- ふとスマホを見た時、LINEの通知が減ったような気がする。
- 昔はあんなに頻繁に会っていた友達と、話が合わなくなった気がする。
誘われることが減り、なんだか自分だけが取り残されたようで、胸がキュッと締め付けられるような寂しさを感じていませんか?
「私、何か悪いことしたかな?」
「このまま孤独になっていくのかな…」
そんなふうに不安にならなくても大丈夫ですよ。
実は、40代で友達が離れていく現象は、決して悪いことではありません。
むしろ、あなたが次のステージへと進むための「大切なサイン」なのです。
今日は、なぜ40代になると人間関係が変化するのか、そしてその寂しさをどう手放し、これからの人生を軽やかに楽しんでいけばいいのか。
鍼灸師として、そしてカウンセラーとして、心と体の両面からお話ししますね。
たま先生(中森 万美子)
「中森万美子鍼灸院」院長、「たま お悩み相談室」代表カウンセラー。 東洋医学で体を整え、カウンセリングで心に寄り添う「心身一如」のケアが信条。 FM845パーソナリティ。SNSフォロワー4万人超。著書『40歳からの幸せの法則』。
- 1. なぜ急に?40代になって「友達が離れていく」と感じる3つの原因
- 1.1. 環境やライフステージの変化による「話のズレ」
- 1.2. 自分自身の価値観の変化と「無理な付き合い」への疲れ
- 1.3. 心と体の変化(更年期)による「社交エネルギー」の低下
- 2. 友達が離れていく現象は、実は「人間関係のデトックス」です
- 2.1. 去る者は追わず。「波動」や「ステージ」が変わった証拠
- 2.2. 孤独ではなく「自由」。空いたスペースには新しい幸せが入ってくる
- 2.3. 40代からは「量」より「質」。本当に大切な人だけが残る時期
- 3. 寂しさや不安が強い時は、まず「自分の心と体」を整えよう
- 3.1. 人間関係の悩みが深く感じるのは、ホルモンバランスのせいかも?
- 3.2. そのイライラや不調はサイン?まずは自分の状態をチェックしてみよう
- 4. 40代からの友達付き合いで心がけたい「大人の距離感」
- 4.1. SNSは見ない・比べない。自分の「心地よさ」を最優先にする
- 4.2. 50代に向けて、ひとりで楽しめる「ソロ活」や趣味を見つける
- 4.3. 来るもの拒まず、去るもの追わずの「柳のような心」を持つ
- 5. まとめ:友達が離れていくのは、あなたが新しい自分に生まれ変わる時
なぜ急に?40代になって「友達が離れていく」と感じる3つの原因
今まで仲が良かったのに、急に潮が引くように人が離れていく…。
この現象、実はあなただけに起きているのではありません。40代女性の多くが通る「通過儀礼」のようなものなのです。
まずは、その原因を紐解いていきましょう。
環境やライフステージの変化による「話のズレ」
20代、30代の頃は「結婚」「出産」「仕事」など、悩みの種類が似ていて共感し合えました。
しかし40代になると、それぞれの人生の枝分かれが大きくなります。
- 子育てが一段落して自分の時間ができた人
- 受験や介護で精神的な余裕がない人
- キャリアを積み重ねて管理職として奮闘している人
置かれている環境が違えば、興味の対象や時間の使い方も変わって当然です。
かつては盛り上がった「愚痴」や「噂話」が、今のあなたには退屈に感じたり、逆に相手にとってあなたの話がピンとこなかったり。
この「話のズレ」は、どちらが悪いわけでもなく、自然な変化なのです。
自分自身の価値観の変化と「無理な付き合い」への疲れ
若い頃は「仲間外れになりたくない」「いい人だと思われたい」という思いから、多少無理をしてでも付き合いを続けていたかもしれません。
でも、40代になって「人生の折り返し地点」を意識し始めると、「残りの時間を誰と過ごしたいか」という価値観がシビアになってきます。
「なんとなく合わせていたけれど、実は疲れていた」
そんな本音に、あなたの心が気づき始めたのではないでしょうか。
友達が離れていったのではなく、あなたの深層心理が「もう無理しなくていいよ」と、不要な縁を遠ざけてくれたのかもしれません。
心と体の変化(更年期)による「社交エネルギー」の低下
ここからは、鍼灸師としての視点でお話ししますね。
東洋医学では、女性の体は7の倍数で変化すると言われています。そして40代は、生命エネルギーの源である「腎気(じんき)」が徐々に減ってくる時期です。
さらに、女性ホルモンの減少(更年期)も重なり、若い頃のように無限にエネルギーを使えるわけではありません。
体は本能的に「自分の心身を守るために、エネルギーの消費を抑えよう」とします。
気を使う人間関係は、膨大なエネルギーを消耗します。
つまり、友達付き合いが減ったのは、あなたの体が「今は自分のためにエネルギーを使って」とサインを送っている状態なのです。
これは「衰え」ではなく、自分を守るための賢い「防衛反応」なんですよ。
友達が離れていく現象は、実は「人間関係のデトックス」です
「離れていく」と聞くと寂しいですが、視点を変えてみましょう。
これは、今のあなたに必要なくなったものが削ぎ落とされる「人間関係のデトックス(解毒)」です。
去る者は追わず。「波動」や「ステージ」が変わった証拠
少しスピリチュアルに聞こえるかもしれませんが、心理学的にも「ステージが変わると付き合う人が変わる」というのは定説です。
あなたが成長し、考え方や生き方が変化したことで、以前の友達とは「波長(波動)」が合わなくなったのです。
これは、あなたが階段を一段登った証拠。
小学校の卒業式でクラスメイトと別れるのと同じで、「卒業」のタイミングが来ただけのことです。
去っていく人を無理に追いかけるのは、卒業した学校に留まろうとするのと同じ。
「今までありがとう」と心の中で感謝して、手放してあげましょう。
孤独ではなく「自由」。空いたスペースには新しい幸せが入ってくる
「空白の法則」をご存知ですか?
