「ふとした瞬間に、親への激しい怒りがこみ上げてきて止まらない」
「もういい大人なのに、親の言動にイチイチ傷ついてしまう自分が情けない」
今、この画面を見ているあなたは、一人でこんな苦しみを抱えていませんか?
長年、親御さんとの関係に悩み、私の元を訪れる40代、50代の女性は後を絶ちません。皆さん、とても真面目で、優しい方ばかりです。
だからこそ、「親に対してこんなドス黒い感情を持ってしまうなんて…」と、ご自身を責めてしまっているんですよね。
でも、どうか安心してください。 親への怒りが収まらないのは、あなたが悪いからではありません。
それは、あなたの心と体が限界を訴えている「SOS」のサインなのです。
今日はカウンセラーと鍼灸師、2つの視点から、「どうしても収まらない親への怒り」との向き合い方、そして心を鎮めるための具体的な方法についてお話しします。
たま先生(中森 万美子)
「中森万美子鍼灸院」院長、「たま お悩み相談室」代表カウンセラー。 東洋医学で体を整え、カウンセリングで心に寄り添う「心身一如」のケアが信条。 FM845パーソナリティ。SNSフォロワー4万人超。著書『40歳からの幸せの法則』。

- 1. 親への怒りが収まらないのは「あなたが悪い」わけではありません
- 1.1. その激しい怒りは、自分を守るための「正当防衛」です
- 1.2. 罪悪感は不要。「親を許さなくていい」と知るだけで楽になる
- 2. なぜ大人になっても親への怒りが消えないのか?2つの原因
- 2.1. 【心理】過去に傷ついた「インナーチャイルド」が今も叫んでいる
- 2.2. 【東洋医学】怒りの感情は「肝(かん)」に蓄積され、気を詰まらせる
- 3. 怒りを我慢し続けると体に現れる危険なサイン
- 3.1. イライラ、不眠、喉のつまり…「気」の巡りが停滞していませんか?
- 3.2. 頭では分かっていても「体が勝手に反応する」理由
- 4. 親への怒りが収まらない時に試してほしい、心と体のケア方法
- 4.1. 【心】物理的な距離を取り、親を「一人の未熟な人間」として見る
- 4.2. 【心】「怒りの手紙」を書いて破り捨てる(感情の排泄ワーク)
- 4.3. 【体】思考を止めて「呼吸」と「筋肉」に意識を向ける
- 5. 頑固な怒りは「体を緩める」ことから手放せます
- 5.1. 凝り固まった体では、心も柔軟になれません
- 5.2. 怒りのツボを刺激し、気を巡らせる「養生経絡ストレッチ」のススメ
- 6. 親のためではなく「これからのあなたの人生」を取り戻すために
親への怒りが収まらないのは「あなたが悪い」わけではありません
まず最初にお伝えしたいのは、今あなたが感じているその激しい怒りを、無理に抑え込まなくていいということです。
「親を敬うべき」「過去のことは水に流すべき」
世間ではそんな綺麗事が言われますが、当事者の苦しみはそんな単純なものではありませんよね。
その激しい怒りは、自分を守るための「正当防衛」です
怒りという感情は、本来「自分を守るための防衛反応」です。
誰かに殴られそうになったら、とっさに手でガードしますよね? 心も同じです。
親からの心ない言葉、理不尽な扱い、あるいは過去に受けた傷…。
それらによって、あなたの尊厳が脅かされそうになった時、「これ以上私を傷つけないで!」と心が叫んでいる。それが「怒り」の正体です。
つまり、怒りが収まらないのは、あなたが今もなお、自分自身の心を守ろうと必死に戦っている証拠なのです。そんな自分を、どうか「ダメな人間」だなんて思わないでくださいね。
