40代専業主婦は毎日何してる？「働かない罪悪感」を手放して自分らしく生きるヒント

ふと時間ができた平日のお昼下がり。

スマートフォンで「40代専業主婦 何してる」と検索してしまったことはありませんか？

このページに辿り着いたあなたは、きっと少しだけ心が疲れているのかもしれませんね。

周りの友人がパートやフルタイムで働き始めたり、子供が手を離れて自分一人の時間が増えたりしたことで、「私、このままでいいのかな？」という漠然とした不安を感じているのではないでしょうか。

今日はそんなあなたに向けて、同じ年代の女性を数多く診てきた鍼灸師・カウンセラーとしての視点から、40代専業主婦のリアルな過ごし方と、これからの人生を心地よく過ごすためのヒントをお話しします。

誰かと比べるためではなく、あなたがあなたらしくいるための時間として、少しだけお付き合いくださいね。

40代専業主婦は何してる？リアルな日常と時間の使い方

「みんな、一体どうやって平日を過ごしているんだろう？」

相談室に来られる患者さんからも、実はよく聞かれる質問です。

子供の手が離れた40代主婦の平均的な1日とは

40代の専業主婦といっても、生活スタイルは十人十色ですが、多くの人に共通しているのは「家族のスケジュールに合わせた柔軟な動き」です。

例えば、ある日のスケジュールはこんな感じではないでしょうか。

• 午前中： 夫と子供を送り出し、洗濯、掃除、夕食の下準備。銀行や役所などの用事を済ませる。
• 昼： 前日の残り物や簡単なもので一人ランチ。ワイドショーや録画したドラマを見る。
• 午後： 少し時間が空く。買い物へ行くか、家でスマホを見たり本を読んだり。
• 夕方以降： 子供の塾の送迎、夕食の仕上げ、夫の帰宅に合わせた準備。

文字にすると「ゆったりしている」ように見えるかもしれません。でも実際は、「名もなき家事」や家族の急な予定変更への対応で、意外と「自分のために使えるまとまった時間」は少ないのが現実です。

実はみんな感じている「私、このままでいいの？」という不安

「40代専業主婦 何してる」と検索される背景には、単なる好奇心以上に、「確認作業」の意味合いが強いと私は感じています。

「家にいて暇だと思われたくない」

「社会から置いていかれている気がする」

そんな風に感じるのは、あなただけではありません。

当院に来られる40代、50代の多くの専業主婦の方が、同じように「社会的な役割の不在」に対する焦りを持っていらっしゃいます。

でも、断言させてください。あなたは決して「何もしていない」わけではありません。

「働かない罪悪感」の正体｜なぜ40代専業主婦は焦りを感じるのか

なぜ、私たちは「家にいること」にこれほど罪悪感を覚えてしまうのでしょうか。

周りが働き始める中で感じる「取り残された感」

40代になると、子育てが一段落し、再就職やパートを始める友人が増えてきます。

SNSを開けば、「仕事で充実しているキラキラした投稿」や「忙しいアピール」が目に入ってくることもあるでしょう。

そんな時、「私は今日、誰とも喋らずにスーパーと家を往復しただけ……」と比べてしまいがちです。

「稼いでいない＝価値がない」という思い込みが、あなたの自己肯定感を下げている正体かもしれません。

専業主婦という役割は立派な「家族の土台」です

しかし、視点を変えてみてください。

あなたが家にいて、家のことを整えているからこそ、夫は安心して仕事に打ち込め、子供は帰る場所があり、精神的に安定して成長できるのです。

鍼灸院の現場で見ていると、共働きで忙しすぎて家族全員が心身のバランスを崩しているケースも少なくありません。

家族の健康管理や精神的なサポート（安全基地としての役割）は、お金には換算できない、非常に尊い仕事です。

あなたは「働かない」のではなく、「家庭という組織を運営するプロ」として機能しているのです。どうかそのことに誇りを持ってください。

もしかして「何もしない」のではなく「できない」だけ？体の変化に注意

ここで一つ、鍼灸師としての「たま先生」の顔でお話しさせてください。

「最近、やる気が出なくてダラダラしてしまう」「何かしなきゃと思うのに体が動かない」

そう感じているなら、それは心の持ちようではなく、体のサインかもしれません。

40代特有の「やる気が出ない」「だるい」は心の甘えではありません

40代半ばから後半は、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が急激に減少し始める「プレ更年期・更年期」に差し掛かる時期です。

