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自分を大事にするとは?ワガママとの違いや罪悪感なく自分を愛する具体的な方法


「もっと自分を大事にしたほうがいいよ」

そんなふうに言われて、ドキッとしたことはありませんか?

あるいは、日々の仕事や家事、人間関係に追われて、「自分のことはいつも後回し」になってしまっているかもしれません。

「自分を大事にする」という言葉。よく耳にしますが、具体的に何をすればいいのか、どこまでが「大事にする」ことで、どこからが「ワガママ」なのか、その境界線に悩む方はとても多いのです。

今日は、「自分を大事にするとはどういうことなのか」という基本から、罪悪感を持たずに自分をケアするための具体的なステップについて、心のプロとしてお話しします。

この記事を読み終わる頃には、きっと今より少しだけ、自分のことを優しく抱きしめられるようになっているはずですよ。


たま お悩み相談室』の代表として、夫婦関係・人間関係・人生の悩みなど、誰にも言えない気持ちに寄り添いながら、一人ひとりが“自分を大切にできる生き方”をサポートしています。

著書『40歳からの幸せの法則 ― 自分ファーストで心も時間も自由になる

FM845にて10年以上、ラジオパーソナリティを務める

SNS総フォロワー数:3万人以上

Voicyにてラジオ配信中

目次

そもそも「自分を大事にする」とはどういうこと?

50代 考え事 メモ パソコン

結論から言うと、「自分を大事にする」とは、自分の「本当の感情」や「身体の感覚」に気づき、それを否定せずに受け止めてあげることです。

高級なホテルに泊まったり、美味しいものを食べたりすることだけが「自分を大事にする」ことではありません(もちろん、それも素敵な方法の一つですが!)。

もっと根本的な、心のあり方のお話です。

自分の「感情」と「身体」の声を無視しないこと

例えば、あなたがとても疲れているのに、頼まれた仕事を断れずに引き受けてしまったとします。この時、あなたの身体は「休みたい」と叫んでいて、心は「嫌だな」と感じています。

この声を無視して「私が頑張れば丸く収まるから」と無理をすることは、自分を大事にしている状態とは言えません。

自分を大事にするとは、「私は今、辛いと感じているんだな」「私は今、休みたいと思っているんだな」と、自分の心の声を、親友の話を聞くように丁寧に聞いてあげることから始まります。

多くの人が誤解している「自分を大事にする」と「ワガママ」の違い

真面目な優しい方ほど、「自分を優先することは、ワガママなんじゃないか」と心配になりますよね。

ここで、心理学的な視点でこの2つの違いをはっきりさせておきましょう。

  • 自分を大事にする(セルフケア):自分の限界を知り、自分を満たすことで、結果的に他人にも優しくなれる状態。(例:「今日は疲れているから、誘いを断って休もう。また元気な時に会いたいから」)
  • ワガママ(自己中心的):他人の事情や感情を無視して、自分の要求だけを押し通すこと。(例:「私の気分が乗らないから、ドタキャンしてもいいや。相手の都合なんて知らない」)

シャンパンタワーを想像してみてください。一番上のグラスが「自分」です。

自分というグラスが空っぽのままでは、下の段(家族や友人、同僚)を満たすことはできません。無理に注ごうとすれば、いつかグラスは割れてしまいます。

自分を大事にすることは、誰かのために自分を満たす「責任ある行動」なのです。

あなたは大丈夫?自分を後回しにしているサイン【チェックリスト】

人間関係のストレス 仕事 上司 30代

無意識のうちに自分を犠牲にしてしまっている方は、以下のサインが出ていることが多いです。いくつ当てはまるかチェックしてみてください。

つい「すみません」と言ってしまう

相手が悪くなくても、とりあえず場を和ませるために「すみません」が口癖になっていませんか?これは自分の存在を無意識に下げてしまっているサインです。

他人の機嫌が自分の気分を左右する

上司やパートナーが不機嫌だと、自分が悪いことをしたわけでもないのに、ビクビクしたり、ご機嫌取りをしてしまったりしませんか?自分の感情よりも他人の感情を優先してしまっている状態です。

自分の体調不良に気づかないふりをする

頭痛がしたり、胃が痛かったりしても、「これくらいなら大丈夫」と市販薬で誤魔化して走り続けていませんか?身体からのSOSを無視するのは、自分を粗末に扱っているのと同じことになってしまいます。

