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イライラ・喉のつかえは「気滞」のせい?鍼灸師が選ぶおすすめハーブティーと巡りを整えるセルフケア

  • 「最近、なんだかため息ばかりついている気がする」
  • 「喉の奥になにか詰まっているような違和感がある」
  • 「些細なことでイライラして、後から自己嫌悪に陥ってしまう」

もし今、あなたがこんな不調を感じているなら、それはあなたの性格のせいでも、我慢が足りないせいでもありません。

東洋医学でいう「気滞(きたい)」というサインが出ているだけかもしれません。

仕事に家事、育児や介護……。毎日休む間もなく頑張り続けている女性ほど、この「気滞」という状態に陥りやすいのです。

今日は、そんな頑張り屋さんのあなたが、ほんのひと時でも肩の荷を下ろして深呼吸できるように。

鍼灸師の視点で選んだ「気滞」におすすめのハーブティーと、お家でできるセルフケアについてお話しします。

まずは温かいお茶でも飲みながら、ゆっくり読んでみてくださいね。

監修者
たま先生(中森万美子)の写真

中森万美子鍼灸院 院長

たま先生(中森万美子)

鍼灸師・心理カウンセラー。「心身一如」を掲げ、東洋医学(体)と心理学(心)の両面から、40代以降の更年期・自律神経の悩みに寄り添う。
FM845パーソナリティや歌手としても活動し、その声と人柄はSNS総フォロワー4万人超に支持されている。著書『40歳からの幸せの法則』。

目次

なぜ「気滞」にはハーブティーがおすすめなの?東洋医学的な理由

気滞」とは、文字通り「(エネルギー)」の流れが「滞っている」状態のこと。

人間関係のストレスや緊張、長時間のデスクワークなどが続くと、気の巡りが悪くなり、ギュッと身体の内側に閉じ込められてしまいます。

そんな時、漢方薬を飲むのも一つの手ですが、もっと手軽で、心も癒やされるのが「ハーブティー」なんです。

なぜハーブティーが良いのか、東洋医学的な理由が3つあります。

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【気滞とは】イライラや喉のつかえは「気の滞り」?原因と自分でできる整え方

「気」は香りに乗って巡る!「芳香(ほうこう)」の持つ力

東洋医学には「芳香理気(ほうこうりき)」という言葉があります。これは「良い香りは、気の巡りを整える」という意味です。

みかんの皮を剥いた瞬間や、ミントの香りを嗅いだ時、ふっと鼻が通って気分がスッキリした経験はありませんか?

あの瞬間、滞っていた気が香りに誘われて動き出しているのです。

ハーブティーの持つ豊かな「香り」は、飲むアロマテラピー。鼻から脳へ、そして身体全体へと働きかけ、滞りをスムーズにする手助けをしてくれます。

五臓の「肝(かん)」を癒やすことが、ストレスケアの近道

気滞の主な原因は、五臓六腑の「肝(かん)」の疲れにあります。

「肝」は自律神経のバランスを調整し、気の巡りをコントロールする司令塔のような場所。ストレスに非常に弱く、ここが疲れるとイライラや憂鬱感が止まらなくなります。

ハーブティーの中には、この「肝」の高ぶりを鎮めたり、優しく癒やしたりするものがたくさんあるのです。

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五臓六腑とは?心と体の不調サインを読み解く東洋医学の知恵【たま先生の養生講座】

