40代独身女性「生きるのが辛い」あなたへ。鍼灸師が教える心と体を整えるヒント

• 「毎日仕事と家の往復で、何のために生きているのか分からない」
• 「ふと将来のことを考えると、恐怖で息ができなくなりそう」
• 「周りは家庭を持って幸せそうなのに、私だけ取り残されている気がする」

もし今、あなたがこんな気持ちを抱えているなら、まずはその重い荷物をここに置いていってください。

私の元には、あなたと同じように40代で独身、そして「生きるのが辛い」と深く悩まれている女性がたくさん相談にいらっしゃいます。

あなたは決して、ひとりではありません。そして、その辛さはあなたが弱いからでも、ダメな人間だからでもありません。

今日は、鍼灸師として、そしてカウンセラーとして、なぜ今あなたがそんなに苦しいのか、そしてどうすればその心が少しでも軽くなるのか、心と体の両面からお話しさせてください。

なぜ？40代独身女性がふと「生きるのが辛い」と感じてしまう3つの正体

40代という時期は、女性にとって心身ともに大きな曲がり角です。特に独身女性の場合、特有のプレッシャーや変化が重なりやすく、それが「生きづらさ」の正体となっていることが多くあります。

老後資金や親の介護…漠然とした将来への不安と孤独感

20代、30代の頃は「なんとかなる」と思えていた将来も、40代に入ると急に現実味を帯びてきます。

「老後の資金は足りるのか」「もし病気になったら誰が看てくれるのか」という経済的・健康的な不安。

そして、徐々に年老いていく親を見て、「いつか介護が必要になるかもしれない」「親がいなくなったら本当にひとりぼっちになってしまう」という孤独感。

これらが、得体の知れない黒い霧のように心を覆い尽くしてしまうのです。パートナーや子供という「家族」がいないことで、この不安をひとりで受け止めなければならない重圧は、想像以上に大きなものです。

職場での責任とプライベートの変化による孤立

職場では中堅やベテランの立場になり、責任ある仕事を任されることも増えます。部下の育成や上司との板挟みなど、ストレスは増える一方。しかし、弱音を吐ける相手は減っていきます。

プライベートでは、同年代の友人の多くが結婚や子育てに追われ、以前のように気軽に食事や旅行に誘えなくなることも。「休日はいつも一人」という状況が続くと、社会から切り離されたような疎外感を感じてしまうのも無理はありません。

心の弱さではありません。「更年期」によるホルモンバランスの乱れ

そして、鍼灸師として私が一番お伝えしたいのがこれです。

40代で感じる「生きるのが辛い」という感情は、性格の問題ではなく、「身体の変化」が大きく影響している可能性が高いのです。

40代に入ると、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が急激に低下し始めます。いわゆる「更年期」への入り口、プレ更年期の時期です。

ホルモンバランスが乱れると、自律神経の働きが不安定になります。自律神経は感情のコントロールにも深く関わっているため、特別な理由がなくても、わけもなく悲しくなったり、イライラしたり、不安になったりするのです。

「私が弱いからだ」と自分を責めないでください。それは、身体の中で起きている自然な変化による「症状」のひとつかもしれないのです。

「生きるのが辛い」自分を責めないで。心の重荷を少し下ろす考え方

今の苦しさから抜け出すために、まずはカチカチに固まってしまった思考を少しだけ緩めてあげましょう。

頑張りすぎてきた自分を認め、労ってあげる重要性

あなたは今まで、一人で働き、生活を支え、誰にも頼らずに頑張ってきました。それは本当にすごいことです。まずは「私、よくやってきたな」「今まで頑張ってえらかったな」と、自分で自分を褒めてあげてください。

