ふと夜中に目が覚めて、天井を見上げながら「もし今、私が消えてしまったら、本気で泣いてくれる人はいるんだろうか?」と考えてしまうこと、ありませんか?
SNSを開けば、誰かが誰かを想って涙する感動的な動画が流れてきて、余計に自分の孤独が浮き彫りになるような気がして胸が苦しくなる。
そんな夜を過ごしているあなたへ、今日は少しだけ、心の話をさせてください。
「自分のために泣いてくれる人」というキーワードを通して、あなたが今感じている孤独の正体と、そこから抜け出すためのヒントをお話しします。
たま先生(中森 万美子)
「中森万美子鍼灸院」院長、「たま お悩み相談室」代表カウンセラー。 東洋医学で体を整え、カウンセリングで心に寄り添う「心身一如」のケアが信条。 FM845パーソナリティ。SNSフォロワー4万人超。著書『40歳からの幸せの法則』。
- 1. 「自分のために泣いてくれる人」がいないと感じてしまうあなたへ
- 1.1. ふとした瞬間に襲ってくる孤独感の正体
- 1.2. 「誰もわかってくれない」は心が救いを求めているサイン
- 1.3. 自分のために泣いてくれる人がいることの幸福度
- 2. なぜ人は他人のために涙を流すのか?「自分のために泣いてくれる人」の心理
- 2.1. 共感脳「ミラーニューロン」と愛情の深さの関係
- 2.2. 悲しみだけじゃない?悔しさや喜びで泣いてくれる人の心理
- 2.3. 偽物の涙と本物の涙を見分ける心の目
- 3. メンタルが不安定?その孤独感、実は体の不調が原因かもしれません
- 3.1. 心と体はつながっている!ホルモンバランスと涙もろさの関係
- 3.2. 40代・50代の「寂しさ」は更年期のサインかも?
- 3.3. 【無料診断】イライラ・不調はサイン?10の質問で今すぐセルフチェック
- 4. 「自分のために泣いてくれる人」は意外と近くにいるかもしれない
- 4.1. あなたが弱音を吐けないから、相手も泣けないだけかもしれない
- 4.2. 家族や恋人だけじゃない、「魂の理解者」は必ず存在する
- 4.3. 過去にあなたのことを想って泣いてくれた誰かを思い出してみる
- 5. これから「自分のために泣いてくれる人」と出会うためにできること
- 5.1. 「愛されたい」よりも、まずは自分が「誰かのために泣ける人」になる
- 5.2. 自分の感情に蓋をせず、素直な自分をさらけ出す勇気
- 5.3. まずはあなたが、あなた自身のために泣いてあげてください
- 6. まとめ:あなたは一人じゃない。「自分のために泣いてくれる人」は必ず見つかる
「自分のために泣いてくれる人」がいないと感じてしまうあなたへ
ふとした瞬間に襲ってくる孤独感の正体
仕事で失敗して落ち込んでいる帰り道や、体調を崩して一人で寝込んでいる時。
「大丈夫?」と心配してくれる人はいても、「辛かったね」と一緒に涙を流してくれる人はいない気がする。
この猛烈な孤独感は、実はあなただけが感じているものではありません。
現代は「共感」が希薄になりやすい時代です。誰もが自分のことで精一杯で、他人の痛みを自分のことのように感じる余裕を失っています。
だからこそ、あなたが「寂しい」と感じるのは、あなたが弱いからではなく、あなたが人の温もりを大切にできる、とても感受性豊かな人だからなんですよ。
「誰もわかってくれない」は心が救いを求めているサイン
「自分のために泣いてくれる人が欲しい」という願いは、言い換えれば「無条件に愛されたい」「自分の存在を誰かに強く肯定してほしい」という魂の叫びです。
決してわがままなことではありません。
人は一人では自分の輪郭を保てない生き物です。誰かの瞳に映る自分を見て、初めて「私はここにいていいんだ」と安心できる。
今、あなたの心がそう叫んでいるのは、あなたがこれまで一人で頑張りすぎてきた反動かもしれません。「もう一人で抱え込まなくていいよ」というサインなのです。
自分のために泣いてくれる人がいることの幸福度
心理学的にも、自分の苦しみを共有(シェア)してくれる存在がいると、ストレス値は大幅に下がることがわかっています。
「痛みを分かち合う」というのは比喩ではなく、脳の仕組みとして、痛みが軽減されるのです。
誰かが自分のために泣いてくれる。その事実は、「私は愛されている」という最強の自信となり、明日を生きる活力になります。
なぜ人は他人のために涙を流すのか?「自分のために泣いてくれる人」の心理
共感脳「ミラーニューロン」と愛情の深さの関係
では、なぜ人は赤の他人のために涙を流せるのでしょうか?