なぜ自分を大事にできないのか?心理的な原因

40代

「頭では分かっているけれど、どうしても自分を優先できない」。そう感じるのは、あなたの性格のせいだけではありません。心の深い部分に理由があることが多いのです。

「自分には価値がない」という自己肯定感の低さ

「役に立たない自分には価値がない」「頑張っていないと愛されない」という思い込みがあると、自分を休ませることに恐怖を感じてしまいます。

「他人に迷惑をかけてはいけない」という思い込み

特に日本人は「人に迷惑をかけてはいけない」と強く教えられて育つ傾向があります。頼ることや断ることを「迷惑」と捉えてしまい、一人で抱え込んでしまうのです。

幼少期の環境や過去の経験の影響

子供の頃、親の顔色を伺っていたり、「お姉ちゃんだから我慢しなさい」と言われ続けたりした経験は、大人になっても「自分の欲求は後回しにするべきだ」という思考の癖として残ることがあります。

罪悪感を手放そう。自分を大事にするための具体的な5つのステップ

40代

では、どうすれば罪悪感なく自分を大事にできるようになるのでしょうか?

明日からできる、小さなステップをご紹介します。

1. 今の自分の感情をジャッジせずに認める

ネガティブな感情が湧いた時、「こんなことを思ってはいけない」と蓋をしていませんか?

「あの人が嫌い」「もう辞めたい」。そう思ってもいいんです。「そう思っちゃうくらい、私は辛いんだな」と、ただ認めてあげてください。

2. 「No」と言う練習をする(バウンダリーを引く)

自分を守るための境界線(バウンダリー)を引きましょう。

いきなり大きな頼み事を断るのが難しければ、「今日は残業できませんが、明日ならできます」というように、代替案を出すことから始めてみましょう。

3. 身体が喜ぶ小さな贅沢を取り入れる

高価なものである必要はありません。

  • コンビニのコーヒーではなく、カフェで一杯飲む
  • 肌触りの良いパジャマに変える
  • 湯船に5分長く浸かる「自分のために時間やお金を使った」という感覚が、自尊心を育てます。

4. 「〜しなきゃ」という口癖を「〜したい」に変える

「ご飯作らなきゃ」「仕事に行かなきゃ」。この言葉は心を縛ります。

「美味しいご飯を食べたいから作る」「お金を稼いで旅行に行きたいから仕事に行く」。

言葉を少し変えるだけで、主体性が自分に戻ってきます。

5. 自分の親友に接するように自分自身に接する

もしあなたの大切な親友が、今のあなたと同じ状況で落ち込んでいたら、何と声をかけますか?

「もっと頑張れ」とは言わないはずです。「よくやってるよ、少し休みなよ」と言うのではないでしょうか。その言葉を、鏡の中の自分にかけてあげてください。

それでも自分を大事にするのが難しいと感じるあなたへ

ここまで読んで、「そうはいっても、長年の癖はなかなか治らない」と感じた方もいるかもしれません。それはとても自然なことです。

過去の思考の癖は一人では気づきにくいもの

自分を後回しにする癖は、何十年もかけて作られた「心の守り方」でもあります。一人で無理やり変えようとすると、逆に苦しくなってしまうこともあります。

誰かに頼ることも「自分を大事にする」ことの第一歩

「辛い」「助けて」と声を上げることは、弱さではありません。むしろ、自分の限界を認め、自分を守ろうとする強さの表れです。

どうしても辛い時は「たま お悩み相談室」で心を整理しませんか

もし、一人で抱えきれないモヤモヤがあるなら、私たちにお話ししてくれませんか?

「たま お悩み相談室」は、オンラインで気軽に利用できるカウンセリングサービスです。

あなたの話を決して否定せず、まるごと受け止めます。「自分を大事にする」ための練習を、カウンセラーと一緒に少しずつ進めていきましょう。

まずは「誰かに話す」という自分へのプレゼントを、あなた自身に贈ってみませんか?

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まとめ:自分を大事にすることは、周りの人も幸せにする

自分を大事にすることは、決して悪いことではありません。

あなたが笑顔で、心に余裕がある状態でいること。それが結果として、あなたの家族や友人、職場の仲間にも良い影響を与えます。

まずは今日、ほんの少しだけ、自分の心の声に耳を傾けてみてくださいね。


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