罪悪感は不要。「親を許さなくていい」と知るだけで楽になる
多くの人が苦しむのは、「親を許せない自分」への罪悪感です。
ですが、あえて言わせてください。 無理に親を許す必要はありません。
許しというのは、心の傷が癒え、安全が確保された時に、自然と訪れるかもしれない結果論です。
今の苦しい状態で「許さなきゃ」と思うことは、傷口に塩を塗るようなもの。
「今はまだ許せなくて当たり前」「だってあれだけ辛かったんだから」
そうやって自分の感情を認めてあげることこそが、回復への第一歩になります。
なぜ大人になっても親への怒りが消えないのか?2つの原因
「もう親も高齢になったし、昔のことなのに…」
頭ではそう思っていても、なぜ怒りは消えてくれないのでしょうか。
これには「心理」と「東洋医学」、2つの側面から明確な理由があります。
【心理】過去に傷ついた「インナーチャイルド」が今も叫んでいる
私たちの中には、「インナーチャイルド」と呼ばれる「内なる子供」が存在します。
子供の頃、親に甘えたかったのに拒絶された、認めてほしかったのに否定された…。
そんな満たされなかった想いは、大人になったからといって自動的に消えるわけではありません。心の奥底で、当時の傷ついた子供のまま、うずくまっているのです。
親と接した時、あるいは親を思い出した時に湧き上がる怒りは、「大人のあなた」ではなく、この「インナーチャイルド」が泣き叫んでいる声かもしれません。
「もっと私を見て!」「私の悲しみに気づいて!」
その叫びが、コントロールできない怒りとなって表出しているのです。
【東洋医学】怒りの感情は「肝(かん)」に蓄積され、気を詰まらせる
次に、鍼灸師としての視点、つまり「体」の側面からお話ししましょう。
東洋医学では、感情と内臓は密接に繋がっていると考えます。 その中で、怒りの感情をもっとも受け止めるのが「肝(かん)」、つまり肝臓の機能系です。
「肝」は、全身の「気(エネルギー)」の巡りをコントロールする司令塔のような役割を持っています。
しかし、長期間にわたって怒りやストレスを抱え続けると、この「肝」がオーバーヒートを起こし、気がスムーズに流れなくなってしまいます(これを「気滞(きたい)」と呼びます)。
出口を失った怒りのエネルギーは、体の中でドロドロとした熱となり、さらにイライラを増幅させる…。そんな悪循環に陥ってしまうのです。
怒りを我慢し続けると体に現れる危険なサイン
怒りは単なる「気分の問題」ではありません。
物理的な毒素のように体に蓄積し、さまざまな不調を引き起こします。
イライラ、不眠、喉のつまり…「気」の巡りが停滞していませんか?
以下のような症状に心当たりはありませんか?
・喉のつまり感(梅核気):喉に梅干しの種が詰まったような違和感がある。言いたいことを飲み込み続けてきたサインです。
・不眠・中途覚醒:夜中に目が覚めて、親のことを思い出して眠れなくなる。気が高ぶって頭に血が上っている状態です。
・慢性的な肩こり・頭痛:無意識に歯を食いしばり、肩に力が入っている証拠です。
・目の疲れ・充血:「肝」は目に繋がっているため、肝が疲れると目に出ます。
これらはすべて、怒りによって「気」の流れが滞っている体からのSOSです。
頭では分かっていても「体が勝手に反応する」理由
「親とは距離を置こう」と頭で決めていても、親からの着信を見ただけで心臓がドキドキしたり、手が震えたりすることはありませんか?