温かい飲み物で「気」と「血」の巡りをダブルでケア

」と「血(けつ)」はセットで動いています。気が滞れば血も滞り、冷えや肩こりの原因になります。

冷たい飲み物は巡りを悪くしてしまいますが、温かいハーブティーなら、香りで「気」を巡らせながら、温かさで「血」の巡りもサポートすることができます。

まさに一石二鳥のセルフケアなんですよ。

【症状別】気滞タイプさんにおすすめのハーブ&食材5選

気滞」と一口に言っても、あらわれる症状は人それぞれ。

ここでは、あなたの今の辛さに合わせた「ヒント」となるようなハーブや食材をご紹介します。

イライラ・PMSが辛い時に|ジャスミン・カモミール

  • 「なんだかキーッとなってしまう」
  • 「生理前になると攻撃的になる」

そんな時は、高ぶった「肝」の熱を冷まし、気を優しく巡らせるお花のお茶がおすすめです。

ジャスミン茶
華やかな香りが気の巡りを強力にサポート。肝の詰まりをほどく「疏肝(そかん)」という働きがあると言われています。

カモミール
優しい香りでリラックスタイムにぴったり。胃腸の緊張もほぐすと言われています。

喉のつかえ(梅核気)・お腹の張りに|ペパーミント(薄荷)

  • 「喉に梅干しの種が詰まっているような感じがする(梅核気)」
  • 「お腹にガスが溜まって苦しい」

これは気が喉や胸、お腹で渋滞を起こしている典型的な症状です。

ペパーミント(薄荷)
スーッとする清涼感が、詰まった気をパワフルに散らしてくれます。東洋医学では「発散」の働きがあり、頭の重さや目の疲れにもおすすめです。

落ち込み・鬱々とした気分の時に|柑橘の皮(陳皮)・レモンバーム

  • 「やる気が出ない」
  • 「ため息ばかり出る」
  • 「胸が塞がるような感じ」

気が沈み込んでしまっている時は、柑橘系の爽やかな香りで気を「持ち上げる」ことが大切です。

陳皮(ちんぴ)
みかんの皮を乾燥させたもの。胃腸の働きを助けながら、胸のつかえを取り除くと言われています。

レモンバーム
気持ちを明るくするハーブとして知られています。

冷えも気になる時に|シナモン・紫蘇(シソ)

  • 「手足が冷たい」
  • 「ゾクゾクする」
  • 「冷えると調子が悪くなる」

冷えによって気が固まっている「寒凝(かんぎょう)」タイプの方には、温めながら巡らせるスパイスや和ハーブを。

シナモン(桂皮)
身体を芯から温め、血の巡りをサポートします。

紫蘇(シソ)
実は立派な和のハーブ。身体を温めながら、気分の落ち込みやイライラのケアに役立ちます。

【番外編】スーパーで買える「食べる気滞ケア」食材

ハーブティーだけでなく、普段の食事にも「香り」を取り入れてみましょう。

セロリ、春菊、三つ葉、パクチー
香味野菜は気の巡りを良くするのにおすすめの食材です。

柑橘類(ゆず、すだち、グレープフルーツ)
酸味と香りが肝を癒やします。

たま先生直伝!お家で簡単「気滞解消ブレンド」レシピ

ハーブティーは難しく考えなくて大丈夫。

お家にあるものや、手に入りやすいものを組み合わせるだけで、あなただけの「養生茶」になります。

【リセット】ミント×緑茶のスッキリブレンド

仕事の合間や、頭を切り替えたい時に。

作り方
いつもの緑茶を入れる際、乾燥ペパーミント(または生のミントの葉)をひとつまみ加えるだけ。

ポイント
緑茶の苦味が熱を冷まし、ミントの香りが気を巡らせます。目の疲れにも。

【リラックス】ホットミルク×シナモンの安眠レシピ

夜、考え事をして眠れない時に。

作り方
温めた牛乳(または豆乳)に、シナモンパウダーをひと振りし、少量の蜂蜜で甘みをつける。

ポイント
ほっとする甘さと温かさで、昂った神経を鎮めます。シナモンが冷えからくる不眠のケアに役立ちます。

【デトックス】黒豆×陳皮(みかんの皮)の巡り茶

むくみやお腹の張りが気になる時に。

作り方
炒り黒豆と陳皮(無農薬のみかんの皮を干したものでもOK)をポットに入れ、熱湯を注いで5分蒸らす。

ポイント
黒豆は「腎」を補い余分な水分の排出を助けます。陳皮が気の巡りを良くして、お腹のガス抜きをサポートします。

ハーブティーだけでは解消しない「頑固な気滞」には?

