お悩み相談カウンセラー、鍼灸師、ラジオパーソナリティ、歌手


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「頑張れない自分が嫌い」と責めてしまうあなたへ。それは甘えではなく、幸せになるための「転機」です


「頑張れない自分が嫌い」
そう検索窓に打ち込み、このページにたどり着いたあなたへ。

まずは、ここまでたどり着いてくれて、本当にありがとうございます。
今、あなたはとても苦しい場所にいますね。

やらなければいけないことは山ほどあるのに、体が鉛のように重くて動かない。
頭では「動かなきゃ」と分かっているのに、心がどうしてもついてこない。

そして何より辛いのは、そんな自分自身のことを「怠け者だ」「ダメな人間だ」と激しく責めてしまっていることではないでしょうか。

はじめまして、カウンセラーのたまです。
私はカウンセリングを通して、多くの女性の悩みに寄り添ってきました。その中で、最も多く、そして最も切実な悩みが、この「頑張れなくなってしまった自分への戸惑い」です。

最初に、あなたにどうしても伝えたいことがあります。
あなたが今、頑張れないのは、あなたが弱いからでも、怠惰だからでもありません。
それは、あなたがこれまで、誰よりも一生懸命に、限界まで頑張り続けてきた何よりの証拠なのです。

この記事では、私の著書「40歳からの幸せの法則」の考え方をベースに、なぜあなたがこれほどまでに苦しいのか、そしてどうすればその苦しみから解放され、本当の意味で心が楽になるのかを、時間をかけてじっくりとお話ししていきます。
焦らなくて大丈夫です。温かい飲み物でも用意して、ゆっくりと読み進めてみてください。


たま お悩み相談室』の代表として、夫婦関係・人間関係・人生の悩みなど、誰にも言えない気持ちに寄り添いながら、一人ひとりが“自分を大切にできる生き方”をサポートしています。

著書『40歳からの幸せの法則 ― 自分ファーストで心も時間も自由になる

FM845にて10年以上、ラジオパーソナリティを務める

SNS総フォロワー数:3万人以上

Voicyにてラジオ配信中

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    「頑張れない自分が嫌い」と責めてしまうあなたへ

    「昔はもっと動けたのに」
    「周りのみんなは当たり前のようにこなしているのに」

    そんな言葉が頭の中をぐるぐると回り、布団の中で涙を流した夜が、私にもあります。
    「頑張れない自分が嫌い」という感情は、実はとても真面目で、責任感が強く、そして理想の高い人にしか生まれない感情です。

    もしあなたが本当に怠け者なら、サボることに罪悪感なんて抱きません。「ラッキー、休んじゃおう」と思って終わりです。
    あなたが苦しんでいるのは、あなたが「より良く生きたい」「周りの役に立ちたい」という高潔な願いを持っているからこそなのです。

    ですが、その願いが今、あなた自身を傷つける刃になってしまっています。
    なぜこれほどまでに苦しいのか。まずはその正体を、心理学と私の著書『40歳からの幸せの法則』の視点から紐解いていきましょう。

    なぜ「頑張れない自分が嫌い」とこれほど苦しいのか

    私たちは、「頑張ること」が正義だと教えられて育ってきました。
    学校でも、会社でも、家庭でも、努力して成果を出すことが求められ、立ち止まることは「悪」だと刷り込まれています

    特に40代前後の女性は、就職氷河期や社会の変化の中で、「人一倍努力しなければ認められない」という環境を生き抜いてきた世代でもあります。

    だからこそ、動けなくなった自分を許せないのです。
    でも、著書でもお伝えしている通り、そこには大きな誤解があります。

    それは「甘え」ではなく「エネルギーの枯渇」です

    想像してみてください。ガソリンが空っぽになった車があります。
    ドライバーがアクセルを床まで踏み込み、「なんで走らないんだ! このポンコツ車!」と叫んでいます。
    あなたは、この光景を見てどう思いますか?
    「車が悪いわけじゃない。ガソリンがないだけだよ」と思いますよね。