脳には「ミラーニューロン」という神経細胞があります。これは、他者の行動や感情を見たときに、まるで自分が同じ体験をしているかのように脳が反応する仕組みです。
あなたの痛みを自分の痛みとして感じる。これが「共感」の正体です。
自分のために泣いてくれる人は、あなたに対してこのミラーニューロンが強く働いています。つまり、あなたと相手との間に、言葉を超えた深い心理的な繋がり(ラポール)がある証拠なのです。
悲しみだけじゃない?悔しさや喜びで泣いてくれる人の心理
涙には種類があります。
あなたが辛い時に一緒に泣いてくれる「悲しみの共有」。
そして、あなたが成功した時に自分のことのように泣いてくれる「喜びの共有」。
特に後者は、嫉妬などの感情が入り混じりやすいため、心から泣いてくれる人は本当に貴重です。
もし、あなたの悔しさを自分のことのように悔しがり、あなたの幸せを泣いて喜んでくれる人がいたら、その人はあなたの人生にとってかけがえのない財産です。
偽物の涙と本物の涙を見分ける心の目
一方で、気をつけたいのは「同情」や「自己陶酔」の涙です。
「かわいそうなあなたのために泣いている優しい私」に酔っている涙は、どこか冷たく、あなたの心に響きません。
本物の涙は、言葉がなくても伝わってきます。相手の涙を見たとき、あなたの胸のつかえが不思議と取れるなら、それは本物の愛の涙です。
メンタルが不安定?その孤独感、実は体の不調が原因かもしれません
心と体はつながっている!ホルモンバランスと涙もろさの関係
ここで、鍼灸師としての視点もお伝えさせてください。
「誰も私を愛してくれない」「孤独でたまらない」という感情。実はこれ、心の問題ではなく、体の問題であるケースが非常に多いのです。
東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」と言って、心と体はつながっていると考えます。
特に女性ホルモンのバランスが乱れると、脳内のセロトニン(幸せホルモン)が減少し、普段なら気にならないようなことで深く傷ついたり、絶望的な孤独感に襲われたりします。
40代・50代の「寂しさ」は更年期のサインかも?
特に40代、50代で急に「自分のために泣いてくれる人がいない」と不安になった方は、更年期の影響を疑ってみてもいいかもしれません。
更年期は「第2の思春期」とも呼ばれ、ホルモンの波によって感情のコントロールが難しくなります。
「寂しいのは私が愛されていないからだ」と自分を責める前に、「もしかしたら体のバランスが崩れているだけかも?」と疑ってみることで、少し心が楽になることがあります。
【無料診断】イライラ・不調はサイン?10の質問で今すぐセルフチェック
今のあなたの孤独感や不安が、心の問題なのか、それとも体(ホルモンバランス)の影響なのか。
まずは客観的に自分の状態を知ることが大切です。
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もし「最近、理由もなく涙が出る」「イライラして自己嫌悪に陥る」という方は、一度試してみてください。
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原因がわかれば、対処法も見えてきますよ。
「自分のために泣いてくれる人」は意外と近くにいるかもしれない
あなたが弱音を吐けないから、相手も泣けないだけかもしれない
話を心に戻しましょう。
「泣いてくれる人がいない」と思っているあなた。もしかして、あなたは普段から「平気なフリ」をするのが上手すぎませんか?
あなたが強がって笑顔を見せている限り、周りの人はあなたの痛みに気づけません。気づけないから、泣くこともできないのです。
「自分のために泣いてくれる人」が現れないのは、あなたが「泣かせてあげていない」からかもしれません。
家族や恋人だけじゃない、「魂の理解者」は必ず存在する
それは家族やパートナーとは限りません。
幼馴染かもしれないし、職場の同僚かもしれない。あるいは、これから出会う誰かかもしれません。
血の繋がりや付き合いの長さに関係なく、魂の波長が合う人は必ずいます。
過去にあなたのことを想って泣いてくれた誰かを思い出してみる
記憶の引き出しをそっと開けてみてください。
子供の頃、怪我をした時に泣いてくれた親。失恋した時に朝まで付き合ってくれた友人。
その時は気づかなかったけれど、振り返れば「あぁ、あの人は私のために心を痛めてくれていたんだな」という場面が、きっとあるはずです。
その記憶を温め直すだけでも、今日の孤独感は少し癒えるはずです。
これから「自分のために泣いてくれる人」と出会うためにできること
「愛されたい」よりも、まずは自分が「誰かのために泣ける人」になる
これはパラドックス(逆説)ですが、「自分のために泣いてほしい」と願っているうちは、なかなかそういう人には出会えません。
求めると、人は逃げていきます。
逆に、あなたが誰かの痛みに触れたとき、素直に涙を流せる人になってみてください。
「あなたの気持ち、わかるよ」と心から寄り添う。
あなたが誰かのために泣いたとき、その相手は将来、あなたの涙を拭ってくれる一番の理解者になるでしょう。愛は鏡のようなものです。
自分の感情に蓋をせず、素直な自分をさらけ出す勇気
誰かに泣いてもらうためには、まずあなたが自分の弱さをさらけ出す勇気が必要です。
「辛い」「助けて」「寂しい」
その一言を口に出すことは、負けではありません。人と人とが深く繋がるための鍵(キー)なのです。
まずはあなたが、あなた自身のために泣いてあげてください
そして最後に。
もし今、誰もいなくても大丈夫。
一番最初にあなたの味方になるべきは、あなた自身です。
「よく頑張ってるね」「辛かったね」と、自分で自分を抱きしめて、思いっきり泣いてあげてください。
あなたが自分の痛みを認めてあげられた時、世界は少しずつ優しく変わり始めます。
まとめ:あなたは一人じゃない。「自分のために泣いてくれる人」は必ず見つかる
「自分のために泣いてくれる人」
それは、人生という長い旅の中で見つける宝物のような存在です。
今すぐに見つからなくても、焦らなくて大丈夫。
まずは体の調子を整えて、心の余裕を取り戻すこと。そして、少しずつ自分の弱さを周りに見せていくこと。
そうすれば、いつか必ず、「あなたのために涙を流してくれる人」の手の温もりを感じられる日が来ます。
そんなあなたの旅を、ここからずっと応援しています。