  • 「ハーブティーを飲んでみたけれど、やっぱりすっきりしない」
  • 「その時は良くても、すぐにイライラや不調が戻ってしまう」

もしそう感じるなら、あなたの気滞は少し頑固になっているかもしれません。

お茶は「点火剤」。巡らせるには「身体というエンジン」の稼働が必要

ハーブティーの香りは、滞った気に「動いて!」と指令を出す点火剤(スターター)のようなもの。

でも、その気を受け止めて実際に巡らせるための「身体(エンジン)」自体がサビついて固まっていたらどうでしょうか?

いくら良い香りを嗅いでも、気は身体の隅々まで流れていけません。

デスクワークで身体が固まっていると、気は通り抜けられない

特に、長時間のデスクワークやスマホの操作で、猫背になったり、呼吸が浅くなったりしていませんか?

筋肉のコリは、気のコリです。

物理的に身体が縮こまっていると、気の通り道である「経絡(けいらく)」が圧迫され、どうしても巡りが悪くなってしまうのです。

関連記事
経絡とは?「体の不調」の正体を東洋医学のプロがわかりやすく解説!巡りを整えるセルフケア

40代・50代からは「経絡(けいらく)」を伸ばす習慣を

年齢を重ねると、どうしても筋肉は硬くなり、代謝も落ちてきます。

だからこそ、ただ休むだけでなく、「意識的に身体を動かして、経絡を通す」ことが、気滞ケアの鍵になります。

激しい運動は必要ありません。大切なのは、呼吸に合わせてゆっくりと、気の通り道を伸ばしてあげることです。

1日60分、自分の身体と向き合う「たま式 養生経絡ストレッチ」

ハーブティーで心のスイッチを入れたら、次は身体のスイッチも入れてみませんか?

私が主宰する「たま式 養生経絡ストレッチ」は、東洋医学のプロである鍼灸師が考案した、気と血の巡りを整えるための特別なプログラムです。

東洋医学のプロが教える、気の通り道「経絡」を整えるメソッド

一般的なストレッチとは違い、「肝の経絡」「肺の経絡」など、ツボの道筋(経絡)を意識して伸ばすのが特徴です。

気滞の原因となっている「肝」の経絡をジワ〜ッと伸ばすことで、詰まりが取れ、身体が軽くなるのを感じていただけます。

オンラインだから続けられる。更年期世代のための優しい運動

  • 「ジムに行く元気はない」
  • 「運動音痴だから恥ずかしい」

そんな方でも大丈夫。ご自宅からZoomで参加できるオンラインレッスンです。

40代~60代の女性がメインで、更年期特有の不調や、日々のストレスに寄り添った、無理のない動きを中心に行います。

まずは体験レッスンで「身体が巡る感覚」を味わってみませんか?

レッスンが終わった後、「あ、息が吸いやすくなった」「視界が明るくなった」とおっしゃる方がたくさんいます。

それが、気が巡りだした証拠です。

ハーブティーでほっと一息ついた後は、ぜひ一緒に身体を動かして、心身ともに「巡りの良い私」を取り戻しましょう。

「たま式 養生経絡ストレッチ」の詳細・お申し込みはこちら

まとめ

イライラしたり、喉が詰まったりするのは、あなたが一生懸命生きている証拠です。

だからこそ、「気滞」のサインが出たら、それは「少し休んで、自分をいたわって」という身体からのメッセージだと思ってください。

まずは今日、お気に入りのハーブティーを一杯、自分のために淹れてみましょう。

そして、もう少し深く自分をケアしたくなったら、いつでもストレッチのレッスンでお待ちしています。

ハーブティーとストレッチで、あなたの明日が笑顔で過ごせる一日になりますように。

参考資料

オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書

監修
平馬直樹、浅川要、辰巳洋
発行所
株式会社ナツメ社
発行日
2014.01.20
出版社サイトを見る
参考資料

心も体もととのう 漢方の暮らし365日

著者
川手鮎子
発行所
自由国民社
発行日
2021.09.28
出版社サイトを見る

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