これは、脳の扁桃体(へんとうたい)という部分が、理性を飛び越えて「危険信号」を出しているからです。
長年のストレスによって、あなたの脳と体は「親=生命の危機」と学習してしまっています。
だからこそ、思考(マインド)だけで怒りをコントロールしようとするのは、とても難しいことなのです。
親への怒りが収まらない時に試してほしい、心と体のケア方法
では、どうすればこの苦しみから抜け出せるのでしょうか。
即効性のあるケア方法を、心と体の両面からご紹介します。
【心】物理的な距離を取り、親を「一人の未熟な人間」として見る
可能であれば、一時的にでも連絡を絶つ、会わない期間を作るなど、物理的な距離を取りましょう。自分を守るための「避難」です。
そして、少し冷静になれたら、親を「親」という役割から外し、「一人の他人」「未熟な人間」として観察してみてください。
「この人も、余裕がなくて必死だったのかもしれない」
「時代背景や育ちのせいで、愛し方を知らなかった哀れな人なのかもしれない」
そう客観視することで、親という存在の巨大さが少しだけ小さくなることがあります。
【心】「怒りの手紙」を書いて破り捨てる(感情の排泄ワーク)
誰にも見せない前提で、親への罵詈雑言をすべてノートに書き殴ってください。
汚い言葉でも、呪いの言葉でも構いません。
「あの時、本当はこうしてほしかった」「あの一言が死ぬほど辛かった」
心の膿(うみ)をすべて出し切るつもりで書きます。
そして書き終わったら、その紙をビリビリに破り捨てるか、安全な場所で燃やしてください。
これは「感情の排泄」です。体の中に溜まった毒を外に出す、非常に効果的な儀式です。
【体】思考を止めて「呼吸」と「筋肉」に意識を向ける
怒りが爆発している時、あなたの呼吸は浅く、速くなっています。 まずは、強制的に「吐く息」を長くしてください。
口から細く長く、体の中の悪いものをすべて吐き出すイメージで。
そして、ギュッと固まった拳や肩の力を、意識的に「ストン」と抜く。 心と体は繋がっています。体が緩めば、脳は「今は安全だ」と認識し、怒りの炎は自然と小さくなっていきます。
頑固な怒りは「体を緩める」ことから手放せます
カウンセリングをしていて痛感するのは、「長年の怒りを抱えている人は、体もガチガチに固まっている」ということです。
鉄板のように硬くなった背中、パンパンに張ったふくらはぎ…。これでは、いくら心を前向きにしようとしても無理があります。
凝り固まった体では、心も柔軟になれません
「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言いますが、逆もまた真なり。 体が緊張状態にあると、心は常に戦闘モードになります。
逆に言えば、体を芯から緩めてあげさえすれば、頑固な怒りの感情も、フッと隙間ができて手放しやすくなるのです。
怒りのツボを刺激し、気を巡らせる「養生経絡ストレッチ」のススメ
そこで私が、40代〜60代の女性に特におすすめしているのが、東洋医学の知恵を取り入れた「経絡(けいらく)ストレッチ」です。
経絡とは、全身を巡る「気」の通り道のこと。
特に、怒りを司る「肝」の経絡や、自律神経に関わる経絡を、ゆったりとした呼吸とともに伸ばすことで、詰まっていた感情のエネルギーが流れ出します。
- 激しい運動は必要ありません
- 難しいポーズもありません
- 自分の体の声を聞きながら、心地よく伸ばすだけ
私が考案した「たま式 養生経絡ストレッチ」は、鍼灸師としての経験をもとに、怒りやストレスで傷ついた女性の体を優しくケアするために生まれました。
「レッスンが終わった後、不思議と親のことがどうでもよくなった」
「久しぶりに朝までぐっすり眠れた」
そんなお声をたくさんいただいています。

親のためではなく「これからのあなたの人生」を取り戻すために
親への怒りが収まらない時、あなたの人生の主役は「親」になってしまっています。
四六時中、親のことを考え、親に支配されている状態です。
悔しいですよね。
もう、親のためにあなたの貴重な時間とエネルギーを使うのは終わりにしませんか?
まずは、こわばったその体を優しくほどいてあげてください。
体が緩み、深い呼吸ができるようになった時、あなたは本当の意味で「自分の人生」を取り戻すことができるはずです。
もし、一人ではどうにもならないと感じたら、いつでも私を頼ってください。
オンラインで、ご自宅からリラックスして参加できるストレッチレッスンをご用意して待っています。
▼心と体の呪縛を解く、60分のご自愛タイム