「昔はもっとテキパキ動けたのに」と自分を責めないでください。

自律神経が乱れやすくなるこの時期は、「動きたくても動けない」のが当たり前なのです。

「専業主婦なんだから、これくらいやらなきゃ」と無理をして、余計に体調を崩してしまう方がとても多いのです。

イライラや不安はホルモンバランスの乱れかも？

• 訳もなくイライラする
• 急に不安感に襲われる
• 夜眠れない、または朝起きられない
• 疲れが取れない

もし、こんな症状に心当たりがあるなら、それは「怠け」ではなく「治療が必要な体の変化」かもしれません。

自分の体の状態を知ることは、心の安定への第一歩です。

まずは簡単なセルフチェックで、今のあなたの状態を確認してみませんか？

更年期診断｜イライラ・不調はサイン？10の質問で今すぐセルフチェック

40代専業主婦からの「自分時間」の楽しみ方・見つけ方

体の調子を整えつつ、「罪悪感」を少し手放せたら、次は空いた時間を「自分の喜び」のために使ってみましょう。

大きなことを始める必要はありません。

まずは小さな「好き」を思い出してみる

「何をしていいか分からない」という方は、子供の頃や独身時代に好きだったことを思い出してみてください。

• 昔、漫画を読むのが好きだった
• 絵を描くのが楽しかった
• 一人でカフェに行くのが好きだった

誰かのためではなく、「自分が心地よいと感じること」に時間を使うリハビリから始めましょう。

ボランティアや単発バイトなど「ゆるやかな社会参加」もおすすめ

「いきなりフルタイムは無理だけど、社会とは繋がりたい」という場合は、地域のボランティアや、1日だけの単発アルバイト、在宅でできる簡単なクラウドソーシングなどもおすすめです。

ポイントは「責任を負いすぎないこと」。

自分のペースで、無理なく社会と接点を持つだけで、「私にもできることがある」という自信に繋がります。

たま先生の患者さんの事例｜50代に向けて始めた新しい習慣

私の患者さんで、40代後半の専業主婦Aさんの例をご紹介します。

Aさんは、子供が大学進学で家を出てから「空の巣症候群」になり、当院に来られました。

最初は「自分には何もない」と泣いてばかりでしたが、治療で体調が整うにつれ、「昔好きだったパン作り」を再開されました。

最初は家族のためでしたが、余ったパンを近所にお裾分けするうちに評判になり、今では月に数回、自宅で少人数のパン教室を開くまでになりました。

「大きな仕事ではないけれど、『先生』と呼ばれるのがくすぐったくて嬉しい」と笑うAさんは、とても輝いています。

結論｜40代専業主婦は「何してる？」と焦らなくて大丈夫

「40代専業主婦 何してる」と検索して、誰かと自分を比べるのはもう終わりにしましょう。

あなたは今まで、家族のために十分頑張ってきました。

今は、人生の折り返し地点での「ハーフタイム（休憩時間）」であり、これからの50代、60代をより豊かに生きるための「充電期間」です。

1. 今の自分を「これでいい」と認めること。
2. 体の変化（更年期など）には正直に向き合い、ケアすること。
3. 小さな「好き」を見つけて、自分のために時間を使うこと。

焦らなくて大丈夫です。

もし、心や体の不調が辛い時は、いつでも「たま お悩み相談室」や鍼灸院を頼ってくださいね。

あなたの穏やかな毎日を心から応援しています。