    今のあなたは、まさにこの「ガス欠の車」と同じ状態です。
    「頑張れない」のではありません。「頑張るためのエネルギーが枯渇している」のです。

    これまでの人生を振り返ってみてください。
    仕事に、家事に、子育てに、介護に、あるいは人間関係の調整に。
    あなたは自分のことは後回しにして、誰かのためにエネルギーを注ぎ続けてきたのではありませんか?
    著書の中でも触れていますが、「満たされない感覚」や「虚しさ」は、自分の中のエネルギーが空っぽになっているサインです。

    車なら給油が必要なように、人間にも給油(休息とケア)が必要です。
    動かない自分を責めるのは、ガス欠の車を蹴飛ばしているようなもの。それでは車は傷つくだけで、決して動き出すことはありません。
    今必要なのは、自分を叱咤激励することではなく、ただ静かにガソリンを注いであげることなのです。

    「ちゃんとしなきゃ」の呪いが、あなたを縛り付けている

    「頑張れない自分が嫌い」という悩みの根底には、著書で詳しくお話ししている「ちゃんとしなきゃ」の呪いがあります。

    「ちゃんとした妻でいなきゃ」
    「ちゃんとした母親でいなきゃ」
    「ちゃんとした社会人でいなきゃ」

    私たちの日常には、この言葉が驚くほどたくさん潜んでいます。
    部屋は常に片付いているべき。食事は手作りであるべき。仕事はミスなくこなすべき。笑顔でいるべき。
    この「〜すべき」という理想のハードルを、あなたは無意識のうちに極限まで上げてしまっています。

    特に40代を迎えると、体力や気力の変化、更年期のようなホルモンバランスの乱れなどにより、若い頃と同じようには動けなくなることがあります。
    それなのに、頭の中の「理想の自分」は20代・30代の頃のまま。

    「前は徹夜してでもできたのに」「これくらいで疲れるなんて情けない」
    そうやって過去の自分と比較し、減点法で今の自分をジャッジしてしまうのです。

    「ちゃんとしなきゃ」の呪いは、他人軸の生き方そのものです。
    「誰かに認められるための自分」であろうとするから、それができない時に自分の価値がゼロになったように感じてしまうのです。

    他人との比較が「自分へのダメ出し」を加速させる

    現代において、この苦しみを増幅させているのが「比較」です。
    SNSを開けば、充実した毎日を送る友人や、成功している同世代の姿が目に飛び込んできます。
    丁寧な暮らし、輝かしいキャリア、仲睦まじい家族写真。

    著書でも書きましたが、SNSで見えているのは、その人の人生の「ほんの一瞬の切り取り」であり、しかも「最高に良く見えた瞬間」に過ぎません。
    裏側では、その人も同じように悩み、泣いているかもしれないのです。

    でも、心が弱っている時は、その「キラキラした一面」と、自分の「泥臭い現実」を比べてしまいます。

    「あの人はあんなに頑張っているのに、私は一日中パジャマで過ごしてしまった」
    「みんなは前に進んでいるのに、私だけが取り残されている」

    そうやって他人と自分を比較し、「私なんて……」と自分へのダメ出しを加速させてしまう。
    この比較グセこそが、あなたの残りのエネルギーを急速に奪い取っている犯人なのです。

    「頑張れない」は、生き方を変えるための大切なサイン

    「頑張れない自分」を受け入れるのは怖いことかもしれません。
    このまま一生ダメになってしまうのではないか、と不安になるかもしれません。

    でも、カウンセラーとしての経験から言わせてください。
    「頑張れない」という状態は、決してネガティブなだけの出来事ではありません。
    それは、あなたの人生が新しいステージへ進むために必要な「転機」であり、魂からのメッセージなのです。

    人生の「冬の時期」には意味がある

    自然界に四季があるように、人生にも「季節」があります。
    春に芽吹き、夏に茂り、秋に実り、そして冬には葉を落として休みます。
    ずっと夏でい続ける植物がないように、人間も一生走り続けることはできません。

    今のあなたは、人生の「冬」を迎えているのかもしれません。
    表面上は何も変化がないように見えたり、枯れてしまったように見えたりするかもしれません。でも、冬の木々は死んでいるのではありません。
    見えない土の中で、深く根を張り、次の春に新しい花を咲かせるための養分を蓄えているのです。