宇宙には「空いたスペースには、必ず新しい何かが入ってくる」という法則があります。
クローゼットがパンパンだと新しい服が入らないように、人間関係もギチギチの状態では、新しい出会いは入ってきません。
友達が減ったそのスペースは、「孤独」ではなく「自由な空白」です。
そこには、今のあなたのレベルに合った、より素敵な友人や、没頭できる趣味、新しい仕事などが入ってくるはずです。
今はそのための準備期間だと思って、空白を楽しんでみてください。
40代からは「量」より「質」。本当に大切な人だけが残る時期
電話帳の登録人数や、SNSの「いいね」の数。
若い頃はそれが自分の価値のように思えたかもしれません。
でも、40代からは「友達の数」よりも「関係の質」が重要です。
- 何年も会っていなくても、会えば昨日のことのように笑い合える人。
- お互いの変化を認め合い、無理なく付き合える人。
そんな人が一人か二人いれば、それはもう大成功の人生です。
多くの浅い繋がりよりも、少数の深い信頼関係の方が、これからの人生を豊かにしてくれます。
寂しさや不安が強い時は、まず「自分の心と体」を整えよう
頭ではわかっていても、どうしても寂しさや不安が消えない…。
そんな時は、もしかしたら体のバランスが崩れているサインかもしれません。
人間関係の悩みが深く感じるのは、ホルモンバランスのせいかも?
更年期に入り、ホルモンバランスが乱れると、自律神経が不安定になりがちです。
東洋医学でいう「気(き)」の巡りが悪くなると、普段なら気にならないような些細なことで落ち込んだり、不安感が増幅したりします。
「友達が離れていったから悲しい」のではなく、「体のバランスが崩れているから、物事を悲観的に捉えてしまっている」という可能性も高いのです。
そのイライラや不調はサイン?まずは自分の状態をチェックしてみよう
もし、人間関係の悩み以外にも、「なんだか最近イライラする」「急にカーッと熱くなる」「夜眠れない」といった不調を感じているなら、一度自分の体の声に耳を傾けてみませんか?
体からのSOSに気づかず、自分を責め続けてしまうのが一番辛いことです。
まずは今の自分の状態を知ることから始めましょう。
私が監修した簡単なチェックリストを用意しました。
「もしかして?」と思ったら、ぜひ試してみてくださいね。
>> 更年期診断|イライラ・不調はサイン?10の質問で今すぐセルフチェック
40代からの友達付き合いで心がけたい「大人の距離感」
人間関係のデトックスを経て、これからはどんな風に人と関わっていけばいいのでしょうか。
40代からのキーワードは「心地よさ」です。
SNSは見ない・比べない。自分の「心地よさ」を最優先にする
SNSを開けば、誰かの楽しそうなランチ会や旅行の写真が流れてきます。
「私だけ誘われていない」「みんな充実している」とモヤモヤするくらいなら、そっと画面を閉じましょう。
SNSで見えているのは、その人の人生の「ほんの切り取られた一部」に過ぎません。
他人のキラキラと自分の日常を比べて落ち込むのは、時間とエネルギーの無駄遣い。
自分の心が「心地いい」と感じる時間を最優先にしてください。
50代に向けて、ひとりで楽しめる「ソロ活」や趣味を見つける
誰かと一緒じゃないと楽しめない、というのは少し不自由です。
これからは、「ひとりでいる時間を楽しめる女性」が輝く時代。
- 一人映画館でどっぷり世界に浸る
- 気になっていたカフェで読書をする
- ヨガや瞑想で自分と向き合う
ひとりで充実した時間を過ごしている女性は、自立したオーラがあり、とても魅力的です。
そして不思議なことに、そんな風に楽しそうに生きていると、また自然と人が集まってくるものなんですよ。
来るもの拒まず、去るもの追わずの「柳のような心」を持つ
風が吹けばしなやかに揺れる柳のように、人間関係も「流れに身を任せる」のが一番です。
執着を手放し、「ご縁があればまた繋がるし、なければそれまで」くらいの軽やかな気持ちでいましょう。
「大人の距離感」とは、相手に期待しすぎず、依存せず、お互いの個性を尊重すること。
それができる40代は、とても生きやすく、美しいと思います。
まとめ:友達が離れていくのは、あなたが新しい自分に生まれ変わる時
40代で友達が離れていくことに、罪悪感や不安を持つ必要はありません。
それは、あなたがこれまでの役割や殻を脱ぎ捨てて、「本当の自分」に戻っていくための通過点なのです。
寂しさは、新しい自分に生まれ変わる時の「生みの苦しみ」のようなもの。
無理に埋めようとせず、「今はそういう時期なんだな」と優しく受け止めてあげてください。
空いた両手には、これからきっと、今のあなたにぴったりの「新しい幸せ」が舞い込んできます。
まずは焦らず、自分の心と体を整えることから始めてみましょうね。
たま先生は、いつでもあなたの味方です。

