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未病とは?「検査で異常なし」の不調を改善へ導く東洋医学の知恵

  • 「なんとなく体がだるい」
  • 「病院で検査を受けたけれど『異常なし』と言われた」
  • 「でも、やっぱり体調が優れない…」

私の鍼灸院や相談室にいらっしゃる40代〜60代の女性の多くが、このような悩みを抱えていらっしゃいます。

数値に異常がないと言われると、「気のせいなのかな」「更年期だから仕方ないのかな」と、自分を納得させてしまいがちですよね。

でも、その辛さは気のせいではありません。

東洋医学では、その状態を「未病(みびょう)」と呼び、しっかりとケアすべき身体からのサインだと捉えています。

今回は、この「未病」について、東洋医学の視点から分かりやすく紐解いていきましょう。あなたのその不調の正体を知り、笑顔を取り戻すきっかけになれば嬉しいです。

たま先生

たま先生(中森 万美子)

「中森万美子鍼灸院」院長、「たま お悩み相談室」代表カウンセラー。 東洋医学で体を整え、カウンセリングで心に寄り添う「心身一如」のケアが信条。 FM845パーソナリティ。SNSフォロワー4万人超。著書『40歳からの幸せの法則』。

📖 著書:40歳からの幸せの法則

未病とは?健康と病気の間にある「第3の状態」

「未病」の言葉の意味と定義

「未病」とは、文字通り「未(いま)だ病(やまい)にあらず」と書きます。

これは、「まだ病気にはなっていないけれど、健康でもない状態」のことを指します。

私たちの体は、ある日突然「健康」から「病気」に切り替わるわけではありません。

昨日は元気だったのに、今日急に重病になるということは稀ですよね。

実際には、健康な状態から少しずつバランスを崩し、徐々に病気の状態へと近づいていくグラデーション(連続した変化)の中にいます。

健康から病気へのグラデーション(軽度・重度)

このグラデーションの途中にあるのが「未病」です。

  • 健康:気力・体力が充実し、心身のバランスが整っている状態。
  • 未病(軽度):なんとなく疲れが取れない、手足が冷えるといった、軽い自覚症状がある状態。
  • 未病(重度):頭痛、めまい、不眠など、日常生活に支障が出始めているが、検査では病名がつかない状態。
  • 病気:明確な数値の異常や病変があり、治療が必要な状態。

未病は、病気への「黄色信号」です。でも怖がる必要はありません。この段階で気づき、適切なケアをすれば、また「健康」へと引き返すことができるのです。

西洋医学と東洋医学における「未病」の捉え方の違い

なぜ、病院で検査をしても「異常なし」と言われてしまうのでしょうか?

それは、西洋医学と東洋医学の「身体の見方」が少し違うからです。

西洋医学:数値やデータで「病気」を判断

西洋医学は、血液検査や画像診断などの「数値」や「データ」を重視します。

細菌やウイルス、あるいは臓器の形に明確な異常が見つかって初めて「病気」と診断し、投薬や手術でその原因を取り除こうとします。

逆に言えば、数値が基準値の範囲内であれば、どれだけ辛くても「治療の対象外」となってしまうことがあるのです。

東洋医学:全体のバランスと「自覚症状」を重視

一方、東洋医学は「人を診る」医学です。

部分的な数値だけでなく、顔色、声のトーン、脈の打ち方、そして患者さんが訴える「自覚症状」を何よりも大切にします。

心と体はつながっていて、全身がひとつの有機体であると考えます。

たとえ検査データが正常でも、あなたが「辛い」と感じているなら、それは体内のバランス(気・血・水など)が崩れている証拠であり、立派な治療の対象となります。

「異常なし」でも辛い…それは治療が必要なサイン

西洋医学が「病気を見つける」のが得意なら、東洋医学は「バランスの乱れを整える」のが得意です。

「異常なし」と言われたその不調は、あなたの体が助けを求めているサイン。

東洋医学では、そのサインを見逃さず、本来持っている自然治癒力を高めることで、体を正常な状態へ戻そうとアプローチします。

あなたのその不調、実は「未病」のサインかも?