    著書「余白」の大切さについて触れています。
    ぎちぎちに詰まったスケジュールや、張り詰めた心には、新しい幸せが入ってくる隙間がありません。
    強制的に「頑張れない」状態になったということは、あなたの心と体が「今は余白を作る時期だよ」「根を張る時期だよ」と教えてくれているのです。
    立ち止まることは、後退ではありません。次のジャンプのための「助走」なのです。

    著書の教え:「自分ファースト」とは何か

    では、どうすればこの苦しみから抜け出せるのでしょうか。
    その鍵となるのが、私が提唱する「自分ファースト」という生き方です。

    「自分ファースト」と聞くと、「わがままになること」「自己中心的になること」だと誤解される方がいます。
    でも、著書でお伝えしている本当の意味は違います。
    「自分ファースト」とは、自分の感情を後回しにせず、素直に選び取っていく生き方のことです。

    「頑張れない」と感じた時、あなたの本音はなんと言っていますか?
    「休みたい」「眠りたい」「今は何もしたくない」。
    それが、今のあなたの「真実」です。

    これまでのあなたは、その本音を「そんなこと言っちゃダメ」「もっと頑張らなきゃ」と理性で押し殺してきました。いわば「他人ファースト」「常識ファースト」で生きてきたのです。
    でも、もうその生き方は限界に来ています。

    「私は今、頑張りたくないんだね。わかった、休ませてあげよう」
    そうやって自分の心の声を認め、それを叶えてあげること。それが、今のあなたにとっての「自分ファースト」なのです。

    手放すべきは「やる気」ではなく「罪悪感」

    「休んでもいい」と言われても、「でも、私が休んだら家が回りません」「仕事に穴を開けられません」という声が聞こえてきそうです。
    もちろん、現実的な責任はあります。でも、ここで気づいてほしいのは、あなたを一番疲れさせているのは「労働そのもの」ではなく、「休むことへの罪悪感」だということです。

    著書の「手放す」という章でも書いていますが、私たちは多くの荷物を背負いすぎています。
    「休んでしまった」「迷惑をかけた」と自分を責めながらベッドに横たわっていても、心はちっとも休まりません。むしろ、罪悪感がストレスとなり、余計にエネルギーを消費してしまいます

    「今は、休むのが私の仕事」
    そう割り切ってみてください。

    「充電期間だから、堂々と何もしない」
    そう決めて、罪悪感を手放した瞬間に、心と体の回復スピードは劇的に上がります。
    皮肉なことですが、「頑張ろう」とするのを諦めた時に初めて、本当の意味で力が湧いてくるものなのです。

    頑張れない自分を救う、3つの「心のリハビリ」

    概念的なお話をしてきましたが、ここからは今日からできる具体的なアクションプランをご紹介します。
    著書『40歳からの幸せの法則』のメソッドを、今のあなたの状態に合わせてアレンジした「心のリハビリ」です。
    無理に全部やろうとせず、できそうなものをつまみ食いしてみてください。

    1. 自分への「ねぎらい」を習慣にする

    自分を責める言葉を、自分を「ねぎらう」言葉に書き換えていく練習です。
    著書でもおすすめしていますが、一番簡単なのはお風呂の時間や寝る前の時間を使うことです。

    湯船に浸かりながら、あるいは布団の中で自分の体をさすりながら、こう声をかけてみてください。

    「今日一日、よく生きていてくれたね」
    「心臓さん、文句も言わずに動いてくれてありがとう」
    「今まで無理させてごめんね」

    何も成果を出していなくても構いません。「生きていること」そのものをねぎらうのです。
    私たちは、他人には簡単に「おつかれさま」と言えるのに、自分にはなかなか言えません。
    最初は心がこもっていなくても、呪文のように唱えるだけで効果があります。
    「自分は大切にされるべき存在なんだ」というメッセージを、脳と体に染み込ませていくのです。

    2. 「やるべきこと」を減らし、「余白」を作る

    頑張れない時は、物理的にタスクを減らす勇気が必要です。
    著書「『やらなきゃ』を手放し心に余白をつくる」を実践しましょう。

    今日一日の中で、「やらなければ死ぬこと」以外は、全て後回しにしてもいいと許可を出します。

    掃除機をかけなくても、死にません。
    夕飯がレトルトやお惣菜でも、死にません。
    メールの返信が一日遅れても、命までは取られません。

    そして、著書「本音で伝える」を活用し、周りの人に小さなSOSを出してみましょう

    「ごめん、今日はちょっと体調が優れなくて、夕飯作れないんだ」
    「最近疲れが溜まっていて、少しゆっくりさせてもらってもいいかな」

    ちゃんとした理由なんていりません。「疲れている」だけで十分な理由になります。
    あなたが勇気を出して「やらない」を選択することで、心に余白が生まれ、そこに新しいエネルギーが溜まっていきます。