生きるのが辛いと感じるのは、あなたが今まで一生懸命走り続けてきた証拠。今は少し休憩が必要な時期なのだと捉え、自分を甘やかしてあげる時間を意図的に作りましょう。

40代独身だからこそ持てる「自由」と「強み」に目を向ける

「ないもの」ばかり数えてしまうと辛くなりますが、独身だからこそ持っている「あるもの」にも目を向けてみませんか？

自分のために使える時間、自分で稼いだお金を自由に使える裁量、人間関係のしがらみの少なさ。これらは、家庭を持つ友人が喉から手が出るほど欲しがっている「自由」かもしれません。

誰かのためではなく、自分のためだけに生きられる。それはとても贅沢で、素晴らしいことです。40代からの人生は、その自由を使って「自分が本当に心地いいこと」を探求する時間にしていいのです。

「〜すべき」という世間の常識や思考の癖を手放す

「結婚して子供を産むのが女性の幸せ」「この年齢ならこれくらい貯金がないといけない」

そんな世間の古い価値観や、「ちゃんとしなきゃ」という自分の思考の癖（思い込み）が、あなたを苦しめていませんか？

幸せの形は人それぞれです。世間の物差しで自分を測るのをやめると、心は驚くほど軽くなります。「私は私でいい」。そう思えるようになると、見える景色が変わってきます。

鍼灸師・カウンセラーが提案！辛い毎日を変える心と体のセルフケア

心と体は繋がっています。心が辛い時は体が悲鳴を上げていますし、体を整えれば心も自然と上向きになります。今日からできる小さなケアをご紹介します。

自律神経を整えて「得体の知れない不安」を和らげる方法

不安で胸がザワザワする時は、呼吸が浅くなっている証拠です。

おすすめは「深呼吸」。

鼻から4秒かけて吸い、口から8秒かけて細く長く吐き出します。これを数回繰り返すだけで、副交感神経が優位になり、心が落ち着いてきます。

また、手首の内側にある「内関（ないかん）」というツボ（手首のシワから指3本分肘側の中央）を、反対の親指で優しく押すのも効果的です。イライラや不安を鎮める特効ツボです。

睡眠の質を高めて、心身の回復力を取り戻す

「夜中に何度も目が覚める」「朝起きても疲れが取れない」。これは自律神経が乱れているサインです。

睡眠は最強のメンタルケアです。寝る前のスマホは控え、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を温めましょう。好きな香りのアロマを焚いたり、肌触りの良いパジャマに着替えたりして、「寝るための準備」を大切にしてください。

不調の原因は体かも？まずは自分の状態を知ることから

もし、心の不調だけでなく、肩こり、頭痛、冷え、動悸などの身体的な不調も感じているなら、それは「更年期」のサインかもしれません。

原因が「更年期によるホルモンバランスの乱れ」だと分かれば、「私の性格のせいじゃないんだ」と安心できるはずです。そして、対策も立てやすくなります。

まずは、ご自身の今の状態をチェックしてみませんか？1分でできる簡単なセルフチェックをご用意しました。

更年期診断｜イライラ・不調はサイン？10の質問で今すぐセルフチェック

どうしても辛い時は、ひとりで抱え込まずプロを頼っていい

セルフケアをしても辛さが消えない、誰とも話したくないけれど誰かに聞いてほしい。そんな時は、もう十分頑張ったサインです。これ以上、ひとりで抱え込まないでください。

第三者に話すことで見えてくる解決の糸口と安心感

友人や家族には心配をかけたくなくて話せないことも、利害関係のない第三者なら話せることがあります。専門家のカウンセリングを受けることは、決して特別なことでも、恥ずかしいことでもありません。

話すこと（放すこと）で、心の中に溜まった膿を出し、絡まった糸を解くことができます。

私はあなたの味方です

私は鍼灸師として体の辛さを和らげ、カウンセラーとして心の辛さに寄り添うことができます。「心と体」の両方からあなたをサポートできるのが、私の強みです。

「ただ話を聞いてほしい」「とにかく体を楽にしてほしい」。どんなきっかけでも構いません。

あなたがもう一度、自分の人生を「悪くないな」と思える日が来るまで、私が伴走します。

辛い時は、いつでも「たま先生」を思い出してくださいね。