が違うから。理由はいくつでも作れるんですよ。寝室を分けることは関係を壊すことではなく、お互いに冷静さを取り戻すための時間を持つことなんです。物理的に距離が取れると、予期不安は軽くなります。それから、関係をどう続けていくかをゆっくり考えればいいんですよ。

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一人で抱え込まなくていい|相談という出口を持つこと

ここまで読み進めてくださったあなたは、もう本当に長いあいだ、ひとりで抱えてきたのだと思うんです。だからこそ、最後にお伝えしたいのは、誰かに話すという選択肢の大切さなんですよ。

友人にも母親にも話せないテーマだからこそ

「夫としたくない」というテーマは、友人にも、母親にも、姉妹にも、なかなか話せないんですよね。話したとしても「うちもそうよ」「我慢してるよ」と返されると、また自分のほうが甘いのかなと飲み込んでしまう。「離婚したら?」と話を大きくされて、本当に聞いてほしい部分にたどり着けない。だからこそ、利害関係のない第三者に話すという選択肢が、あなたを守ってくれるんですよ。

カウンセラーに話すと、整理が一気に進みます

たま先生のところには、性的な関係についての悩みを抱えた女性がたくさんいらっしゃいます。みなさん最初は「こんな話を人にしていいのかな」と恐縮されながらお話を始められるんですよ。

でも話していくうちに、身体のサイン、過去の積み重ね、夫の言動、義実家との関係、自分の中の罪悪感、そうしたものが整理されていくと、「ああ、そりゃあ、したくないって感じて当然だな」とご自身でも納得できるようになるんです。話すことそのものに、整理の力があるんですよ。

話すことは、何かを決めることではないんです

カウンセラーに話す、というと「離婚を決めなきゃいけないのかな」「夫と話し合わされるのかな」と身構えてしまう方がいらっしゃいます。でも、安心してくださいね。話すことは、何かを決めることではないんですよ。

「いま、こういうことが起きていて、こう感じている」と言葉にする、ただそれだけのことなんです。決めるのは、整理がついたずっとあとでいいんです。何も決めないまま、ただ「話せた」という事実があなたを支える、そういうかたちでもいいんですよ。選択肢を持つことと、選択肢を行使することは別のことなんです。まずは、出口があるという感覚を手にしてくださいね。

強要されている、無理やりが続いているあなたへ

ここからは、少し踏み込んだお話をさせてくださいね。「したくない」と伝えても押し進められる、抵抗すれば責められる、そういう状況にあるあなたがこの記事を開いてくれている可能性があるからなんです。

同意のない性的接触は、夫婦のあいだでも問題になりうるんです

あなたが「したくない」とはっきり示しているにもかかわらず、夫がそれを無視して進める。怒鳴る、不機嫌になる、家計や子どものことを盾にして応じさせる。これは夫婦のあいだの自然な行為ではないんですよ。同意のない性的接触は、心と身体を深く傷つけるものとして扱われるべきものなんです。「結婚しているから当然」という理屈で済まされる時代では、もうないんですね。あなたが受けているつらさは、大げさに感じているせいではないんです。

一人で判断せず、相談先につながってほしいんです

このような状況が続いている場合、どうか一人で抱え込まないでくださいね。判断を一人でしようとすると、加害者側の論理に引きずられて「自分が悪いのかも」「自分が我慢すれば」と、また自分を責める方向に行ってしまうんです。

同じような状況に向き合ってきた相談員の方たちが、全国にいらっしゃいます。電話一本で話を聞いてもらえるんですよ。記事の最後に窓口を載せておきますね。もし身体の安全が脅かされている、暴力をともなう強要が起きているなら、迷わず警察(110番)やDV相談ナビ(#8008)、性暴力ワンストップ支援センター(#8891)に連絡してください。あなたの安全がいちばんなんです。

まとめ|旦那としたくないストレスのなかで、あなた自身を守るために

ここまで長いあいだ、お読みくださってありがとうございました。最後に、いちばん大切にしてほしいことを、もう一度だけお伝えさせてくださいね。

旦那さんとしたくないと感じるあなたは、冷たい妻なのではありません。長い時間をかけて積み重なってきた身体の変化、感情の摩耗、過去の記憶、いまの疲労が、「これ以上は応じなくていいよ」とあなたに教えてくれているんですよ。

「妻なんだから応じるべき」という声は社会的な刷り込みであって、あなた自身の本当の声ではないんです。夫婦のあいだでも同意は毎回必要で、「したくない」と感じることは、対等な人間としてごく自然に持っている権利なんですよ。

伝えることが怖いときは、いきなり全部を伝えなくていいんです。「やんわり」「はっきり」「寝室を分ける」、3つの段階で守られる距離を作っていってくださいね。ひとりで抱え込まなくていいんですよ。話すことは何かを決めることではなく、ただ「いま起きていることを言葉にする時間」なんです。

もし強要されている、身体の安全が脅かされている状況にあるあなたには、どうか下にある相談窓口に連絡してほしいんです。出口は、必ずあるんですよ。あなたが自分の感覚を信じ直せる時間が、これから少しずつ戻ってきますように。


相談窓口(YMYL注記)

性的な強要やDV、心身が限界に近いと感じるとき、ためらわず以下の窓口にご連絡くださいね。あなた一人で判断する必要はないんです。

DV相談ナビ:#8008(はれれば)/最寄りの相談機関に自動でつながります 性暴力被害者のためのワンストップ支援センター:#8891(はやくワンストップ)/全国共通短縮ダイヤル よりそいホットライン:0120-279-338/24時間無料、女性専用回線あり こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556

身体の安全が脅かされているときは、迷わず110番(警察)に連絡してくださいね。

個別のご事情については、医療機関や専門相談員へのご相談をおすすめします。本記事は一般的な情報として、あなたが「ひとりじゃない」と感じるための入り口としてお読みいただければと思います。

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