    3. 「できたこと」のハードルを極限まで下げる

    「何もできなかった」と落ち込むのは、ハードルが高すぎるからです。
    今日から、自分に対するハードルを地面スレスレまで下げてください。
    そして、減点法(あれができなかった)をやめ、加点法(これができた)で一日を振り返ります

    著書の考え方を応用し、こんなことも「できたこと」にカウントしてしまいましょう。

    • 朝、目が覚めた。(すごい!)
    • 水を飲んだ。(えらい!)
    • トイレに行った。(立派な活動!)
    • 「辛い」と感じた。(自分の本音に気づけた!)
    • この記事を読んだ。(自分を大切にしようとしている証拠!)

    バカバカしいと思うかもしれませんが、脳は「できた」と認識することで喜びを感じ、自己肯定感を回復させます。
    「私、意外と生きてるだけで頑張ってるじゃん」
    そう思えたら、あなたの心のリハビリは順調に進んでいます。

    たま先生の体験談:私も「頑張ること」しか知らなかった

    最後に、少しだけ私自身の話をさせてください。
    著書の冒頭でも触れていますが、私はかつて、大学を卒業して大手企業に就職し、サラリーマンとして働きながら音楽活動も行うという、まさに「全力疾走」の日々を送っていました。
    「夢は叶う」「努力は裏切らない」と信じ、睡眠時間を削ってでも頑張ることが素晴らしいと信じて疑いませんでした。

    しかし30代半ば、職場の事情による退職と、思うようにいかない転職活動、崩れ落ちたキャリア……。
    積み上げてきたものが一瞬でゼロになったような感覚に襲われ、「私の人生、どうなるの」と泣きたくなる夜を何度も過ごしました。

    頑張りたいのに頑張る場所がない。気力はあるのに空回りする。
    自分を信じられなくなり、空っぽの心を抱えてもがいていました。

    そんな中で出会ったのが「鍼灸」であり、東洋医学とカウンセリングの世界でした。
    そこで私が学んだのは、「頑張って治す」ことではなく、「本来の自分に戻るために整える」ことの大切さでした。

    必死に何かを付け足すのではなく、余計な力を抜き、自分の中にある自然治癒力を信じること。
    「もう頑張らなくていいんだ」「今のままの私でいいんだ」と心から思えた時、不思議と人生の歯車が良い方向へと回り始めたのです。

    だから、あなたも大丈夫。
    今の「頑張れない苦しみ」は、あなたが本来の自分に戻るための通過点です。
    私も同じ道を通り、今こうして笑っています。
    あなたにも必ず、自然な笑顔で過ごせる日が戻ってきます。

    まとめ:あなたはただ、そこにいるだけでいい

    長い文章を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
    疲れ切った目と心で、ここまで読み進めてくれたあなたのその力が、まだ残っていることに気づいてくださいね。

    「頑張れない自分が嫌い」
    そう思ってしまう日は、どうか自分を責める手を止めて、空を見上げてみてください。
    そして、こうつぶやいてみてください。

    「私は今、人生の冬休み中」
    「根っこを育てている最中」

    頑張れない今のあなたも、バリバリ働いていた頃のあなたと同じくらい、いえ、それ以上に愛おしく、価値のある存在です。
    今は無理に立ち上がろうとしなくて構いません。
    その場に座り込んで、ご自身のことをよしよしと撫でてあげてください。
    十分にエネルギーが溜まれば、体は自然と動き出します。その時を、焦らずゆっくり待ってあげましょう。

    もし、一人では抱えきれない不安があったり、自分の本音が見えなくなってしまったりした時は、いつでも「たま お悩み相談室」へお越しください。
    あなたがゆっくりと羽を休め、また自分のペースで空を飛べるようになるまで、私はここでずっと待っています。

    今日という日が、あなたにとって少しでも優しい時間になりますように。


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