代表的な未病の症状(不定愁訴)チェックリスト

病院では原因が特定できないけれど、主観的に感じる不調のことを「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼びます。これらは未病の代表的なサインです。

いくつ当てはまるかチェックしてみてください。

  • 常に体がだるく、疲れが取れない
  • 手足や腰が冷える
  • 頭痛や肩こりが慢性化している
  • ぐっすり眠れない、途中で目が覚める
  • イライラする、気分が落ち込む
  • めまいや耳鳴りがする
  • 食欲がない、または胃もたれする
  • 肌が乾燥する、化粧ノリが悪い

心と体はつながっている:気・血・水の乱れ

東洋医学では、これらの不調を「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスの乱れとして捉えます。(※専門的には「水」を「津液(しんえき)」と呼びますが、ここでは分かりやすく「水」と表現します)

  • 気(エネルギー):元気がない、イライラするのは「気」の不足や滞り。
  • 血(栄養):顔色が悪い、肌が乾燥するのは「血」の不足や巡りの悪さ。
  • 水(潤い・水分代謝):むくみやめまいは「水」の停滞。

特に40代以降の女性は、ホルモンバランスの変化とともに、これらのバランスが崩れやすくなります。

「心」と「体」は密接につながっています。ストレスで気が滞れば、体に痛みが現れますし、体が冷えて血の巡りが悪くなれば、心も不安になります。

未病を放置せず「健康」へ引き返すための改善方法

未病の段階であれば、自分自身の力で健康な状態へ戻すことが十分可能です。

これを「養生(ようじょう)」と言います。今日からできる3つの養生をご紹介します。

1. 食事(薬膳)で内側から整える

季節や体調に合わせた食材を摂る「食養生」は基本です。

例えば、冷えを感じる時は体を温める生姜やネギを、イライラする時は気の巡りを良くする柑橘類や香味野菜を積極的に摂りましょう。

「薬食同源」。毎日の食事が、一番の薬になります。

2. 睡眠と休息で「気」を養う

「気」は活動のエネルギー源です。

夜更かしは「血」を消耗し、「気」をすり減らします。日付が変わる前に布団に入り、質の良い睡眠をとることで、消耗したエネルギーをチャージしましょう。

頑張りすぎている自分に、意識的に休息をプレゼントしてあげてくださいね。

3. 経絡を刺激して巡りを良くする運動・ストレッチ

そして何より大切なのが、「巡り」を良くすることです。

東洋医学には、全身を巡るエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」という考え方があります。

この経絡の流れが滞ると、未病の症状が現れます。

激しい運動をする必要はありません。呼吸に合わせてゆったりと体を動かし、経絡を心地よく刺激するストレッチを行うことで、気血水の流れがスムーズになり、心身のバランスが整っていきます。

40代からの不調に効く「たま式 養生経絡ストレッチ」とは

東洋医学×ストレッチで「未病」をケアする

「運動は大事だと分かっているけど、何をすればいいか分からない」

「激しい運動は苦手だし、続かない」

そんな方のために、私が考案したのが「たま式 養生経絡ストレッチ」です。

鍼灸師としての知識と、カウンセラーとしての経験を融合させた、心と体を同時に整えるオリジナルのメソッドです。

このストレッチでは、ただ筋肉を伸ばすだけでなく、「経絡」を意識してアプローチします。

ツボ(経穴)や経絡を刺激しながら動くことで、滞っていた気や血が巡りだし、冷えやコリ、自律神経の乱れといった未病の症状を根本からケアしていきます。

1回60分で心も体もスッキリ整うオンラインレッスン

レッスンはオンラインで行いますので、ご自宅でリラックスして受けていただけます。

1回60分。難しいポーズはありません。

40代〜60代の女性の体に合わせた、無理のないゆったりとした動きが中心です。

呼吸を深めながら自分の体と向き合う時間は、忙しい日常の中で置き去りにしていた「自分自身」を取り戻す大切なひとときになるはずです。

まずは体験レッスンで「巡り」を実感してください

「検査で異常なし」と言われたその不調、諦めないでください。

体は必ず応えてくれます。

まずは一度、「たま式 養生経絡ストレッチ」で、体が内側からポカポカと温まり、巡り出す感覚を体験してみませんか?

▼「たま式 養生経絡ストレッチ」の詳細・お申し込みはこちら

まとめ

未病は、「これ以上無理をしないで」という体からの優しいメッセージです。

病気になってしまう前に気づけたことは、むしろ幸運と言えるかもしれません。

西洋医学的な検査で安心を得つつ、東洋医学的な知恵でバランスを整える。

この両方の視点を持つことが、これからの健康管理にはとても大切です。

一緒に心も体も健やかな毎日を目指して、小さな養生から始めてみましょう。

いつでもあなたを応援しています。

参考資料

  • 『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書 オールカラー版』監修:平馬直樹、浅川要、辰巳洋出版社:ナツメ社

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